少女葬(櫛木理宇) | パンタロン

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一人の少女が壮絶なリンチの果てに殺害された。
その死体画像を見つめるのは、彼女と共に生活したことのあるかつての家出少女だった。
劣悪なシェアハウスでの生活、芽生えたはずの友情、そして別離。
なぜ、心優しいあの少女はここまで酷く死ななければならなかったのか?
些細なきっかけで醜悪な貧困ビジネスへ巻き込まれ、運命を歪められた少女達の友情と抗いを描く衝撃作。


冒頭はズーンと重たく気分が暗くなり、なかなか読み進まないので他のを読もうかと迷ったけど頑張って読んでいたら何とか持ちこたえました(^_^;)ふー

悪辣シェアハウスで暮らす2人の少女、綾希と眞実。
1部屋に4人…2段ベッドが2つあって、そのベッドの中だけが自分のスペースという生活。
キッチンリビング、洗面所、お風呂、トイレは共同。
洗濯機、物干し、冷蔵庫も共同で使います。
あちこち汚いし物は盗まれるし最低な環境ですが、安いし、家出中の未成年でも受け入れてくれる唯一の場所なのです。
もちろん、親切心からじゃないんですけど(^o^;)

おしまいのほうで、綾希と眞実の状況が交互に書かれてます。
一歩間違えるとこんなにも違いが出ちゃうんだなあ…。
なんとも、なんとも、です。

家出した綾希を探して母親が訪ねて来た時、母親に対して放った綾希の言葉にはスッキリしました(^-^)
が、さすがに全て読み終えてスッキリ!って話ではなかったです。