作曲家の成瀬英樹です。

 

ソングライターズ・ホーム」の研修作曲家たちとZoomにて作曲セッションを行なったり、オンラインコミュニティ「Song Garden」内でほぼ毎日、作曲にまつわるブログを書き、作業工程を生配信しています。

 

ぼくがこのような「作曲すること」そして「作曲コンペに提出すること」に特化した発信を続けているのは、「コンペに挑戦したいがどうすればいいかわからない」「曲は作れるが、打ち込みが苦手だ」「いったいどのくらいのクオリティのデモを作ればいいのか」といった情報を、必要としている人に届けたいからです。

 

ぼくが「楽曲コンペ」の存在を知り、参加し始めたのが2001年。初採用が2006年です。

5年間、出せども出せども採用のない孤独な日々を過ごしました

 

誰もその種の情報は教えてくれませんでしたので、毎回自分であらゆるアイデアを実践しては失敗を繰り返しました。苦しい日々でした。

 

もし、あの頃のぼくのように、お一人で孤独に戦っておられる作曲家の方がいらっしゃったら、ぼくたちの「ソングライターズ・ホーム」のドアを叩いてください。

 

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9月19日(月)Kさん(30代 男性 会社員)Zoomセッション

 

前回のセッションで「初コンペ参加」されたKさん。おめでとうございます。Kさんのように「作曲も、ある程度の打ち込みも出来る」けれども「どうやってコンペに出せるようになるのかがわからない方」のサポートは「ソングライターズ・ホーム」にお任せください。

 

ぼくがディレクターとして、しっかりサポートします。もちろんガチのコンペなので、「なんとなく出してみたい」という気持ちの方だとサポート出来ません。「この楽曲を世に問いたい」と強い気持ちがある方のお手伝いをさせていただいております。

 

ほとんどの方は、一度コンペに出すまでの経験をすると、2曲目からは流れがわかって作業的にはすんなり行きます。が、これまたほとんどの方が、2曲目から「欲」が出てきてしまって、メンタル的な壁にぶつかります。

 

どうやれば自分の曲が採用されるのか、キープをもらえるのか? と早くも考え出してしまうのですね。その気持ち、ぼくは「成長」だと思います。

 

「ゼロとイチ」って全然違うんです。コンペに出したことのない「ゼロ」から、完成した作品を提出した「イチ」へと成長しました。気持ちが変わるのは当然です。

 

Kさんの新曲「Sweet(仮)」をカーティス・メイフィールドというか山下達郎さんの「あまく危険な香り」的というか、のビートに変更して、テンポを10上げたものを聴かせていただく。

 

ABCDの構成。あらためて聴かせていただいたぼくからの提案は「Dメロ」を全カット。悪くないメロディのDメロですが、ぼくはほとんどの場合「Dメロ」をつけることがありません。よっぽど必要な場合を除いて。

「Dメロの出来がいまひとつだなあ」と不採用になるリスクを避けるためです。

 

そして、サビまで「1分」かかってしまっていたので、サビの前半を曲の頭に持ってくる「サビ始まり」を提案。これによって、AやBのサイズはそのままに出来ますし、キャッチーなサビを頭に持って来られる楽曲は「そうしない理由がありません」からね。

 

その上で、もしよければAメロとBメロのメロディをもう一度考え直すことをご提案。サビが流れるように美しいので、そこまでの展開を「音域の下の方でなんとなくいい感じ」で進むのではなく、さまざまな音符を使ったり、細かいモチーフの繰り返しを使ったり、もっとチャーミングで素敵なABメロになったら、もっと素晴らしい作品になるのでは? とご提案しました。

 

もちろん、決めるのはKさんです。次回は金曜。それまでにブラッシュアップをしてきていただきます。楽しみです。

 

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そんな成瀬英樹、画期的なバンドを組んで、活動中!

ギターのnelo、ベースの岸田小石は、筋金入りのバンドマンであり、弊社BINGO!の提携作曲家であります。ぼくも含めフロントの3人が曲を書いて歌うバンド!

 

それがOn The Beachです!