忘れもの~堺正章 | edihの昭和音楽よもやま話

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2008年に、堺正章さんが13年ぶりの主演、「無理な恋愛」というドラマがあった。

 

 

無理な恋愛

 

堺さんは還暦を迎えてもバリバリのプロデューサー役、30半ばのマドンナ役の夏川結衣さんをめぐり、ヒモ的彼氏の徳井義実さん(チュートリアル)とおかしな三角関係のコメディタッチなドラマだった。

脇を固めた夏木マリさんや高畑淳子さんなどなかなかのキャスト、岡田惠和氏の脚本もよく、「最高の離婚」の音楽担当の瀬川英史氏の軽やかなBGMもよかった。

堺さん演ずる立木正午は元グループサウンズ、「ザ・レイン・ドロップス」のヴォーカリスト、友情出演のムッシュかまやつ氏が同じメンバーだったという設定はナイスな設定だったか、劇中歌の唯一のヒットナンバー「サイケなハート」はGSサウンドというよりもベンチャーズ風なR%Rサウンドだったのは少々残念だった。
(ニックネームが"チャッピー"だった!)

主題歌は堺さんが自ら歌った「忘れもの」

15年ぶりのシングルは、秋元康氏の作詞、雄大なメロディは「街の灯り」以来久々のヒットとなった。

堺さん曰く、2コーラス目の「♪振り向けば、若さとは、瞳を閉じた日々、 何も見えなかったよ」という歌詞が特に気に入っていたとトーク番組で語っていた。



当時は歌番組にも積極的に出演、久々"歌手:堺正章"として歌声も披露してくれた。還暦を過ぎて歌った「忘れもの」味のあるしみじみとした名曲、最近聴いた中でも、我々世代もゆったりと聴ける一曲ではないだろうか。