C35 ローレル エンジンメンテナンス・修理 No.1 | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチハ('ω')ノ

 

 

いつの間にか9月になったと

思ったら、もう9月も半ば過ぎ。

 

どんだけ時間過ぎるの早いんだよw

世間ではシルバーウィーク?みたいなのが

来るらしいっすね。

連休は無縁なオイラですが連休というか

祝日が多くなると部品屋も休みになるんで

何かと不便なんです。

見積りや在庫確認、部品の問い合わせも

出来ないんですわ。

 

祝日なんでこればっかりはしゃーないですね。

その分お客様の納期が遅くなるのは

心苦しいですが。

 

なんか祝日でもやってる部品屋が少し

あってもいいんじゃないかと思うオイラです(´・ω・`)

 

ネットで頼めばいいじゃない?と思うけど

やっぱ直で色々確認したい事ってあるのよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はC35ローレルの

エンジンメンテです。

 

 

 

【△注意△】

今回は長編になるので数回に分けて

上げると思います。

けっこうなセンセーショナルな出来事も発生し

レアケース?な事も発見された今回の作業です。

その分、内容が長くなってしました。

ご了承くださいm(_ _"m)

 

 

 

 

 

 

 

依頼は距離が10万キロ近くなったんで

タイミングベルトとウォーターポンプの交換依頼でした。

距離的には10万キロですが年式的には

けっこう経ってる(23年前)ので

各部の不安なところも交換やメンテナンスしてくれと

言う事です。

 

あとたまにエンジンが調子悪くなるそうです。

アイドリングがふらついたり吹け上がり方がスムーズでは

ないらしいですね。

おそらくRB特有のコイルかプラグかと思います。

 

 

 

 

とりあえずメイン作業のタイミングベルトと

ウォーターポンプ交換を進めていきます。

 

 

 

RBエンジン

 

 

みんな大好きRBエンジンでございます( *´艸`)

 

C35ローレルと言ったらRB25ターボを連想すると

思いますがC35ローレルは意外とバリエーションに富んでおり

エンジンもRB25ターボ・RB25NA・RB20とけっこう色々

あるんです。

 

今回の車両のエンジンはRB25のNAエンジン。

ツインカムの2,500リッターエンジンです。

画像を見ての通りRB25でもネオ6エンジンになります。

 

このあたりからエンジンの上に大きいカバーを

つけてく様になりましたね。

外車のパクリですw

メルデ〇スの真似でしょうね( *´艸`)

 

余談ですがこのネオ6のエンジンカバー、

賛否両論ですね。

カバーあるとカッコいい!とか汚れがエンジン本体に

つきにくいからあった方がいい!と言う方も

いらっしゃれば

カバーあるとダセーとか、あると熱こもるから外してる方も

いらっしゃいますね。

 

個人的には街乗りメインならカバーあり

走る車ならメンテの問題からカバー無しかな?

 

 

 

おや?

 

カバー外してみたらカムカバーからオイル漏れ発見。

やっぱカバーあると見にくいよね。

 

これも一度も交換歴もないしオーナー報告したら

交換しれくれと言う事なんで後で交換します。

 

タイミングベルトをやるのに邪魔にはならんのですが

どうせカムカバーを外すならその上についている

インテーク類を先に外しちゃいます。

 

ターボと違ってNAの方が楽なんでしょ?って

思うでしょ?

ターボだとプラグカバーの上にインテークパイプが

1本通ってますからね。

NAだと無いんでしょ?って思いますよね?

 

 

 

 


インテーク&スロットル

 

 

とんでもございません。NAの方が大変だったりします。

 

ターボだとインテークパイプ外すだけなんですが

NAだとインテークとスロットルボディ、ホース類もろもろ

外します。

これ外さないとNAエンジンはプラグ交換できないって

すんぽーでんがなw

 





 

インテーク&スロットルを外しプラグカバーを外したところです。

 

やっとエンジン本体が見えました。

スッキリ感でましたねw

 

※途中画像はありませんがラジエターやファンベルト系は

既に取り外してあります。

 

 

 

 

おやおや??

 

 

ベルト取り外し中に発見。

エンジン下から見た感じの画像。

 

オイル漏れがけっこう激しいですね…

 

タイミングカバーからオイルが出ている様です。

(上のカバーから)

 

それだけかと思ってたらパワステオイルも盛大に

漏ってりゅ(´;ω;`)

 

パワステポンプ本体からパワステオイル漏れが

あります。

しかもプーリーを手で回すとゴリゴリ感も

僅かながらありました。

 

これも後々パワステポンプ交換っすね。

 

バラしていくと色々見えてきますね。

 

 

 

 

 

 

 

タイミングベルトカバーを外したところです

 

 

ウォーターポンプの漏れはありませんでしたが

手で回すとキュッキュッ!!と鳴ります。

 

ウォーターポンプは交換予定でしたが

これももう寿命でした。

 

 

 

 

タイミングベルト①

 

 

よく見るとタイミングベルトの表面がヒビだらけ。

これはヤバかったかも。

 

 

 

タイミングベルト②

 

 

ベルトを外して曲げてみたところ。

ヤバいのがわかると思います。

干ばつした地面みたいにヒビ割れしてます。

 

タイミングベルトも所詮はゴムです。

いくら走行距離が短いといっても年数的に

経っていれば交換をおすすめします。

経年劣化でタイミングベルトもダメになります。

 

走行距離が全然無くてもタイミングベルトは

10~15年以上経ってると交換しましょう。

 

特にRBエンジンはタイミングベルトが切れると

バルブクラッシュします。

簡単に言うとバルブとピストン頭がぶつかり破損します。

軽症でもバルブ交換、最悪エンジンブローです。

早目のタイミングベルト交換をおすすめします。

 

 

 

 

タイミングベルトとウォーターポンプを取り外した

ところ。

一応オイル漏れがあるエンジンなんで漏れた

オイルが水路に入らない様に養生します。

 

画像ではわかりづらいですがカムプーリーの

裏プレート(黒いプレート)に

オイル漏れの跡がありました。

おそらくカムシールからの漏れがあると思います。

 

なんでカムプーリーを外していきます。

 

カムプーリーも画像見てわかる通りインテークの

カムプーリーが可変バルタイのプーリーと

なっております。

トヨタのVVTIプーリーみたいなやつです。

 

 

 

ってところで先にカムカバーを外します。

どうせパッキン交換するので外しちゃいます。

 

オイル管理をしっかりとやってるオーナー様なので

カムとかもキレイでした(*^^)v

 

 

ちなみに外したカムカバーの内側

 

 

まだ清掃も何もしていない外したばかりのカバーです。

めっちゃキレイですね。

オイル交換は3,000km毎だそうです。

 

 

流石というか

この状態のエンジンは素晴らしい( *´艸`)

 

 

 

 

カムプーリー インテーク側

 

 

プーリーの頭を外すとプーリー固定ボルトが

あります。

オイルが出てくるので注意です。少しだけだけどね。

 

 

 

プーリー取り外し

 

 

先にカムカバー開けたのは

プーリー外すのにカムをモンキーで固定したかったからです。

もちろん圧縮上死点出してあります。

 

 

 

カムプーリー エキゾースト側

 

 

エキゾースト側プーリーの頭に4本のボルトがあります。

これを外せばエキゾースト側プーリーは外れます。

 

 

 

 

プーリーを外し裏のプレートも外したところです。

 

ここまでバラさないとカムシール交換が

できません。

ぶっちゃけここまでバラさないと僅かなカムシールからの

オイル漏れは発見できません。

けっこう漏れてるのは外さないでもわかるんだけどね…

 

 

 

 

漏れ跡

 

 

カムシールから漏れてるのがわかると思います。

 

エキゾースト側だけ漏れてるのかと思ったら

インテーク側もけっこう漏れてました。

 

まぁこういうのは両方とも同時交換ですけどね。

 

もちろんシール交換していきます。

 

 

 

 

 

ってあたりで

長くなっちゃんだんで今回はここまで。

 

 

次回からはシール交換し

色々部品交換していきます。

 

お楽しみに♪

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ