78年5月「サムライ」に続いてリリースした、「ダーリング」
気障、ダンディ的な少々見下ろしたような詞から、ラフな「ボクとあなた」の同等な関係、コスチュームもマリンルック、ノリノリの曲で、オリコン1位を獲得、人気もピークに達した。
(作詞:阿久悠 作曲:大野克夫 編曲:船山基紀)
レコード音はあまりクリアな音ではなく、ボリューム大きめで深いヴォーカルのエコー、前後のレコードと比較するとあまり好きな音ではなかった。70年代前半の音のようで実にもったいない。
さて、B面にカップリングされたのは、
「お嬢さんお手上げだ」
間奏ピアノのメロディ・ラインが印象的で、どこか残る大野さんの作品の中でも好きな曲だ。2001年からスタートした沢田さんの音楽劇、2012年、作、演出した"マキノノゾミ"さんが、この曲からインスパイアされ、ハートフルな音楽コメディ「お嬢さんお手上げだ」が紀伊国屋で上演されたのは記憶に新しい。
作曲した大野克夫さんのボーカル・ヴァージョンもある。恒例のデモテープとソロ・アルバムのMixテイクもどうぞ。
(文中一部敬称略)