仕事をもちながら、在宅で、ボケの始まったお母さまを支えていこうと決心された藤原瑠美さん。

 

 瑠美さんが、お母さまの在宅介護をはじめてから、痴呆がまたそうひどくなかった5年間の様子が書かれている「ボケママからの贈りもの」を読む。

  

 大田区福祉公社の協力会員、往診もしてくださる家庭医、訪問看護ステーションの看護士、ご近所付き合いなどすべての社会資源を総動員してお母様の介護に当たられた様子は見事としかいいようが無いほど素晴らしい。

 きっとたくさんの困難もあったはずだが、エピソードのひとつひとつにお母様への深い愛情、そして、周囲の方への配慮が感じられ、暖かく、ほほえましい。


 本を読み終え、何年もすんでいた雪谷の家近くに、こんなに素晴らしい在宅介護を支えるグループを作り上げた人を知らなかった自分を恥じた。

 灯台下暗しとは、正にこのこと。


 藤原瑠美さんご本人と知り合ったのは、つい最近。スウェーデンの高齢者福祉 を長期間に渡りみてきた話をうかがい、その場で、その話をうかがう機会を作っていただくことをお願いした。


 その後、機会ある毎に、藤原さんの自慢話をしていたら、親しい方から、毎月勉強会をしているグループのメンバーだと打ち明けられ、またびっくり。 私のアンテナの感度が悪かったのか、最近、良くなったのか。

    

 今月、早速、勉強会に参加します。