DNT31 エクストレイル エンジン・ギアオイル交換 | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチハ(^^)/

 

 

 

昨日は寒くてハンパなかったり

今日は暖かくなってきたり

天気も晴れてるのに雨降ってたり

よくわからん陽気です。

 

そんな目まぐるしく変わる陽気に

体がついていかないっす。

 

花粉も相まって

体調不良のオイラです(´・ω・`)

 

ああ、頑丈かつパワフルなボディが

欲しい…

 

 

 

 

 

 

今回はDNT31

エクストレイルの

オイル交換作業です。

 

DNT31 日産 エクストレイル

 

 

オイラなんかはエクストレイルと言われると

SRのVEエンジン載ってるのを想像しますが

このDNT31は所謂2代目エクストレイル。

 

色々グレードはあるのですが

今回のエクストレイルは

エンジンはM9Rというエンジンで

ディーゼルターボの2リッターエンジンです。

 

しかもこのM9Rエンジン搭載車には

マニュアル設定があるのです。

 

もちろんこの車両もマニュアル。

しかも6速マニュアルになります。

 

オイラもそんなにエクストレイルは

詳しくないんですよ。この車両を見るまで

ディーゼルターボのマニュアルがエクストレイルに

あるの知らなかったしw

 

 

んで

今回の作業依頼はエンジンオイル、オイルエレメント、

ミッションオイル、トランスファーオイル、デフオイル

交換です。

 

油脂類全て交換って事です。

 

エクストレイルはオイル交換は

ちょっと変わってるしオーナー様に向けての内容なので

今回紹介致します。

 

 

オイル交換

 

 

エクストレイルの場合はエンジンオイル交換だけでも

リフトアップがベストです。

重い車両なのでDIYでやる方は細心の注意を

払ってくださいね。

 

リフトアップできたので

一気に交換していきます。

 

まず走行してきたばかりでミッションやデフの

オイルが温まっているうちに

抜きたいのでギアオイル関係から抜いていきます。

 

 

リアデフ

 

 

オイラなんかは日産車っていうと

シルビア系やスカイライン系をよくやるんで

日産のデフっぽくねーなーって思っちゃう形状を

してます。

 

エクストレイルは実はほとんどがルノー製の

パーツを使用しております。

なのでドレン部分も普通の日産っぽくありません。

フィラーもドレンもヘキサゴンのボルトに

なっています。

 

 

サイズ的にもR180系のサイズくらいの

デフですね。

4WD(正確にはAWD)のリアデフなので

このくらいのサイズでしょうね。

 

 

 

フィラーボルトを緩めるのに

リアメンバーにサービスホールが空いておりますので

そこから工具を入れ緩めます。

 

 

トヨタの100系のデフみたいにヘキサゴンボルトに

パッキンといった構成です。

 

汚れ方は少し汚れ気味ですかね。

重い車両なのでデフの負担もかかると思われます。

汚れ気味ですけど特に問題はありません。

 

デフオイル量は約0.8ℓ。

当店ではワコーズオイルの85W-90を使用しました。

 

 

さてお次はミッションオイル交換。

 

残念ながらミッションオイル交換の画像を

まるっと無くしてしまいました(´;ω;`)ウゥゥ

スマソm(__)m

 

ミッションオイル交換は特に特別な事もなく

エンジンが横置きなのでミッションも

FFミッションみたいな感じになっています。

 

ミッションオイル量は約2.4ℓ。

当店ではワコーズオイルの75W-90を使用しました。

 

 

 

 

 

 

んでギアオイル関係で

一番交換が厄介なトランスファーオイル交換。

 

まずフィラーボルトの位置が

わかりづらい場所にあります。

 

フィラー部

 

 

エンジンルームから見たところです。

〇印のところがフィラーボルト位置となります。

 

結構えぐい位置にありますがな。

 

 

なのでエンジンルームからこんな感じで

フィラーボルトを緩めます。

こういう場所のボルトに限って固く締まってるんだよね…

 

ナメたら最後エライ事になるんで

慎重かつ精度のある工具で取り外します。

 

ドレン部

 

 

ドレンボルト位置は車両下側から確認できます。

矢印のがドレンになるんですが

このまま抜くと下にホースやらなんやらありますので

オイルが直撃しちゃいますね。

 

 

 

なので新聞紙などでカバーして抜きます。

画像を見てわかる通りトランスファーオイルは

キレイでした。

 

外したフィラー&ドレンボルト

 

 

両方とも同じ形状でドレン部分にマグネットは

ありません。

何か社外か他車の流用でマグネット付きドレンボルトに

したいですね。

 

トランスファーオイル

 

 

オイルの抜き工程を見ればわかると思いますが

トランスファーオイルの量は

普通のミッションオイルやデフオイルの様に

フィラーから溢れるまでってのができません。

※フィラーが真上向いてるから溢れるまでって

なると口切満タン入っちゃうぜよ。

 

なので事前に量を計測し入れます。

 

 

こんな長めのジョウゴみたいなのがあると便利ですよ( *´艸`)

 

けっこう長くないと届きません。

 

これはインプレッサのミッションオイルを入れる用で

持ってたやつです。

 

トランスファーオイル量は約0.4ℓ。

当店ではワコーズオイルの85W-90を使用しました。

 

 

さてこれでギアオイル関係はオイル交換が済みました。

残すはエンジンオイルとエレメント交換です。

 

エンジン

 

 

オイラは詳しいことはわかりませんが

エンジンもルノー製っぽいですよね。

 

エンジンオイルのフィラーキャップ(黄色いヤツ)を

外すと…

 

 

なんとキャップがゲージになってるんですね。

 

今時のディーゼルエンジンのオイル交換する時は

絶対に抜く前の量を確認しましょう。

 

他車メーカーでもそうですが

交換時期走行距離が多いと量も多くなります。

※なぜ距離が増えるとオイルが増えるの?って

思う方もいると思います。

ある事から増えるのです。詳しくはggtみてください。

 

前回交換距離も見て

オイル量を見てDPFなどの状態を予測しましょう。

 

 

早速抜いていきます。

 

エンジンオイル交換するのに

まずアンダーカバーを外します。

最近の車、もしくは外車はほとんどがこのパターン。

 

 

 

 

カバーを外すとこんな感じのレイアウト。

 

エンジンオイルドレンとエレメント位置は画像を参考に

してください。

 

 

ドレン部分を見ると少しオイル漏れ跡がありますね。

これもちゃんと理由があるんですね。

 

エンジンオイルドレン

 

 

ドレン部のアップです。

 

けっこうなオイル滲みがありますね。

 

前回のオイル交換はディーラーです。

ディーラーでのオイル交換ではドレン部の

パッキンはもちろん純正を使うと思います。

 

このドレンパッキンが曲者です( ;∀;)

 

純正のパッキンはドレンボルト径に対して

けっこうなバカ穴なんです。

そうすると締め付ける時にセンターがズレますよね?

結果オイル漏れを起こします。

 

当店ではここには純正ドレンパッキンは使用しません。

とあるパッキンを使用します。

 

まぁ企業秘密って訳でもないですので

ぶっちゃけスバル車のドレンパッキンを使用します。

そうするとオイル漏れや滲みは皆無です('◇')ゞ

 

個人DIYでオイル交換しているエクストレイルオーナー様。

スバルのパッキン使いましょうね!(もう知ってると思うがw)

 

 

 

あと余談ですが

画像のドレンをよく見てください。

 

一般的な6角ボルトやヘキサゴンではありません。

 

ただの四角の凹みの形状です。

 

これもルノーあるあるですが

緩めたりするときにソケットの差し込みの

9.5とかでやるとナメます。

てか9.5だとサイズが全然違います。

 

ちゃんと専用工具にて緩めましょうね。

 

 

 

 

 

 

お次はエレメントを外します。

 

エクストレイルのM9Rエンジンは

中身交換タイプのエレメント。

オイルエレメント

 

 

エレメントケースはプラスチック的な素材で

できてます。

まるで外車の様ですね。

ルノーだから外車かw

 

ディーゼルエンジンなのでオイルは真っ黒けっけ。

ガソリンエンジンしか乗った事ない方が見ると

やべーだろこの色!ってなるけど

ディーゼルはこんなもん。

 

使用したエレメントは日産純正。

たしか2種類あったんで要確認してから購入しましょう。

 

 

 

 

エンジンオイル

 

 

ドレンを締めエレメントを交換したら

オイルを入れていきます。

 

これまたオイルも注意なんですが

エクストレイルのディーゼルエンジンM9R

(通称ルノーディーゼルエンジン)は

そこいら辺に売ってるディーゼルオイルを入れては

ダメです。

エンジンが壊れるって訳でもないんですが

DPF詰まりや故障に繋がります。

 

なので入れるオイルも気を付けてくださいまし。

 

所謂ヨーロッパ規格のACEA規格をパスしている

クリーンディーゼル用オイルを使用しないと

いけません。

 

規格やら何やらよーわからん!って方は

純正オイル入れとけば安全です。

 

日産部品でもそこいらのカーショップでも

日産純正のクリーンディーゼル用でわかると思います。

 

参考までに純正品番KLB30-05304(4ℓ缶)

 

オイルエレメントを交換すると7.5~8ℓくらい

入ります。

2缶必要になりますね。

当店では量り売りしています('◇')ゞ

 

 

新品オイルだけどこんな色してまっせ。この色がデフォです。

 

 

 

 

 

 

オイル量は入れすぎても少なくてもダメです。

適量が望ましいです。

 

先ほど紹介したフィラーのゲージでの確認は

もちろん、エンジン始動してメーター内の

インフォメーションも確認しましょう。

 

画像の様にオイルレベルOKとなっていれば

大丈夫です。

 

 

これにて

エクストレイルのオイル交換作業は完了となります。

 

特にエンジンオイル交換をさぼると

今時のディーゼルエンジンはDPFの絡みもあるので

ダメです。

きちんと定期的にオイル交換は行いましょう。

 

 

 

DPF壊したり詰まらせると高いよ~(´;ω;`)

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ