岩国徴古館企画展「岩国徴古館の今までとこれから」の展示解説に行く | ひめぴょんのブログ

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岩国在住です。ここでの生活の中での楽しみをご紹介できたらと思っています。せっかくなので、行こうと計画中のイベント情報などもupすることにしてみました。

岩国徴古館企画展「岩国徴古館の今までとこれから」の展示解説に行ってきました。ただ展示を見るだけでなく、熱のこもった解説付きだと展示が生き生きと見えます。なので、ギャラリートークは大好きなイベントのひとつです。

第一章 岩国徴古館のあゆみ。1945年竣工。佐藤武夫(高校生時代を岩国で過ごし、早稲田大学工学部建築学科卒。)の初期の作品。6本の列柱による古典主義的なファサードが特徴的な外観は、溶鉱炉のくずを原料とした鉱滓ブロック板を貼った化粧タイルで仕上げられている。構造は無筋に近いコンクリート(竹筋という説もある)と煉瓦造で、展示室内部は白色の漆喰で仕上げられた柔らかいアーチ状の太い柱で構成されている。錦帯橋を模しているように見えます。戦争の関係で資材がない状況で博物館として建設されたそう。灯火管制を考慮して天井から太陽光を入れられるようになっていますが、太陽光は湿度、虫とともに保存状況に悪影響を与えるため今は入らないようになっています。

「痘瘡遠慮定(宝暦8年。1758年)」のような文書はいかにして感染症対策をしていたかというのが分かる資料。

第二章 現在の徴古館の活動。収集、保存、修復、調査、研究、展示、普及、周知活動など。虫(文化財害虫。シバンムシ、シミ)食い被害にあった和紙を裏打ちする形での修復が印象的でした。

第三章 今後。耐震補強と収蔵物増加に対応するための新収蔵庫建設のため休館に入るとのことでした。