S15 シルビア リアメンバー補強フルリジッド化 | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチハ(^^)/

 

 

 

 

最近では晴れたと思ったら

急に曇って来たりと天気が安定しませんね。

 

もうそろそろ梅雨になる前兆でしょうか。

天気予報では晴れでも雨が思いっきり降ったり

するので油断できません。

 

そんな天気のせいなのか気圧とか湿気の

せいなのか、こちら田舎では連日夜中に

カエルやら虫やらの大音量の大合唱です。

 

でもね

慣れてしまって

そんな大合唱も心地いい子守唄がわりの

オイラです(´・ω・`)

 

住めば都ってかw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はS15シルビアの

リアメンバーの補強・

リジッド化作業です。

 

 

内容は

①リアフルアーム交換

(アッパーアーム・トーロッド・トラクションロッド)

②リアメンバー補強

③リアメンバーカラー装着

④デフマウントリジッド(ブッシュ打替え)

 

となっております。

リアのアームは全てピロタイプとなっており

日産系のFR車のリアメンバーの場合、アームが

ピロだとメンバーの負担が大きくなり割れや破損する

確率が大幅に上がります。

 

車の使用方法や仕様、タイヤ銘柄、タイヤサイズなどに

よりメンバーへ入力される力が違うので

なんとも言えませんが確実に言えるのはアームフルピロに

すると大体割れますね。

 

オイラのシルビアはアームピロでも割れてないよ!って

方もいらっしゃると思いますが

それは前記した仕様などの違いもありますし

割れる割れないの部品の個体差(運とも言うw)が

ありますが

スポーツ走行、ドリフト走行を経験している車両は

ほぼほぼ割れますね。

 

 

今回はリアの動きやトラクションを乗せる為に

アームを入れてさらに無駄な動きを制御するって事で

このようなメニューとなっております。

 

 

 

 

 

とりま

最初にリアメンバーなどを外していきます。

 

 

日産系のFR車のリアメンバーは大体こんな感じ。

 

こんな角度で見るとシルビアS14・S15、スカイラインR33以降、

ローレルなどはみんな同じ。

それ以外はスペアタイヤの下に燃料タンクが来るタイプで

あとはほぼ同じです。

 

今回は詳しく突っ込みませんが

シルビア系(日産系)とツアラー系(トヨタJZX系)の

リアメンバーの造りと装着方法はもちろん違います。

それぞれメリットデメリットあるんですが

作業的にはちょっと日産系の方が楽です。

圧倒的に日産系のメンバーの方を降ろしているってのも

あるんですけどねw

 

 

画像は降ろす準備のマフラー外したくらい。

どんどん外していきます。

 

 

 

 

 

サクッとバラバラ

 

 

デフなんかをメンバーにつけたまんま

そっくり降ろす方法もあるのですが

補強したりする為に降ろすなら、まず車両について

いる状態からデフ、アーム類を外して最後にメンバーを

降ろすって手順がいいですね。

 

別にそっくり降ろして、それからバラすのもいいんですが

降ろしてしまうとアーム類を固定しているボルトナットが

けっこう固く締まっているんで

外したりする時にメンバーが動いてしまって

誰か押さえてもらわないとダメってなります。

 

 

 

 

 

 

 

リアメンバーが降りた車両側

 

ちょいと脱線ですが

こんな丸見えになる事ってメンバー無い時くらいしか

ないから届かなかったところの汚れを掃除とかすると

後ですごくきれいに見えますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

リアメンバーが単体になったところで

メンバー加工していくんですが

補強する前にこれを先にやります。

 

 

 

デフマウントブッシュ(リア側)

 

 

日産系のこのタイプのデフだと

デフケースの後ろ側に2本ボルトが生えており

ここに装着されます。

ここはもちろんブッシュになっており動くポイントでも

あります。

色々なメーカーからリジッドカラーも出ていますが

今回はそっくり交換するタイプを装着します。

 

純正ブッシュ(ゴム)を抜き社外のブッシュ(アルミ)を

圧入します。

 

メンバー補強すると溶接するのでメンバーに熱が

入り歪みます。

今回はここをリジッドするという事で

ここの周りに補強を入れる予定です。

先に補強(溶接処理)を行ってしまって万が一

ブッシュの入るベースが歪んでしまうとダメなので

先にここの打替えをしましょって事ですわ。

 

まぁ先に溶接してしまっても歪みは僅かなので

大丈夫なんですが

溶接詳しい方ならわかると思いますが

歪みのあとに戻りが来るので

先交換が望ましいですね。

当店はずっとこのやり方でやってます(*^^)v

 

 

 

 

 

 

 

 

抜けました

 

 

こんなブッシュはハンマーでぶっくらかしても

抜ける事はないと思います。

(もしかして新しいうちなら抜けるかも?)

大体固着してしまって固いと思います。

 

ここを抜く治具もあります。

当店も持ってますが今回は治具でも自作治具で

抜きました。(自作が使えるか試しただけですw)

 

 

 

 

 

 

 

圧入完了

 

 

リジッドブッシュはアルミ製なので叩いて圧入なんて

ダメですよ。

ここも抜く治具で入れる事ができます。

アルミ製なので真っすぐ入れてやらないとダメです。

途中までナナメに入れちゃったなんて事になったら

エライ事なんで慎重にいきましょう。

 

デフの前側のブッシュは挟み込むタイプで

後から装着する感じなので

とりまこれでブッシュ打替えは完了です。

 

 

 

 

 

 

 

メンバー補強

 

 

いよいよ補強していきます。

 

補強はGPスポーツさんのリアメンバー補強プレート

(Gマスタートラクションメンバーサポート)を

溶接装着していきます。

 

当店でリアメンバー補強は圧倒的にこれを使用します。

 

 

 

 

当ブログでも何回か紹介していますので

詳しくはこちらを参照してください。

S15シルビアリアメンバー補強

 

 

 

 

 

 

補強完了

 

 

当店ではメンバー補強は車の状態や狙ってる仕様に

合わせ製作しています。

 

今回はデフマウントもアルミリジッド化でリア周りの

強度を出したかったのでGPスポーツのプレート以外にも

追加でかなり入ってます。

企業秘密もあるので

あまり要所は見せてませんが独自のBOX加工や

逃がし加工を行っております。

もちろん補強方法や加工は当店オリジナルです。

 

 

 

 

 

 

メンバーは溶接補強などをすると塗装が剥がれるので

再塗装が前提です。

溶接しっぱなしで塗装しない方もいるみたいですけど

とあるボディ屋さんの記事を見て

力がかかる場所がサビてるかサビてないかで

強度が違うってのを読んで(けっこう熟読しましたw)

なるほどと思ったので塗装は絶対しましょう。

 

再塗装ついでに派手なカラーにする方も多いですが

今回は予算の都合上、シャーシーブラック塗装にします。

 

シャーシブラック塗装は安価でいいのですが

熱が入った場所のサビ止め効果はいまいち。

なので当店は熱が入ったところ(溶接部分)や

元々錆びてた場所に強力サビ止め塗料を塗ってます。

 

画像のグレーな色がサビ止めです。

 

 

 

 

 

 

 

 

んでトドメのシャーシーブラック。

 

2度塗りでヌルテカにしてありますw

今回のテーマは見た目より防錆ですけどw

 

 

 

 

 

 

 

リアメンバーカラー

 

 

リアメンバーが仕上がったので車両に装着していきます。

それついでにメンバーブッシュのところに

カラーを装着していきます。

 

メンバーブッシュも抜いてアルミリジッドや溶接で鉄板溶接

とかリジッドする方法もありましたか

後々の仕様変更や予算の都合もあったんで

今回はカラーでリジッド化します。

 

そのカラーも様々ありますが

今回は金属製で割れ無しタイプでいきます。

てかこのタイプがシルビアにはおススメです。

樹脂タイプもありますが

おそらく熟練の乗り手じゃないとトラクション方向が

わからないんじゃないかな?

金属製でも割れありだと

以前劣化で広がってしまったのもあったので

当店では取り付けは面倒ですが割れ無しタイプを

チョイスしています。

 

金属製で割れ無しタイプで

D-MAX製をチョイスしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンバーが載ったので

デフを装着しドラシャなどを戻していきます。

 

 

 

 

 

そしてアーム類も組み込んでいきます。

 

リアアーム3点セット

 

 

アーム類は全てピロタイプ。

全てD-MAX製です。

※D-MAXの回し者ではありませぬww

 

D-MAX製のリアアームは安価の割りにピロが

大きく持ちもあるので装着率高いですね。

 

 

 

 

組付け、戻し作業を行い

とりま着地できる状態になりました。

 

 

 

 

 

アーム類の調整は仮の暫定なので

これからリフトから降ろしてアライメントを取ります。

 

またこのジルビア系のアライメントを出すのが

エライ大変。

やった事のある方ならわかると思いますが

キャンバーいじるとトーがずれトーをいじるとキャンバーも

ずれるっていう経験が物を言う作業です。

 

オーナーからの指定アライメント数値があったんで

その数値に合わせます。

 

 

 

 

 

 

完成(*^^)v

 

 

この画像からもリアのキャンバーが立ってるの

わかりますね。

一応ベタトラクション仕様を狙ってつくりました。

 

ある程度のパワーが出ていればいい感じになると

思います。

もう少しパワーがあると良いバランスになるかな?って

現状です。

でもパワーアップはこれで走りこんだ後がいいかもね。

 

 

車は部品交換すればそれになるけど

人間をそれに慣らしていかないとね。

 

これだけ一気にやるとかなり動きも変わると思うので

走り込んでくださいまし。

 

これを載せろと言われた気がした

 

 

 

 

 

 

走り込むにも

まだまだコロナの影響があるみたいで

思うように走行会に参加やイベントに行ったり

できません。

 

 

 

もう少しでコロナやっつけてくれると思うので

ちょっと辛抱して待ちましょうね。

 

 

 

走りのイメージをしたり

車を準備したりとかで悶々してましょうねw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日もすっかり暑いね!

 

熱中症にはお気をつけてお過ごしください( *´艸`)

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ