わかる指数移動平均【SEハラピーのトレード部】 | 学びの冒険者 原口直敏Side←L "The Logical Brain Monster"

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指数移動平均や修正移動平均って、つまり何?

そもそも指数移動平均って何が指数なのか?

 

そんな疑問をお持ちなら、

この記事でスッキリするかもしれません。

 

まずは、これらのベースになる単純移動平均から

簡単に説明しましょう。

 

単純平均は英語で言うとSimple Moving Averageなので、

SMAとも呼ばれます。

 

例として20日間の単純移動平均を考えましょう。

この場合、当日までの20日分の値を足して20で割れば良い。

簡単ですね。

数式にするとこんな感じです。

 

当日SMA=(19日前+18日前+・・・+1日前+当日)÷20

 

次に、修正移動平均ですが、

これは指数移動平均と本質的な違いはありません。

指数移動平均の内、特殊なものを修正移動平均と呼んでいるだけです。

英語で言うとModified Moving Averageなので、

MMAと呼ばれます。

 

では、修正移動平均の例を挙げましょう。

まず、前日までの20日分の単純移動平均(SMA)を算出して、

前日の修正移動平均(MMA)と見なします。

そして、前日の修正移動平均から当日の修正移動平均を算出します。

数式は以下の通りです。

 

当日MMA=(前日MMA×19+当日の値)÷20

 

これは前日MMAと当日の値を比率19:1で

加重平均を取っていると言うことです。

後ほど、指数移動平均と一緒にグラフで説明させて頂きます。

 

なので、次に指数移動平均の説明をします。

英語で言うとExponential Moving Averageなので、

EMAと呼ばれます。

 

では、指数移動平均の例を挙げましょう。

前日までの20日分の単純移動平均(SMA)を算出して、

前日の指数移動平均(EMA)と見なすまでは同じです。

そして、同様に前日の指数移動平均から当日の指数移動平均を算出。

数式の一例は以下の通りです。

 

当日EMA=(前日EMA×19+当日の値×2)÷21

 
これも前日EMAと当日の値の加重平均ですが、
比率が19:2になっています。
つまり、この加重平均の比率が日数分の1の場合を
特別に修正移動平均と呼んでいるだけです。
 
では、修正移動平均と指数移動平均の違いは何か?
 
それが、トップの画像です。
 
もう一度、表示しましょう。
 
 
初期値用の単純移動平均を取った20日間から、
20日間過ぎた40日目の時点での各日にちの値の重みを
グラフで表しています。
 
修正移動平均のそれぞれの日にちの重みを青で示し、
指数移動平均のそれぞれの日にちの重みを赤で示しています。
 
最初の20日間は単純移動平均なので一定ですが、
21日目以降は当日の40日目に近づくほど重みが増していますね。
この重みの増え方が実は指数関数になっています。
今回の修正移動平均の例の場合は19分の20のN乗、
指数移動平均の例の場合は19分の21のN乗の割合で増えて行きます。
 
グラフを見ればその違いがハッキリとわかるでしょう。
 
つまり、それぞれの移動平均を算出する際、
当日の値の比率を上げれば上げる程、
新しい日にちの値がそれらの移動平均に与える影響が大きくなる。
つまり、新しい動きを反映しやすいと言えます。
そして、それは指数関数的に新しい日にちの重みが増すと言うことです。
 
 

投資は自己責任。
リスク管理を徹底して投資を楽しみましょう。

 

 

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