V36 スカイライン クラッチ作動変更No.1 | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチハ('ω')ノ

 

 

 

 

 

寒いですね~~!

 

天気予報では雪とか言ってるんで

朝からビビりまくってます。

 

いまのところ小雨なんですが

いつ雪に変わるか不明です。

 

空は曇り空でどんより。

雪雲なのかもしれん。

 

 

今日もこれから納車とか

あるんでドキドキなオイラです(´・ω・`)

 

マジで降ってきたら納車は中止します。

積もらない事を祈る…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はV36スカイラインの

クラッチ作動変更作業です。

 

 

 

 

 

マニュアル車のクラッチには

プル式プッシュ式があります。

 

極々一般的なマニュアル車はプッシュ式ですね。

シルビアや86などプッシュ式です。

 

プル式と言うとJZX100系、一部のGT-R、

インプレッサなどがプル式ですね。

 

 

簡単に言うと名の通り

プッシュ式は押す、プル式は引くといった動作になります。

 

 

わからない方に説明しますと

普通、クラッチの作動変更というと

プル式をプッシュ式に変更する事を言いますね。

もしかしたらプッシュ式をプル式にする事も

あるとは思いますが(昔そういったキットがあったような…)

作動変更というと大概はプルからプッシュですね。

 

どうして作動変更するのかと言うと

今までのプッシュ式のクラッチの方が実績があるとか

建て前がありますがプル式って言うのは特許取られてて

各クラッチメーカーがプル式を販売するのに

特許料がかかってきてしまうのです。

※詳しくはggt下さいまし。

 

 

んで!

前置きが長くなりましたが

V36のスカイラインのマニュアル車はどうやねん?

って事なんです作動的には一応はプッシュ式に

なるのかな?

 

またちょっと違った動作方法??なんですわ。

 

※また前置き長くなりますwwもう少しお付き合い下さい。

 

 

 

 

V36のクラッチにはCSCといった機構が採用されております。

 

 

通常、プッシュ式クラッチというと

一番上の画像の様にレリーズベアリングが

カバースプリングを押して切れるといった具合です。

 

CSCの場合はレリーズ部分が固定されており

レリーズ自体が伸び縮みして切れるといった具合です。

 

CSC本体まで油圧がかかっているって事は

ここまでフリュードが来てるって事なんです。

 

 

よってCSCがスポーツ走行に

至ってはかなり悪害で

熱を持つとフェードしてしまうのです!

 

 

するとミートポイントが著しく変わってしまったり

最悪クラッチが切れなくなったりします( ゚Д゚)

 

このCSC機構は元々ルノーの技術らしくて。

ほら日産って某〇ーンさんの件でルノーだったでしょ?

 

その関係でこの時期の日産マニュアル車には

CSC採用されているんですよ。

 

V36以外だとZ34とかマーチとかエクストレイルとかが

採用されています。

 

 

 

今回の依頼も走行会でしばらく走ってると

ミートポイントが変わってきたり

切れがおかしくなったきたりと

やっぱり症状が発生していますので

それを何とかしましょう!って作業です。

※前置き長かったですね(´;ω;`)
 

 

なので今回の動作変更っていうのは

CSC→通常プル式

にする作業となります。

 

通常プル式にする方法が色々あるんです。

Z33の部品流用したり色々ね。

でも不具合あったりメリットデメリットあるんです。

 

 

 

 

 

なので今回はドリフトに使用する車両なので

キット物を使い動作変更していきます。

 

キット内容

 

 

CSCから通常プル式にするんですから

今までのクラッチ類が使えなくなります。

フライホイールまでも変更していきます。

キット内容はクラッチカバー、ディスク、フライホイール、

動作変更部品、クラッチマスターがセットになっております。

 

キットはDAYTONEさんのキットです。

動作変更の部品はZスピード製の物らしいです。

 

 

 

 

作業的にはミッション降ろしてクラッチ交換し

動作変更キット取り付け、クラッチマスター交換と

いった流れです。

 

 

 

今回の車両はCKV36スカイラインです。

 

2ドアクーペのV36スカイラインですね。

 

 

ミッションオイル抜いて降ろす準備をします。

 

 

 

ミッション降ろす手順とかは普通のFR車とあまり変わりません。

 

 

シフトレバー取り外し

 

 

シフトレバーは車体下側(ミッション側)から外します。

 

ミッション後ろ側のブーツをめるくと画像のように

シフト結合ボルトが見えます。

 

室内から見るとこんな感じ

 

 

例によって室内作業ができましたら

ミッション本体を降ろしていきます。

 

 

 

 

 

準備

 

 

ミッション降ろすのにエンジンを傾けたり

多少動きますので支障がでる部品を外しておきます。

 

インテークパイプとかエンジンが動くと突っ張っちゃったり

するところを外す感じですね。

外しておかなくてもできなくはないのですが

そのままだとホースとか切れます。何かが割れたりします。

万が一があるんでラジエターサブタンクまで外しております。

 

 

 

 

ちなみに先ほどのCSC機構は外からは見えません。

ミッションのインプットについておりますので

降ろさないと見えませんね。

外から見ると本来レリーズシリンダーがついているところは

油圧ラインのパイプしかありません。

ラインの途中にエア抜き用のニップルがついている感じですね。

 

 

 


降りました

 

 

マフラーのフロントパイプ(触媒部分)は車体に

残したままミッションは降ろせます。

 

ミッションはZ33系6速なので

けっこう重いでっせ!

 

 

 

 

 

ミッション側

 

 

こんな感じにCSCがついております。

やっとご対面できました(;´・ω・)

 

なんでこんな機構採用しちゃったのかな?

部品点数が少なくて済むから?

やっぱり〇ノーのせい??

 

前記しました通りフェードもするのですが

それ以上に不具合あるのがフリュード漏れ。

 

この漏れがまた問題で当店の別のお客様で

新車から3万キロで漏れてきた方もいらっしゃいます。

 

 

※これもまた問題で日産ディーラーは漏れと

認めず(完全に漏れてるんですよ?)様子見してくれと。

その後数回ディーラーに行ったみたいだけどその度に

様子見してくれと言う事。

その後漏れが酷くなってきたから見せに行ったら

保障期限切れました、修理は実費になります!なんて

めちゃくちゃなディーラーが存在します。

この話はまた機会があったら…

(今回の車両ではありません)

 

 

 

 

 

やっぱし個人的にはCSCは良くないですね(`・ω・´)

 


 

 

クラッチ側

 

 

まごうことなき純正クラッチです。

カバーがちょっと変わった形状してますね。

 

今回は交換しちゃうんでポイしちゃいますけど。

 

 

 

フライホイール

 

 

もちろんフライホイールも純正でした。

クラッチディスク当たり面は外側は少し荒れてますが

内側はまだ新品時のライン形状が残ってました。

 

フライホイールの取り付けボルトがヘックスなんですね。

これも珍しいね。〇ノーなのかも?

 

 

 

これも今回交換します。

 

 

 

 

クランクリアオイルシール

 

 

フライホイール外したところです。

オイル漏れが発生していますね。

 

毎回言ってますがここはフライホイールを

外すなら絶対交換した方がいい部品。

当店だとほぼセットで交換しますね。

 

 

 

 

 

 

 

交換するフライホイールは軽量のタイプ。

てか純正と比べるとかなり軽い。これは効果がありそう。

 

 

 

 

 

 

 

動作変更キット

 

 

これはZスピード製のキットです。

レリーズシリンダー(オペチン)は何かの日産純正ですね。

レリーズベアリングなんかもそうなんでしょう。

 

あとは変更のメインとなるごっついレバーがあります。

 

これをミッションに組み込んでいきます。

 

 

 

 

 

組込み

 

 

特に何かを削ったり加工したりは無いです。

基本ボルトオンでキットは取り付けられます。

 

レリーズフォークの支点の軸のところに

フエルトみたいな布が入ってます。

昔のスバル車みたいですねw

 

 

ミッション外側

 

 

ミッションの周りはこんな感じになります。

取り付けステーをつけレリーズシリンダーを取り付けるって

感じですね。

ステーがミッション下側につく感じなので

ミッションを載せる際に邪魔になりそうでしたので

一応仮止めで組んでおきます。

※結果邪魔になりませんでした。後からでもステーは

組付けられそうでした。

 

キット取り付ける際の注意点はミッションケースは

アルミなのでオーバートルク厳禁ですね。

あと取り付ける前のネジ山とネジ穴の徹底的な

清掃をしましょう。

 

 

クラッチライン

 

 

レリーズシリンダーを違うものにしたので純正の

ホースがつきません。

 

接続されるホースも付属されていますので交換します。

 

付属のホースはステンメッシュです。

 

ここもエキマニに近いところにホースが

通ってますんで、せっかく動作変更キットでフェード対策しても

ここのホースがエキマニ等の熱害でフェードしては

意味がありません。

 

対策で耐熱布を巻いております。 一番熱源に近い場所は

布2重でございます。

 

 

 

 

 

 

 

ってところで今回はこの辺で。

 

 

 

次回はクラッチ関係を組んでいきます。

 

 

 

お楽しみに♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ