「AKB48とニッポンのロック」は名著ですよ！

先週、神戸の書店で見つけて購入したこちら。

 

 

700ページもある辞書ほど分厚いこの本。AKB48関連のみならず、ここ数年これ程までに、内容の濃い日本の音楽史があったかな。寡聞にして、僕は他に知らないです。大変な労作、これは必読ですよ。

 

個人的にも、発見がいろいろとありました。

 

まず、一番驚いたのが、秋元康さんが初めて買ったレコードと、最初に観たコンサートが共に「James Taylor」であるということ！まじかよ！

 

James Taylorは僕が一番参考にしているギタリスト（あんなにうまくは弾けないけど）で、僕は彼のギターの音が好きすぎて、大枚叩いて同じギターGibson J-50のヴィンテージを購入し、20年来愛用している程、JTにぞっこんです。今もずっと。

 

↓これこれ、この音！このJ-50！！

 

僕とJ-50

 

 

他にも秋元さんが学生時代「はっぴいえんど」的なバンドをやられていた、なんてことも初めて知りました。「はっぴいえんど」のドラマーは後の偉大な作詞家・松本隆さん....WAO！

 

JTにはっぴいえんど....。秋元さん、ルーツ僕と一緒やん。笑。

一気に若き日の秋元さんに思いをはせる成瀬なのでした。

 

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小学校の頃に「ザ・ベストテン」（秋元さんが構成作家として参加されていたのは有名ですね）でポップスの魅力に目覚めた僕は、中学に入り、ニッポン放送のラジオを毎晩聴きながら勉強をしているふりをしていた。

 

 

ニッポン放送で当時「長渕くんと藤岡くん」という番組がありました。長渕くんとはもちろん長渕剛さんのことで、藤岡さんというシンガーソングライターの方と二人で、楽しいトーク、時に生演奏などを繰り広げていました。”メジャーキーの曲をマイナーに変えて歌ったらどうなるか”みたいなご機嫌な企画があったりして面白かったんだ〜。なんと、この番組の構成を秋元さんがやられてた、ということも今回「AKB48とニッポンのロック」を読んで知りました。

 

そして。

 

ジブリ映画「コクリコ坂から」の主題歌を歌った手嶌葵さんの、その映画のための全国ツアーに僕はギタリストとして帯同させてもらいました。2012年のこと。どこかの都市での打ち上げで「崖の上のポニョ」のシンガーのお一人、藤巻直哉さんがいらっしゃいました。貴重な機会ですので、自己紹介をさせていただきました。「ギタリストだけではなく、普段はAKBの作曲をやってます」と。

 

すると、藤巻さん、優しい笑顔で僕の横に座られて、ビールを飲みながらお話をして下さいました。「ポニョを僕と一緒に歌った藤岡孝章さんが、ソニー時代のAKB48の担当ディレクターなんだよ」と教えて下さったんです。「あ、それじゃあ、僕の曲も担当していただいたんでしょうね」なんて感じで僕も答えていたんです。

 

この「AKB担当の藤岡さん」が「長渕くんと藤岡くん」の「藤岡くん」であることを、この本で初めて知った。WAO！！繋がった！！そうだったのか！なんだか、僕の青春の伏線を回収された気分です。

 

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伝説のエピック・ソニーのトップにして、プレイステーションの生みの親でもある丸山茂雄さんの話まで深く掘り下げられています。丸さんと秋元さんの繋がりとか、聞いたことなかったです。すごいや。

 

ちなみに、1995年に僕たちFOUR TRIPSを伊藤銀次さんと神戸まで観に来ていただいて、ばっさりと不合格の烙印を押していただいたのは、丸山茂雄さんなのでした。あはは。とてもかっこいい方でした。忘れられないなあ。

 

なぜ、AKB48で秋元さんがコンペ方式を取っているのか、という話も興味深く読みました。僕も参加させていただいているSKK47（作曲家47）にも言及されています。「AKBとコンペ」に関しては僕もゆっくり書いてみたいと思っています。それがこのブログを始めた動機の一つでもあります。

 

そんなわけでこの「AKB48とニッポンのロック」非常に丁寧に作られた、貴重な一冊であると思います。お薦めです。

 

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この本で紹介されていた秋元康さんの自伝的小説「さらば、メルセデス」。いいですねえ。早速、取り寄せて読み始めてます。秋元さんの青春。流石の筆力でぐいぐい読ませてくれます。

 

 

秋元さん語録に「止まった時計は日に二度、正確な時間を表す」というものがあります。これも僕の心情に訴える言葉です。じっくり待てばピタリと時代に合う時が来る。これに僕は少しアレンジをアドして「一分狂った時計は、永遠に狂ったままだ」というのも考えた。笑。いいでしょ？

 

いつもありがとうございます。

成瀬英樹

http://www.hidekinaruse.com

 

2018年12月1日(土)
成瀬英樹 生誕50祭@大阪
「ただいま！マスター！大ちゃん連れて帰ってきたでー！」

出演 成瀬英樹/白井大輔

場所 5th Street
http://www.5th-street.com
大阪市西区南堀江1丁目1-12 浅尾ビル2階・3階

開場 18:00
開演 19:00

料金 2800円 
当日 3300円  
※（1D別途）

 

 

 

2018年12月10日（月）
「成瀬英樹・生誕50祭 / ヒデキ感激！ナルーソニック！」

座りのお席は満席となりました。現在立ち見のご予約を受け付けております！

出演：
成瀬英樹
スペシャルゲスト：
石田ショーキチ
黒沢秀樹
榊いずみ
山崎あおい
SOWAN SONG
etc.

下北沢 風知空知
時間：開場18:30/開演19:30
料金：前売り¥2,800/当日¥3300
（共に+1Drink600円）

風知空知メール予約のみ(先着受信順整理番号付き)
●メール予約：風知空知 yoyaku@fu-chi-ku-chi.jp
＊ご希望公演名、お名前、枚数、ご連絡先電話番号をご明記の上、お申し込みください。

 

10月13日(土) 新宿：真昼の月 夜の太陽

こちらノルマ付き、インディーズの皆様と！なんと持ち時間たったの30分！笑
アウェイの成瀬の苦悶を見に来てください！！

出演：ナガオカ智 、夢井みづき 、DELMO 、成瀬英樹 、あるはるか 、Lizards get tails 
open/start 17:15/17:45
前売/当日 2300円(ドリンク別)

 

2018年11月10日（土）
白井大輔×ナルソワン(成瀬英樹、SOWAN SONG)
"西の星、東の星と光る夜"

ナルソワンの初ライブ！特別な新しい曲を用意してお待ちしております！！

 

場所 lete
東京都世田谷区代沢5-33-3
下北沢駅南口 徒歩4分

開場 18時半
開演 19時半

料金 2500円 1D別途