大田区議会 令和6年決算特別委員会(審査第1日) 

0:35くらいから 款別質疑①

 

 

議員になって驚いたのは、発言の機会が数で配分されているだけでなく、少数意見は、時に、発言を許されないこともあるということでした。

そのうえ、税金で発行している区議会だよりの紙面も、議員定数50人に等しく割り当てられているわけではなく、議員一人当たりにすると、1/50より多い自民党、公明党、共産党議員と、1/50ぴったりの多数会派の議員、そして、一人会派の奈須りえなどは、1/100しかもらえません。

私自身、2003年の初当選以来、こんな不公平があることを最近まで知らずにいたので、知らない議員もいるかもしれません。

区議会だよりは、区民のみなさんから収めていただいた税金でつくります。

結果、区長部局に好ましい政党会派と、それ以外とを、差別しているような区議会だよりが発行されているのですから、区長部局も関係ないとは言えないと思います。

区議会だよりの発行に関わる決算で、質問しました。

 

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フェアな民主主義 奈須りえです。
 

民主主義の良いところは、多様な意見から、よりよいもの、より悪い部分が少ないものを選べるところにあると思うのですが、
 

税金でつくる大田区議会広報は大政党優遇!
 

税金で作る区議会だよりなのに、

一部の会派に所属する議員の意見が目立ち、
一部の議員の意見が見えにくくなっています。


令和6年第二回定例会で、奈須りえが、年間質問時間数40分のうち30分質問したら、区議会だよりの掲載スペースは18行でした。

昨年の四定で20分質問した時、16行でしたが、30分でも18行にしかなりません。

この時、2003年に議員になって以来初めて、区議会だよりの掲載スペースは、質問時間に応じ議員に等しく配分されていないことに気づき、大変ショックを受けました。

私も知らなかったので、知らない議員もいると思います。
 

68行と34行
1/50の大政党 1/100の奈須りえ


調べたら令和5年度1年間の区議会だよりの総掲載行数は3281行で議員一人当たり約66行でした。

会派によって、行数に大きな違いがあったのです。

この66行より多く68行だったのは、自民党無所属、公明、共産各会派。それ以外の交渉会派は、平均とほぼ同じ66行。

一方、一人会派のれいわと奈須りえは、66行の約半分の33行と34行にしかなりませんでした。

会派で1/9、せめて議員数の1/50は配分すべきですが、その半分です。

 

一部の与党と野党で民主主義は守れるか


このやり方を容認し、加速すれば、

一部の与党と野党の構図は作れるかもしれませんが、
それ以外の少数の意見を見えにくくすることも、見せなくすることも、排除することも理論上は可能です。

過去のだよりを調べたら、
 

排除されてきた少数意見
44行が→34行に

 

今は34行ですが、一人会派が年44行だった時もあり、

少数意見は、相対的に見えにくくなってきた印象です。

政党に有利な小選挙区の国政と違い、大選挙区の地方議会は、より多様な意見の議員が選出される余地があり、地方自治は民主主義の学校と言われるゆえんだと思います。

少数意見の尊重こそが、本来の民主主義、フェアな民主主義です。

今回の議会で10分一般質問して、20行と言われましたので、少し変わったようですが、議員間の不公平は残っています。
 

予算を作り執行した「区長部局」に民主主義を問う


・不公平を容認していいのか
議会が決めたら
・区長部局に都合の良い不公平は区長部局に関係ないか

 


そこで、区長部局として、議会や議員への不公平な議会費の執行が許されていいものか、民主主義へのお考えをうかがいます。

1全体の奉仕者たる大田区が、議員・会派により、掲載スペースを差別し、容認しているのはなぜですか。議会側の責任ですか


2不公平な区議会だよりの紙面も、区政に深く関与する議会選出審議会委員選出も、議会で決めているから、区長部局の責任ではなく、適正で問題ないということですか。