今年の春ほど多くの桜を見た年はなかった



早咲きの桜は想い人の隣に咲いていた



勝手にむくれてぼそぼそついてった日本庭園の背の低い桜



初めての夜桜は幻想的で心がほぐれていった



散る桜の下に集った仲間の笑顔がまた新たな出会いを示してくれた





散った桜の木にもたれ



確かな  信頼を



感じた

もうすぐ

人生の先っぽにたどり着く

彼女が焼いた

どっしりとしたこのチーズケーキを

その 重みを味を

淡々と受け止めよう


だれもかれも


この人生の後

どこに向かうのか


想いをなすには

あまりに短く


終わりに近付くとき

やっと初めて知ることの多さよ 


計り知れない嘆きを聞け

小さくなった体から絞り出す怒涛の響きを聞け


どんなにぶざまになっても

わめき その先っぽにしがみつけ



最後のひとかけら

冷たい涙でのみ込んだ


笑ってなんて行くな

納得してなんて行くな

ありがとうなんて言うな

さよならなんて言うな

行くな 

行くな

まだまだ行くな


歩いていく道に



ピグのお庭のように



自分の好きな花を咲かせるの




それは



私だけのフラワーロードだから



自分のために作る道だから




誰にも理解できなくていい

誰にも




きっと


この道が終わる時



ありがとうって



微笑むことができるって



信じてるから




いま



そんな道を歩いているから



私の中で



色とりどりの花が咲くチューリップ赤