消費社会研究家の三浦展さんの著書『これから日本のために「シェア」の話をしよう』を読んだ。
シェアハウスに代表されるシェア型ビジネスの潮流について書かれた本である。
成熟社会の中における新しい消費スタイルとして、「シェア」がある。
それは日本の社会がストック型社会に転換しつつあることを示している。
それと同時に、新しいコミュニティの形成でもある。
地縁、血縁等の古い共同体であるコミュニティではなく、独立した個人が集う緩やかなコミュニティだ。
都市型コミュニティといってもいい。
企業の経営の中においては、シェアの発想は昔からある。
株式会社の制度自体、所有と経営の分離というシェアの一つの形態である。
それが、個々の消費レベルの中でも、私的所有ではないシェア型消費が拡大してきているというのが最近の動きだ。
物を所有するのは、リスクがある。
物を所有すればするほど、逆に物に支配され、拘束される。
特に景気変動が著しい昨今のような状態では、なおさらそうだ。
デフレ経済の中での消費スタイルともいえる。
「シェア」型ビジネスは、今後、起業を考える上での大きな要素の一つだと思う。
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