ZN6 86 リアメンバー修理 | ナルズ工場長の出来事

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ナルズ・メカニックマイスターの営業・出来事のブログ

皆様コンニチハ(≧▽≦)

 

 

 

世間はコロナで外出自粛、学校は休み、

イベントは中止、挙句にオリンピック延期。

 

そろそろ気にしてない奴らも

やべぇんじゃね?って感じになってきましたね。

 

でもね

オイラが行く先々の大型モール、スーパー、

飲食店や書店コンビニなんかは人で

ごった返してるのはなぜ?

 

田舎だけなのかなー?

 

そら休みでもじっとしてらんないし

行くとこなんて限られちゃうしねぇ。

 

でもこんな時こそ自重しないとね。

生活するレベルの範囲での外出にしておきましょね。

 

 

そんな事が無くても最近若干引きこもり気味な

オイラです(´・ω・`)

 

久しぶりに家でぼーっとしたぜw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は86の修理作業です。

 

 

 

今回の依頼はリアメンバーの修理。

 

 

ざっくりリアメンバー修理とありますが

正確にはリアメンバーの

取り付けボディ側のネジ山修正

 

 

 

 

 

事の経緯は

リアメンバーカラーをオーナー自ら装着している作業中に

メンバーを取り付けるボルトを締めあげている最中、

無理につけてしまったらしく途中からボルトが締まらなくなり

ネジ山をやっつけてしまった…と言う事。

 

簡単に言うとリアメンバーは4ヶ所のボルトのみで

ボディと結合されています。

日産車とかと同じ感じですね。

 

日産はボディ側からボルトが生えている感じですが

86の場合はボディ側にネジ山があり下からボルトで固定する感じです。

 

だからメンバーの位置がきれいに出ないので

こういったトラブルもあるんでしょう。

 

詳しくは後程説明しますが

その4ヶ所を均等にボルトを締めていかないと

ダメなんですがバラに締めてしまって要はメンバーとボルトが

ナナメに変な力がかかって締めてしまったんですね。

 

しかもやっかいな事に助けを呼んで整備士に修正して

もらったらしいんですが失敗し悪化。

これはお手上げって状態で入庫です。

 

メンバーボルトをつけられない状態でしたので

もちろん自走は不可、積載車にて入庫です。

 

 

 

〇印のところの4ヶ所がメンバー固定されているところです。

 

詳細は後ろ2ヶ所だけ先に固定してしまって

前2本にとりかかり最後の前側の右にとりかかったときに

やってしまった感じです。

 

画像を見てわかると思いますが

前側の右のメンバーボルトがつけられないので

この状態でお出上げになったみたいですね。

 

とりあえず現状チェックするのに

メンバーを降ろしてボディ側のネジ山を確認します。

 

 

メンバーを少し下げボディのネジ山を

確認したところ、けっこうな感じでやっつけてますね。

※画像を撮ったんですが上手く写らなかったので画像はありません。

 

確かにネジ山の状態をよく見ると最初やっつけて

その後、修正した跡がありますね。

 

う~~ん、その修正でかなり悪化させてしまった様で

ネジ山修正しても上手くいくかどうか…って感じです。

 

ネジ山修正でダメだったらリコイル修正、

それでもダメなら最終的にボディを切開しネジ山部分をカットし

溶接して交換になります。

 

なんとかネジ山修正でなおってくれーって祈りながら作業スタートです。

 

修正するのにタップを入れるので

そのタップ分のスペースをつくるのにさらにメンバーを下げます。

 

画像の様にキャリパー、センサー類、サイドワイヤーなどを

取り外します。

 

 

タップ修正

 

 

まずタップにて修正してみます。

 

画像の位置から全然入っていきません(´;ω;`)

 

少し作戦変更。

 

ちょっとタップを特殊加工しさらに修正していきます。

 

 

数種類のタップで何回も修正していきます。

 

 

少しでもナナメにタップをいれてしまったら

その時点でアウトなのでかなり慎重な作業です。

 

最初のうちはネジ山修正しているっていうより

ボディを掘ってる感じですねw

 

 

 

この時点でかなりネジ山はいい感じになってきました。

 

これはタップだけでいけそうな手ごたえ。

 

まだ油断できないけどちょっと良い方向にきたかな(^^♪

 

試しにボルトを入れてみて感触を確認。

もちろん試しているボルトはダメになったやつじゃなくて

大丈夫なやつですのでご心配なくw

 

かなりいい感じに仕上がったので最終仕上げタップで修正して

 

 

ネジ山は復活したっぽいです(*^▽^*)

 

 

ヨカタよ~~

 

 

 

 

 

 

文字だとあっという間ですが

ネジ山の修正だけでかなりの時間を費やしています。

失敗できない場所なんでね。

 

 

前側の左部分

 

 

実は若干左側もネジ山やったかも?締めた時に固かったかも?

って事だったんで万が一もあるので一応左もネジ山を修正しました。

 

左もけっこうネジ山やっつけてましたよ( ゚Д゚)

 

右ほどではないですがこちらもきっちり修正しておきました。

 

 

 

STIメンバー^ボルト

 

 

メンバーボルトはカラーを挟む分、長くならないとダメなので

長いものを使用します。

STIのメンバーボルトは純正より長いのでこれを使用します。

 

品番は画像を参照して下さい。

 

ボルト比較その1

 

 

長さの違いはこんな感じです。

 

 

ボルト比較その2

 

 

ボルトのつばの部分(ワッシャー部座面)が

STIの方が僅かに大きいですね。

 

 

 

カラーとボルトをボディに取り付けていきます。

カラーとメンバーブッシュのなじみをよくするためにグリスを塗布してあります。

 

取り付けの際にはメンバーをまっすぐボディに

密着させてからボルトで締め付けていきます。

少しでも違和感やネジが途中で止まったりするのは

ナナメになっているからです。

最初からやりなおしてまっすぐ入れて装着しましょう。

 

 

 

バッチリ装着できました(*^▽^*)

 

ネジ山も良好、しっかりとトルクもかけて締め付けられました。

 

 

 

 

 

リア側

 

 

リア側も一度取り外してネジ山修正、カラー組みなおししてあります。

 

メンバーをキレイに固定できました。

 

 

これでメンバーは完璧だと思います。

 

最初はどうなるかと思いましたが

大事にならずにヨカタです。

 

 

 

ブレーキ関係を戻し

最後にアンダーカバーやサイドワイヤーステーを固定したら

完成。

 

試乗して異音やガタなどをチェックし問題なければ

作業終了です(^^♪

 

 

 

こういった作業はDIYでやるにしろ

プロがやるにしろ場所、工具、道具が

重要となってきます。

設備が整っている場所でやるのは大前提で

知識がある方でも作業状況によりミスもでる

場所だと思います。

 

ちょっと酷な言い方かも知れませんが

今回の原因は人為的ミス。

 

自信のない場合や不安な場合は

やはりプロにまかせた方がいいでしょう。

 

プロにまかせればもちろん工賃が発生しますが

今回の様にミスからの修正作業となると通常工賃より

大幅に金額も上がります。

ミスした勉強代と言えばそれまでですが

それにしても手痛い出費かと思います。

 

DIYで上手くいってもボルトの固定方法や

締め付け方法により差が出る場所でもありますので

ご自分で作業なされる方は慎重にやりましょうね('◇')ゞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ