JZX100 チェイサー アイドリング不調修理 ISCV交換・洗浄 | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチハ(*'ω'*)

 

 

 

3月も終わりだっつーのに雪ですか!

 

こちら鴨川は雨で雪にはなりませんでしたが

めちゃくちゃ寒い…

東京とか雪降ったみたいですね。

 

もう寒いのはお腹いっぱいですわ。

 

温暖差で風引きそうなオイラです(´・ω・`)

 

 

みなさんも体調管理には

気を付けてください。

 

 

 

 

 

今回はJZX100の

アイドリング不調修理作業です。

 

JZX100 チェイサー ツアラーV

 

 

走行距離も増えてきて

アイドリングもおかしいのでISCVの交換を

して欲しいとのご依頼。

 

入庫してみると

たしかにアイドリングが上下して軽いハンチング状態。

たまにけっこう回転が落ち込む事もあったり

基本的には安定しません。

 

オーナー自ら色々調べたらしくISCV交換という

結論になったみたいですね。

 

補足ながらISCVってなんぞや?って方もいらっしゃると思います。

 

簡単に言うとアイドリングを制御している装置。

ISCV(I=アイドリング、S=スピード、C=コントロール、V=バルブ)

って事です。

※たぶんそうだったと思います。違ったらゴメンねw

 

日産のシルビアやスカイラインだとAACバルブっていったり

他メーカーだとエアバルブって言ったりもします。

スズキはISCVだったと思う。

 

言い方はそれぞれですが

やってる事はアイドリングの制御って訳です。

 

日産のAACは調整もできるので全く同じって訳でも

ないですが詳しくは個々でggtくださいまし。

 

 

 

 

 

さて早速

交換作業に移ります。

 

ISCV

 

 

JZX100の1JZの場合、ISCVはここにあります。

サージタンクの横、アクセルワイヤーが通ってるところです。

 

ISCV自体はボルトでサージタンクに固定されており

本体にホースが繋がってる感じになります。

 

このISCVを取り出し内部部品を交換し洗浄していく

作業です。

 

って外そうとしたら

( ゚Д゚)え?って感じに見つけてしまいました。

 

 

 

サージタンクにささっているバキュームホースが

切れているではないか!!

 

 

実は入庫してすぐにブースト計を確認したら

ハンチングもそうですが負圧の数値がおかしい。

 

たしかカムは純正のはずだけどハイカムが入ってるばりに

負圧がない。

通常400~600くらいあるのですが400切ってるし…

って事でエア吸いの事を予想していたんですね~~w

ちょいと茶番すぎたかもw

 

ちょいと作戦変更して先にホースの修理を

行います。

 

そもそも何で切れたのか原因ですが

画像を見てもらえばわかる通りホースと周りの部品が

接触しています。

エンジンは動いていれば揺れるので振動やら

負荷の傾きで接触しているホースが切れてしまったと

推測されます。

これじゃあせっかくのシリコンホースでも

切れてしまいますね。

 

 

引いた感じの画像をみるとわかるでしょ?

 

 

社外のアルミ製のパワステタンクに変更されています。

 

そのタンクの装着位置が悪く色々接触しています。

装着ミスによるホース切れですね。

 

 

 

とりま古いホースを外してみました。

ベースのサージタンクから生えているパイプは無事そうです。

ホース交換だけでなおりそうです。

 

 

ホース交換

 

 

ホースを新調しタンク取り付け部を動かし

タンクとのクリアランスを確保。

一応エンジンを始動し負荷をかけて接触するかどうかを

確認。問題ありません('◇')ゞ

これで切れる事はないと思います。

 

これでアイドリングを確認してみたら

すっかり完調ww

 

アイドリング不調の原因はホース切れによる

2次空気吸い。

 

ハンチングも収まり安定しています。

 

 

オーナーに連絡してISCV交換しなくても

なおったと報告したところ、ISCVはそのまま交換して

くれと言う事でしたので

そのまま作業を続けます。

 

 

 

 

んじゃま取り外していきましょうか。

 

下側のホースを外すのが少し面倒なくらいで

作業的には特に難しいところもないです。

 

 

外れました。

 

 

色々見てみましょう。

 

まずはISCV側から。

 

 

けっこう真っ黒けっけ

 

 

距離も多いので汚れてはいると思ってましたが

予想よりちょいと汚い。

ブローバイ多いのかもね。

 

きれいに洗浄します。

 

 

専用洗浄液にてこれくらいにまでキレイにします。

 

なかの汚れはもちろん、ガスケット当たり面も

キレイにしておかないと2次空気吸いの原因になりますので

軽く面出しします。

 

 

今度はサージタンク側です

 

 

ISCV本体を外した感じです。

 

中にある部品も取り出します。

 

ちなみに横に見えてるホース、亀裂が入ってましたので

交換します。

 

 

 

内部には

ゴムのパッキン?スペーサーみたいのと

フィルターみたいなものがあります。

 

いずれも汚れています。

 

ここを洗浄して再利用する方もいらっしゃいますが

当店では新品交換します。

いくらでもないんでね。

しかもフィルターみたいのは1WAYバルブになっているので

交換しちゃうのがベストです。

 

 

 

 

ちょっとわかしづらいですがゴムパッキンと1WAYバルブを

外したサージタンクの奥です。

これもけっこう汚れてます。

 

これも同様に洗浄します。

 

 

ISCV関係交換部品

 

 

当店ではISCV洗浄作業には

この部品を全て交換します。

 

1WAYバルブって新品だとオレンジ色してるんですねw

いかについていたのが真っ黒ってのがわかります。

 

参考までに品番載せておきます。

 

 

 

完成(*'ω'*)

 

 

部品を組み込み完成。

 

エンジンを始動されてアイドリングのチェックを

してみると絶好調でございます。

 

切れたバキュームホースを交換した時よりも

さらにアイドリングが安定しなめらかになったという感じです。

 

やっぱりあれだけ汚れていたので交換して

正解でした('◇')ゞ

 

 

走行距離やエンジンを高負荷が多い使い方をしていると

ブローバイも増えるしISCVも汚れてきます。

 

おおよそ走行距離10万キロをこえて1度もISCVの内部部品を

交換、洗浄をしたことの無い車両は現在アイドリングに

不調が出ていなくても交換するのをお勧めします。

 

 

なかなか忘れがちば場所ですが

定期的にメンテして欲しい場所でもありますね。

 

 

 

 

この車両にもいえる事だけど

あまりにもブローバイが多いのであれば

キャッチタンクをつけるのをお勧めしますぜ。

 

こういった部品やスロットルなども汚れちゃうからね。

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ