薄まってしまった珍濃度を補給すべく、1日に3ヵ所もの珍スポットを体感してきました。

 まずは、阪神春日野道駅。阪神沿線へ行くのが不便だったので、三宮駅から歩きました。


何の変哲もない地下駅かと思いきや、違うんですねー。

 下の写真のお姉さんがいるホームは梅田方面行き。私がいるのが須磨方面。そして、真ん中に柱が林立しているのが、もともとのホームです。
 狭い!劇狭!


 私がいるホームも向かい合うホームももともとは無くて、2004年までは、この真ん中のめちゃくちゃ細いホームしかなかったんですよ!
 ガリガリですよね。私よりガリガリです。矢部太郎氏よりガリガリです。
 このめちゃくちゃ細いホームよりガリガリなのは、にんげんっていいなの星河氏くらいです。←誰?


 そして、恐ろしいのは、この春日野道駅には高速で通過する列車があるということです。
 普通しか止まらないので、通過する方が多いイメージです。めちゃくちゃ怖いホームなので、リニューアルしたんですね。


 ということで、過去の珍スポット歴史遺産を体験してから、須磨浦公園駅まで電車に乗りました。

 ちなみに、阪急春日野道駅も細いですし、阪急の宝塚線や神戸線の中津駅も細いです。ただ、他の駅は全て通常の屋外にありますが、阪神春日野道駅だけが地下なんですね。地下特有の通過する列車の風圧が怖さの源だと思いました。

 過去の珍スポット歴史遺産の次は、いずれ歴史遺産になりそうですが、ぎりぎり現役の珍スポットです。

 須磨浦公園駅からロープウェイでも登ることができますが(ほとんどの方がロープウェイ利用)、私は、いつの日かの六甲全山縦走の日に備えて、登山(大げさ)しました。




 地図からは省かれている登山ルート。


 階段だらけですが、登りやすい道です。




 こんな感じの階段だらけです。


 ロープウェイ代金をケチったという意味も少しあります(笑)


 日本で唯一の珍スポット、カーレーターです。過去には、びわ湖バレイに存在していたらしいです。
 
 平日だからか、全く動いておらず、まさかの休止か?と思いました。
 私が「すみませーん」と声をかけてから、電源を入れたのか、音がしだすという切ない状況。
 動かしてくれてありがとうございます。

 片道200円、往復350円。往復割引きっぷが買えます。
 ただ、このときの私は、楽しさを甘く見積もってました。なので、当然のように、片道200円の切符を購入。後ではげしく後悔しました。


 昭和の少年少女達が、カーレーターに心をワクワクさせて通った入り口を、令和の珍スポットマニアが鼻息荒くブヒブヒ言いながら、嬉しそうにスマホとデジカメで撮影しています。マニア慣れされているのか、スタッフさんには何も言われません。
 撮影禁止表記がなく、特に他のお客さんもおられないのでマナー的には問題無しと判断しました。


 想像していたより、見た目の車両が小さめサイズで、昔の宝塚ファミリーランドのあまり怖くない乗り物みたいです。


 ひとりだから良いですけど、2人だと狭そうです。
 あっ、カップルで狭いのがええんか!

 オッサンやからわからへんわー(笑)


 特に、安全バー等は無し。そもそもそんなに怖くない乗り物だからでしょうかね。肘掛けの色が擦れて剥げているところに歴史を感じます。


 ゴトゴトと揺れ動いています。タイミングよく乗り移る必要があります。


 後ろの車両との距離がまぁまぁ近いです。混む日があるのか、あったのか?
 もし廃止されるとなったら混むでしょうねー。ふだんから利用していたら廃止にならないのは、バスや鉄道や温泉と同じです。


 さあ、出発進行!けっこうな角度で登って行きます。
 須磨浦公園駅からここまでの道もけっこうな階段の連続だったので、この急角度にも納得です。
 階段を延々と登って来たので、カーレーターのありがたみを実感しています。
 そして、この乗り心地。独特というか、揺れ過ぎで、あんまり良くない乗り心地が、なぜだか嬉しかったです。
 ゴトゴトという縦揺れと横揺れは一定の角度で登って行くところではマシになりましたが、細かな振動はあります。


 振り返ると高度感があります。もう少し窓が大きめだと良いかなあ。でも、この閉塞感がレトロさを醸し出しているようにも思えます。
 そう、たぶん、このカーレーターはこれで正解、これで完成しているのだと思います。


 えっ、もう終点?もっと乗っていたいです。なんで往復割引きっぷにせえへんかったんやろか?私の判断ミスです。
 帰りにも、片道切符を買って乗ります。50歳の大人は、そこは迷わず注ぎ込みますよー(笑)


 時間的にはどのくらいだったのでしょうか?楽しい時間はあっという間に感じるので、よくわかりませんが、おそらく2、3分でしょうか。


 カーレーターから降りたら、またまた珍スポットです。本日、3個目の珍スポット、そろそろ腹八分目でしょうか、もうお腹いっぱいでしょうか(笑)


 回転展望台です。カーレーターから降りたらすぐ目の前にある建物の最上階が回転展望台になっています。


 ここは、けっこう賑わっていました。ランチタイムに近い時間帯だったからでしょうか。


 喫茶店として営業しているんですが、入場料金が必要です。入場料金プラス飲食費用というわけです。
 ただ、ロープウェイ等を含めたセット券にはここの入場料金が込みなので、入場する人が多いのだと思います。
 料金体系は下記のとおりです。

おとくなセット券

ロープウェイ、カーレーター、展望閣、観光リフトをご利用のお客さまは、往復割引回遊券がお得です。

往復割引回遊券セット Aコース

ロープウェイ カーレーター 展望閣 観光リフト

(大人) 1,800円  (小人) 1,350

★通常料金 (大人1,970円、小人1,460円)より大人170円、小人110円お得!

往復割引回遊券セット Bコース

ロープウェイ カーレーター 展望閣

(大人) 1,200円  (小人) 750

★通常料金(大人1,370円、小人860円)より大人170円、小人110円お得!


 果たして、どこに入場料金の価値があるのか?それはこの料金箱の下の2枚の写真に注目です。


 左手の女性の後ろ姿に注目。



 同じ位置から数秒後に撮影すると少し動いていますよね。床が動いています。床と柱が写る写真を見ると、回転展望台の展望台部分の床と私がいる床との間に隙間があるのも確認できます。


 メニューのクリームソーダは昭和風、ホットケーキではなくパンケーキなのは平成風ですね。

 しばらく動いているのを眺めつつ、利用するか迷いましたが、席が空かないんですよ。
 そりゃ、せっかくの回転展望台なので、最低一周はしときたいところだと思いますし、回転展望台のスピードもめちゃくちゃ遅いので、席が空かないのも納得です。天気が良いからおそらく眺めは素晴らしいと思います。

 並ぶほどではない微妙な状況ですけど、待つのは苦手なので、帰りにまた寄ることにしました。


 鉢伏山の山頂を通過。立派な山頂ですが、展望は無し。展望を楽しむには、回転展望台へということでしょうか。


 先へ進むと階段が出てきました。トレーニングだと思いましたが、トレーニングというほどではない長さです。


 そう、もうこの階段の上に旗振山の山頂があります。


 ここからの展望は素晴らしいです。明石海峡大橋と淡路島がバッチリ見えます。
 しかも無料です。無料、関西人が好きなワードです。


 ランチタイムは三宮で買ったパン。フレンチトーストです。どうでしょうか、神戸っぽいですよね?


 めちゃくちゃ美味しいです。フレンチトースト、大好きです。
 高校生の頃、バイトしてた(今は存在しない)サークルKのバイト仲間の女子Kちゃんが、私とМ浦という男が勤務している時に作って差し入れくれて、なんちゅう美味しい食べ物があるんや!と感動して、思わずKちゃんのことを好きになりかけたのを思い出しました。
 美味しいフレンチトーストを食べるとその後、既に存在しない信用金庫に就職したKちゃんを思い出します。

 世の中は移ろいゆきます。あんなところに大きな橋がかかり、私のパンは2個目。


 ハード系が好き。硬いパンで前歯が折れたりしても、硬いパンは好きです(笑)
 そして、みかんでビタミン補給。


 テーブルやイスがたくさんあるので、季節の良い頃には大勢の登山者で賑わうんでしょうね。


 きれいに整えられた須磨の海岸。その向こうには神戸の街。


 旗振茶屋は無人でした。
 旗振山の由来は、大阪の米相場を西国の方面へ知らせる旗振の合図の中継地点だったという由来らしいですが、素晴らしい視力ですね。


 いつの日にか、チャレンジしてみたいと思う六甲全山縦走大会の案内がありました。
 須磨浦公園から宝塚までって、めちゃくちゃ長いですが、いつもブログを拝見しているぽんぽこさんは歩き切っておられました。素晴らしいです。


 この日は、実家の壊れた便器の修理業者さんが夕方5時に来られる予定なので、温泉にも行きたいし、ここでUターンしました。

 帰りには、ランチタイムのせいか、回転展望台は混雑していました。なので、1階を探索。


 なんでこんなにガラーンとしているのでしょうか。


 昔のレコード。


 ジュークボックス。


 タモリさん、来られたんですね。


 ピタゴラスイッチ。見ていて飽きないですね。大好きです。


 さて、往復割引きっぷではありませんが、帰りにもカーレーターに乗ります。


 登る時に乗る人はチラホラおられましたが、下りも乗るのはモノ好きですね(笑)


 年間パスポート、あるんやろか?


 下りもまた違った楽しさがありました。


 ゴトゴトと揺れ過ぎなのは同じですけど、全体的に俯瞰するような視野で眺められるので、これはこれで楽しかったです。

 怖いくらいにめちゃくちゃ細いホームの遺構、日本で唯一のカーレーター、昭和の遺産のような回転展望台、3つの珍スポットを巡り、いつの日にかのための六甲全山縦走大会の下見もできて良かったです。