バックハグと言えば「おっさんずラブ」(2018年放送のほうです)の第4話のラストシーンですね。

話がそれそうなので、早々にやめます。

 

昨日の続きです。

https://ameblo.jp/nasopharynx/entry-12586191619.html

 

フランス語は名詞を修飾するとき、名詞の性数に一致させるという規則があります。

昨日の例だと「花」は女性名詞なので「白い花」とするとき、形容詞の「白い」を女性形にします。

「花」が複数形のときは、形容詞の「白い」も複数形にします。

単数:fleur blanche

複数:fleurs blanches

男性名詞の例として「lapin(ウサギ)」をあげます。

単数:lapin blanc

複数:lapins blancs

昨日も書きましたが、フランス語では前から修飾する形容詞があり、後ろから修飾する場合と前から修飾する場合とでは意味が変わるものがあります。

例1、grand(大きい)。

homme(英語のmanと同じく「人間」という意味と「男性」の意味があります)を修飾するとき、前から修飾するとき(grand homme)は「偉人」、後ろから修飾するとき(homme grand)は「大きい(背の高い)男」という意味になります。

例2、nouveau(新しい)。

voiture(自動車)を修飾するとき(は女性名詞なのでも女性形にする→nouvelle)、通常は前から修飾しますが、後ろから修飾した場合は「最新型」という意味があります。

買ったものがnouvelle voitureの場合は、確かに新たに買ったのかもしれませんが、中古の可能性があります。

買ったものがvoiture nouvelleの場合は、最新型の車になります。

 

アラビア語も名詞の性数に一致させるという規則があります。

さらに名詞に定冠詞「ال」(英語のthe)がついている場合は、修飾する形容詞にもつけます。

また名詞の格に合わせるという規則もあります。

格変化はドイツ語やロシア語などを勉強した人はわかると思いますが、今回は省略します。

双数系も省略します。

ところが、ありとあらゆるものを名詞と一致させるのですが、動物も含めて人間以外のものの複数形は女性単数扱いするという、謎の規則があります。

最初は戸惑ったのですが、動物の複数形だから女性単数形の形容詞を使えばいいのねと、いちいち形容詞の複数形を覚えるよりも楽になりました。

女性名詞の例、昨日に引き続き「زهرة(花)」、複数形を修飾するときは女性単数形になります。

単数形:زهرة بيضاء

複数形:زهور بيضاء

単数形に定冠詞を付けた形:الزهرة البيضاء

男性形の例「أرنب(ウサギ)」、複数形を修飾するときは女性単数形になります。

単数形:أرنب أبيض

複数形:أرانب بيضاء

単数形に定冠詞を付けた形:الأرنب الأبيض

人間の例「優秀な(ممتاز)学生(طالب)」(「優秀な」は日本語では形容動詞なのですが、ご容赦ください)。

形容詞も名詞にあわせて、複数形になります。

女性単数形:طالبة ممتازة

男性単数形:طالب ممتاز

女性複数形:طالبات ممتازات

男性複数形:طلاب ممتازون

 

フランス語もアラビア語も男性と女性が混合の場合は男性複数形を使います。

英語は修飾する語が複数形だからといって変化はしないのですが、ときどき癖で形容詞にもsをつけたくなります。

 

タイ語は名詞に性がなく複数形もないので、形容詞は名詞の後ろに置くだけです。

せっかくなのでウサギ(กระต่าย)の例を。

กระต่ายขาว

ただタイ語の形容詞は形容詞というよりも、日本語で言うなら形容動詞に近いです。

この話は今度また別の機会にしようと思います。

 

今回は思った以上に長くなってしまいました。

いろいろゴタゴタ書きましたが、形容詞は言葉によって使い方が違うんだなくらいに思っていただければ幸いです。

お読みいただきありがとうございます。