皆様コンニチハ(^^)/
今日の今さっきの事です。
午前中は曇りで何とか持ちそうな感じでしたので
車検の車の下回り洗浄を外でやっておりました。
すると洗浄を始めた途端に
豪雨!!ものすごい豪雨!!!
こんなタイミングで大雨なんて
オイラもってるなぁ~w(逆の意味で)って
半ば半笑いで洗浄を終わらせました。
ええ、ご想像の通り
ツナギ、パンツ、あげく靴下まで
グッショリなオイラです(´・ω・`)
でもね、けっこう余裕なんですよ。
ほら、備えあれば憂いなしって言うでそ?
ちゃーーんと事務所に予備の着替えが
置いてあ・・・・・・・ない!!
ないじゃん!!
余裕かましてる時に裏切られるほど
愕然とする事ってないぜ。
嫁にヘルプして着替え持ってきてもらいました。
着替えが届くまで事務所でパンイチでいた
オイラです。誰も来なくてヨカタよー( *´艸`)
今回はHCR32スカイラインの
パワステ修理の作業です。
当店に修理で入庫してくるHCR32のなかで
圧倒的に多い修理のパワステ関係。
特にR32系のパワステはハイキャスと密接な
関係にあるのでパワステとハイキャスはセットで
点検って流れが多いです。
症状はパワステが重い。
正確には全くパワステのアシストが無い重いではなく
若干のアシストがあるんです。
ほんのちょっとパワステ効いてる…みたいな。
車庫入れや切り替えし時に
ハンドル片手だと重くて回せない、両手なら
なんとか…って言う重さです。
※文章だと表現難しいね。
あとこのHCR32、
実は以前ブログにて紹介したR32。
ハイキャス全撤去したあのR32です。
詳しくはコチラを参照
結局ハイキャスを撤去しても
重いのは変わらず。
パワステ重いのはハイキャスの機械的部分では
無いのが判明しただけでした。
まぁ前回はハイキャス撤去がメインの目的なのでね。
さてさてなぜ重いのかチェックしていきましょう。
ハイキャスコンピューター
皆さんご存知、R32はハイキャスのコンピューターが
トランク内にあります。
トランク内のリアスピーカーボード裏に
コンピューターがあります。
R32のパワステ重い不具合の原因の
ほとんどがハイキャスコンピューターの不具合です。
ユニット内部の固定ネジの脱落によるショート、
基盤のクラック割れ、カプラー受け部分のハーネス切れ
など色々ありますが
当店には正常に動くハイキャスコンピューターを
所持していますので、とりま交換してみれば
ある程度原因がわかるはずです。
交換後…
結果変化なし!!
おお、コンピューターじゃないってなると
大変ですよ。
でも前回ハイキャス完全撤去しているので
コンピューター以外の電気的要因となるとハーネスや
スイッチ、センサーなど。
機械的要因となるとステアリングラックなど。
前回撤去の際には詳しくあげてませんが
パワステオイルのエア抜きの際に
ラックも入念にチェックしています。
全てではないですがラックは大丈夫だと思います。
(多分ね!!)
もしかしたら
前回の撤去の際に
ハイキャスのチェックランプを消すのに
TOMEIのハイキャスキャンセラーのハーネスに
かます部品だけ残しております。
もしかしてそれが何か影響してる?
キャンセラー自体が何かダメで
ハイキャスコンピューターに
何か影響及ぼしてる??
試しに外してみます。
外した結果…
変化なし!!!
このキャンセラー自体のチェック方法は
わかりませんが
取り付け、取り外し共にパワステの重さは
全く変わりませんでした。
(相変わらず若干のアシストがあるだけ)
キャンセラー本体を外すとメーター内の
ハイキャスチェックランプが点灯するので
キャンセラー本体は恐らく生きてると思います。
こうなってくると
ハーネス関係が怪しくなってきます。
本来ならなかなかハーネスを疑わないのですが
この車両はちょいとした経歴があります。
前回のハイキャス撤去の時には
詳しく説明しませんでしたが
実はこのHCR32、事故の補修のために
エンジンルーム内のフレームを交換しております。
室内もダッシュボードを外し助手席あたりの
パネルも触っているので
室内ハーネスも色々触ってると思います。
※他店でやった作業なので詳しくはわかりません。
その鈑金作業の後から
パワステ重くなった、
と言うことなのでハーネスに
不具合がある
可能性大なのです(/・ω・)/
R32というかこのあたりの日産車系の主なハーネスは
大きく分けると2種類。
1つがエンジンハーネスです。
室内の助手席側足元にあるコンピューターから
左側のバルクヘッドを通り
エンジンルームに行きエンジンの各センサーや
各部品に接続されています。
もう1つが電装系ハーネス。
エンジンルーム内のヒューズボックスから
各ライト類などに行ってるハーネスで、ヒューズボックスから
右フェンダー内を通り運転席足元(アクセルペダル周辺)
に入りキーシンダーなど室内の部品と接続されています。
パワステのセンサーや
ハイキャス関係のものはエンジンハーネスではなく
電装系ハーネスだと思いますので
そっちを重点的にチェックしていきます。
チェックと言っても
各ハーネスの導通を見てみたり
センサー類の抵抗など色々点検する訳です。
文章だと
あっと言う間ですが
ものすごい時間を要します(´;ω;`)
ここまで読んでるメカ詳しい方、
これってヒューズが飛んでるだけのオチじゃね?
と言う方もおらっしゃると思いますが
ヒューズは速攻で見ています。
ヒューズ切れや接触不良は皆無でした。
1つ1つチェックして
すぐに原因がわかれば苦労もないのですが
こういったパターンってやっぱり
時間がものすごくかかり
集中力が欠落しさっきチェックしたところを
もう1度チェックしちゃったりね…
気が狂いそうなのを抑えつつ
神経を集中し
点検していきます。
でもね
けっこう時間かけて調べていたら
ここ関係ないところじゃん!
無駄じゃん!!なんてしょっちゅうなんですわw
失敗を積み重ねていくんです。
いつか原因に突き当たるまでねw
点検していくこと数日…
(正確には数十時間w)
あれ??
って言うところを発見!!!
あれあれ?
こっからここまで導通ないぞ??
おお??
ここも何かおかしいぞ???
もしかして…
見つけました!!!!
原因判明(・∀・)
ここはアクセルペダルの付け根あたり。
ちょうどエンジンルーム側からのハーネスと
室内のハーネスを接続しているところです。
ジャンクションボックスとか言うところです。
画像のどこかに原因があります。
って言っても原因そのものは写ってないんで
この画像だけでわかったらエスパーレベルですわw
ここの配線とカプラーの集合体の裏側に
接続されていないカプラーを
ハケーン!!Σ(・ω・ノ)ノ
画像ではカプラーを前に出しています。
本来はこの裏にあるカプラーです。
なので普段見えてません。
このカプラーを見つけ出すのに
どれだけの時間がかかったのかw
恐らく鈑金作業時に外して戻す時に
つけ忘れしたんでしょう!
結果、人為的ミスでしたね。
他人が触った後のものって
すごく大変です( ;∀;)
( *´艸`)
カプラーを接続したら
パワステスルスルwwww
明らかに軽くなってます。
ってか元通りの軽さになりました。
やっぱり予想通りラックは正常で
原因は電気系(ハーネス)でした。
他店でも原因不明とか
解決できなかった故障でしたので
不安もありましたが無事に解決できました(*^^)v
パワステって
最初っからついてない車両なら
全然気にならない?慣れちゃうからね。
でも今までパワステ効いていた車両が
急に重くなると
ストレスしかないからね。
兎に角
なおってよかったです。
昨今はHCR32は貴重となってます。
末永く愛車とお付き合いして
大事に乗られるよう願っております。
今回は遠方からのご依頼
ありがとうございました。
※ちなみにこのHCR32の作業が
まだあります。機会がありましたら
またブログに上げたいと思います。
お楽しみに♪
それでは
またねー('ω')ノ