HCR32 スカイライン テンションロッド・アッパーアーム交換 | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチハ(^^)/

 

 

突然ですが

車の整備などをやっていると

色々な臭いを嗅ぎます。

 

エンジンオイルもメーカーにより

臭いも違うのです。

ギアオイルなんて硫黄が入ってるんで

独特な臭いがしますね。

それ以外にもクラッチの焼ける臭いや

クーラントが漏れてる臭い、燃調が濃くて

触媒無い車両のマフラーの臭いとか

様々あります。

 

その中でもオイラが一番嫌いな臭いは

ダントツで「灯油の臭い」なんです。

 

灯油の臭いがつくと速攻で手洗いします。

 

その灯油を盛大にこぼして

服について朝一早々に着替えたオイラです(´・ω・`)

 

もう憂鬱…

 

 

 

 

今回はHCR32スカイラインの

ロッド・アーム交換作業です。

 

 

別件でリフトアップ中に

おや?テンションロッドが湿っぽいですね。

ってのを発見しました。

 

テンションロッドブッシュ部

 

 

皆さんご存じの通り

この時代の日産車のテンションロッドのブッシュ部には

グリスが封入されております。

ブッシュがヘタってきたり亀裂が入ってきたり

すると画像の様に中からグリスが吹いてきます。

 

 

こうなってるとテンションロッドのブッシュは

全然仕事をしてくれてません。

 

しかも基本的には車検もアウトになります。

 

 

この手のテンションロッドは結構ダメになるのが

早い気がします。

 

 

テンションロッドってすごく重要なパーツ。

 

 

直進安定性、ハンドリング、レスポンス、ブレーキング時の

姿勢作りなど全てに関わっています。

 

 

いくら良い車高調やデフ、アーム類入れていても

テンションロッドがこんなんじゃ意味ありません。

 

 

高木さんもこうおっしゃってるでそ?w

 

 

 

 

今回は別の作業中に発見したので

部品注文して入荷したら後日作業って事で

段どりしてます。

 

 

 

クスコ フロントピロテンションロッド

 

 

オーナーと色々相談の結果、クスコになりました。

 

もっと安いメーカーもあったんですが

信頼安心のクスコのテンションロッドにしました。

 

クスコ製はロッド部分が鉄で出来てます。

安価な物は大抵アルミ製です。

 

もちろん鉄製の方が強度はありますよ。

その代わり高価になるって事です。

 

ちょっと前はテインのテンションロッドが

最強でした。

今はテインは廃盤になってしまったので

鉄ロッドで入手しやすいのはクスコやイケヤですね。

 

 

ピロに関してはD-MAXなどのメーカーの物でも

クスコなどと耐久性ではあまり変わらないと

思います(個人的にね)

 

 

てもピロ単体の耐久性に関しては

今までの経験上、イケヤが一番持ちが

良いように思います。

 

体感上、純正より持つもはもちろん、

他メーカーのピロの倍は持つ感じかな~( *´艸`)

 

 

イケヤもロッドが鉄なんで

今の最強テンションロッドはイケヤでしょうね。

その代わり高いけどw

 

 

 

まぁ今回はイケヤより安価で

鉄ロッドって事でクスコをチョイスしました。

 

 

 

 

 

 

まだ純正で部品が出ますので

交換するのも社外ではなく純正新品でもいいのですが

耐久性の問題とピロにするメリットの多さで

当店は社外ピロテンションロッドを勧めています。

 

社外のどのメーカー入れても基本車検OKです(*'▽')

もちろんクスコも大丈夫です。

 

 

 

 

 

 

 

早速交換していきましょう。

 

 

 

 

まず取り外していきます。

 

 

 

 

純正テンションロッド

 

 

左右ともお亡くなりになってました。

これでサーキット走行してたって言うんだから

走行中はエライ動きしてたんじゃないかと

思います。

 

 

 

 

 

 

 

まず取り付ける前に

ターンバックル部のネジにサビ止めと初期カジリ防と

固着防止のためにスレッドを塗っておきます。

 

これやるやらないでロッドの寿命がかなり違います。

 

 

 

スレッド塗ると緩みやすくなりません?って

言う方多いんですが

基本ここのロックナットは緩みやすいので

定期的にチェックが必要です。

スレッド塗っても塗って無くても緩む時は緩みますので

その様に対処しましょう。

※いうほどそんなに緩まないけどねw

 

 

 

組み付ける前に純正のロッドの長さと

同じにして組み付けます。

 

 

 

装着完了('◇')ゞ

 

 

装着後の画像が何処かいってもうた…(´;ω;`)

 

なのでこれにチラッと写っているので

これでご勘弁を。

 

 

 

 

 

 

これでバッチリだー!っと思ってテンションロッドの

ガタを見たりしてたら違うところに

ガタ発見!!

 

 

 

HCR32のフロントの足回りは

マルチリンクとなっています。

 

 

 

GT-Rも同じマルチです。

確かプリメーラなんかもフロントがマルチじゃなかったけな?

 

 

そのマルチリンクのアッパーアームって

結構ガタが出ていてそのまま乗ってる方が

多いんです。

 

ちょっと体感できにくいからね。

 

 

 

年式的にも一度も交換した事がないって車両は

大概ガタが発生しています。

僅かなガタくらいならまだ平気ってのもあるんですが

けっこう発見する時ってガタ多めです。

 

この車両もローター持って揺するとアッパーアームが

ガッタガタに動いてました。

 

 

 

着地してるとわかりづらいのでタイヤ交換や

オイル交換などでリフトアップしてタイヤが

フリーになった時にチェックしてみてください。

 

ここのアッパーアームも社外のピロ式や

調整式もあります。

 

 

ここのアッパーアームを社外にすると

基本的には車検アウトです。

どうしても社外で通したい方はj強度検討書が出る

メーカーの物で構造変更などを行ってください。

 

 

 

今回は車検の事もあり

純正でもいいという事で純正新品交換です。

 

 

たまにこれを中古使う方いるんですが

程度の良い中古でも一度力が入って

癖がついているのですぐにダメになる傾向です。

 

 

ここは新品でいきましょう(*^^)v

 

 

 

 

完成(*'▽')

 

 

 

もちろんガタは皆無です。

 

 

テンションロッドもしっかりとなったし

アッパーのガタも消えたので

ハンドリングやブレーキングなど変化したと思います。

 

 

この後のサーキット走行で

動きが全然違うと言う事でした。

タイムアップも果たした様で

 

結果が出ると作業したこちらも嬉しくなりますね(*'▽')

 

 

 

 

HCR32も古い車なので

普通の車の倍メンテしろとまでは言いませんが

そのくらいの気持ちで付き合っていって

くださいまし('◇')ゞ

 

 

 

作業してて

つくづく思いますが

R32はスカイラインって感じでカッコいいですね。

 

 

 

長く乗ってやってください。

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ