RPS13 180SX ミッション修理No.2 ケース交換 | ナルズ工場長の出来事

ナルズ工場長の出来事

ナルズ・メカニックマイスターの営業・出来事のブログ

皆様コンニチハ(^^)/

 

 

今日はなかなかの秋晴れ。

 

土曜日なので朝から

こちら地元では車、バイクの量が

ハンパねぇっす。

 

今日なんかバイク最高だろうね。

 

最近周りで50歳代~年配者のバイク事故が

急増しています。

歳とると反射神経及び体力も落ちてきますので

自分のペースで楽しみましょうね。

 

でもそんな年配者が乗るリッターバイクが

田舎の一般道を〇〇〇キロで駆け抜けていく

ってのはどうだろうと思うオイラです(´・ω・`)

 

事故ってからじゃ遅いでよ。

 

帰宅するまでがツーリングだで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は前回の続きの

RPS13の作業を

やっていきます。

 

前回の内容はコチラ

     ↓

 

前回は車体側にクラッチを組み込みました。

 

今回はミッション側のドレンクラックなどを

修理していきます。

 

 

 

降ろしたミッション

 

 

外観をキレイに洗浄し

エアー吹きまくって、その後乾燥させた

ミッションです。

 

前回紹介したフロントケースからの

オイル漏れもガッツリ洗浄します。

 

今回はドレンのクラック状態が酷く

溶接修理が不可でしたので

当初は中古ミッションにASSY交換しようかと

話を進めていましたが昨今の中古ミッション価格が

跳ね上がっており、今や使えそうな中古ミッションは

10万円くらいします。

状態が良い物は15~20万円もします。

ちょっと前までは3~5万円で買えたのに(´・ω・`)

 

物が減ってきたんでしょうかね?

 

 

作業入庫日ギリギリまで探しましたが

やっぱり安価で状態の良い

中古ミッションは見つからず…

 

それじゃ

ケースを交換で修理しましょうって事になりました。

 

ちなみにシルビア系71ミッションの場合、

ドレン穴とフィラー穴がついている場所は

ベルハウジングケースになります。

通称ミッションのカマね。

 

新品だと確か7~8万円くらいしたと思う。

(昔新品交換した事がありますが

金額が記憶が定かではない)

部品としてはまだ出ると思います。

 

ミッションASSYよかは安価ですが

それでも結構お高いのね。

って事で…

 

ベルハウジング

 

 

中古のカマをゲットしました。

外見は汚いですがドレン部とフィラー部と

取り付け面が生きてれば無問題(*^^)v

 

ミッションケースはアルミで

下回りにあるものなのでこんな感じに

汚れちゃいます。

気になる方は塗装するしかないです。

 

中古ですので

一応、独自に面を計測したり

クラックチェックを行い問題ないので

これを使用します。

 

 

 

 

71ミッションの場合、

センタープレートを真ん中とし

前のケースと後ろのケースでサンドイッチされてる

構造です。

 

 

 

 

 

今回交換するベルハウジングは

ミッションの前側のケース(エンジンにつく方)

です。

 

ベルハウジング内のフロントケース、

通称天狗の鼻(見ればわかるw)を

外してケース取り付けボルトなどを外せば

ケースは外れます。

 

通称天狗の鼻※画像借り物ですスイマセン

 

まぁなんて立派なお鼻ww

 

ちなみにこれ、日産純正部品で新品とると

対策品になっています。

シルビア海苔なら常識だよねってくらい有名な

事なんでわざわざ説明しませんw

今度機会があったらお見せしますね。

 

 

 

ケースを外すとこんな感じ

 

 

ミッションのなかのギアが丸見えになります。

 

抜き方もコツがあります。

無理してマイナスかなんか隙間に叩き込むと

下手するとケース割れます。

変にコジったりするとそこからオイル漏れの

原因にもなります。

兎に角無理して抜かない事です。

文章だと表現しにくいですね。

やっぱり言ってみればコツなんですよw

 

 

今回はギア等は触りません。

予算の都合もありますが現在のミッションの

具合がとても良い状態なのでケース交換のみの

作業です。

 

この先、リアケースを外して

ギアをバラしていけば

もうミッションオーバーホールになっちゃいます。

まぁギアをバラしたりベアリング抜いたりするのが

手間なんだが…

 

 

とは言ってもやっぱ気になるじゃん。

 

バラしはしないけど目視点検はしようぜ。

 

各ギアの状態は良いと思います。

若干シンクロにガリットチュウが見えますが

使用走行距離を考えるとこんなもんでしょうか。

全体的に全然問題ない状態かと思います。

 

使用がほど街乗りで

大事に乗られてる方の車両なので

状態は良いですね。

 

ちょっとガリってるところを

ヤスリなんかでならしたい!って衝動に

かられる事でしょう。

でもオイラの経験上、あまりここは触らない方が

いいです。

下手にヤスってしまったり削ってしまったり

するとシフトフィーリングが激変したり

入りが悪くなったりします。

 

ケースバイケースですが

今シフトフィーリングが悪くないなら

触ったらアカンで。

知識がある方でもけっこうミスるところです。

軽ーくペーパーで角を落とすくらいなら

大丈夫だけど。

(それもあまりオススメしないけど)

 

シフトフィーリングが悪かったり

入りが悪かったりしたら素直にシンクロ交換しましょう。

 

 

 

ギアも純正です。

純正のギアの歯は画像の様に

ナナメに切られてます。

これがまっすぐになるとドグなんですね。

そうでないものもありますが一般的には

ナナメになってるギアが純正です。

 

 

 

作業的にはミッションを立てて作業していきます。

 

ケース内にゴミを落とさないように

養生し合わせ面の古いガスケットをシコシコ

落としていきます。

すんごい苦痛になるくらいの作業ですw

 

 

 

 

センタープレートの合わせ面がキレイになったら

液体ガスケットをヌリヌリ。

 

ちょっと盛りすぎたかしらw

この後少し伸ばして取ってますw

 

 

 

合体('◇')ゞ

 

 

もちろんカマ側の合わせ面もキレイにして

あります。

 

入れるのもコツがあり

真っすぐに入れるのは大前提ですが

ケースのなかに2つのベアリングが入ります。

そこが固いので慎重に入れていきます。

ナナメになったり無理くりにいれると

ケースとベアリングのアウターレースがカジって

しまったりベアリングがキレイに奥まで入らなかったり

します。

そうすると天狗の鼻も上手く装着できないため

オイル漏れも発生するし

メンドラと天狗の鼻の鼻部分が接触してしまい

結果ミッションブローに繋がります。

これも言ってみればコツしかないんですけどねw

ベアリングに注意して入れるって事かな。

 

 

 

もちろんミッションのリアシールも交換します。

(プロペラシャフトがささるところね)

 

シルビア系以外でもここけっこうオイル漏れします。

車体にミッションがついたままの交換も可能ですが

やっぱり降りている時の方が作業は全然楽っすねw

 

 

 

あとここもよくオイル漏れしてるところです。

 

ミッションのシフトレバーがつくところの

横あたりにあります。

シフトをニュートラル位置にするスプリングが

内部に入っているところです。

なので左右あります。

 

ここって確かガスケット入ってなかったような?

(入っていたらゴメンナサイ)

ここも液体ガスケットを塗っておくだけで

漏れなくなります。

 

 

 


ミッション組みあがり

 

 

天狗の鼻も装着し

前回紹介したニスモのピボットも装着し

ミッションが完成しました。

 

あの汚かったケースをここまでキレイに

するのも大変手間がかかりました。

 

でも完成してキレイなの見ると

頑張って掃除したかいもありますね( *´艸`)

 

 

 

これで車体にミッションを載せて…

 

 

って前にちょっとやる事があります。

 

 

 

 

ってところで今回はこの辺で。

 

次回はミッション載せる前に

やっておきたい修理や補修箇所を

見つけましたので

その作業になるかな。

 

 

 

 

 

 

次回お楽しみに♪

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ