GC8 インプレッサSTI WRX 水漏れ修理 | ナルズ工場長の出来事

ナルズ工場長の出来事

ナルズ・メカニックマイスターの営業・出来事のブログ

皆様コンニチハ(^^)/

 

 

 

雨が降ったり止んだりの天気が

続いてますね。

雨が降ると極端に寒くなるので

温度差で体の調子がよろしくないです。

 

しかも世間ではコロナウイルスで

学校が休みになったりイベント中止になったり

散々ですね。

子供なんて休みが増えてラッキーって

感じでしょうけど外出するなって酷な事ですよ。

 

オイラの周りでもなるべく外出は控えようって

風潮です。

 

でもそんな事をしなくても

そろそろ申告の時期なので

事務所に缶詰め状態なオイラです(´・ω・`)

 

ある意味外出しない(できないw)ので

いいのかどうかわかりませんが

皆さんも警戒してくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

今回はインプレッサの

水漏れ修理作業です。

 

スバル GC8 インプレッサ STI WRX

 

 

走行中、いきなりボンネットの隙間から

白煙が大量に上がりレッカーでドナドナされて

入庫してきたインプレッサであります。

 

入庫する前にレッカー屋さんが

臭いがクーラントの臭いなんで

水漏れしてるといった事前の情報が

ありました。

 

まぁ水漏れといってもざっくりなんで

どこから漏ってるかでも作業内容から

修理金額もだいぶ変わりますので

けっこうドキドキです。

 

 

では早速チェックしてみましょう。

 

 

エンジンルームを見る限り

特に何処から漏ってるといった形跡は

見られません。

エンジンも普通にかかるしアイドリング時の音も

特に問題もありません。

エンジンオイルにも水の混入もありません。

 

でもサブタンクやラジエター内のクーラントの

量が減っていたので明らかに水漏れは

起こっている様です。

レッカー屋さんが言うように確かに

クーラントスメルもするしね。

 

なんだろ?

ウォーターポンプとかだったら

けっこう金額もいくやで…

 

とりまウォーターラインに圧かけて

チェックしてみましょう。

 

工具で圧をかけます。

 

 

専用工具にてウォーターラインに圧を

かけていきます。

いきなり圧をかけるのではなくじんわりかけて

いくのがコツです。

 

 

でもね

じんわりどころか圧をかけて

速攻でわかったw

 

 

ぴゅーーーー!っとね

 

 

矢印のところから

クーラントの緑色した液体が飛び出てるのが

わかると思います。

 

漏れてた場所は

「ラジエターアッパーホース」

 

ホースのどこかから漏っている様です。

 

 

僅かこれだけの圧で速攻でぴゅーっとなったんで

すぐにわかりましたw

 

 

 

 

クーラント漏れの勢いの良い落下点は

エキマニあたりに直撃していました。

 

走行中いきなりって事だったらしいので

走行中にホースに穴が空きクーラントが

熱いエキマニなどに直撃して白煙が上がったんだと

推測されます。

白煙っていっても所謂水蒸気だったんですね。

 

あとちょいと気になるのが

クーラント漏れしているので当然その周辺は

クーラントでベタベタなんですが

それ以外にもオイル漏れもある感じがします。

 

 

アンダーカバーを外してみると

クーラント漏れの跡以外にもオイル漏れした跡も

ありますね。

 

わかりづらいかな?

 

 

ちょっとわかりづらいかと思いますが

エンジン下部にも漏れたクーラントと

オイルが付着しております。

 

察しのいい方やインプマニアなら

すぐきづくかと思いますが

このオイル漏れは恐らくパワステオイル。

 

インプレッサは初代から現行まで

パワステがかなりの弱点。

新しめのインプになってくれば

パワステトラブルも少なくなってはくるらしいのですが

やっぱり他車に比べインプレッサ全般はパワステの

トラブルが多い車両になります。

 

今回のGC8なんかはパワステのトラブルが

とっても多い車両。

 

この漏ってるオイルもパワステポンプからの

漏れでした。

 

オイル量を見たらほぼほぼ量は入っていたので

オーナー様との相談の結果、予算の都合上今回は

見送る事に。

いずれダメになると思うので近々やりましょうって事に

なりました。

 

 

では問題のアッパーホースを取り外していきます。

 

 

インテークパイプやホース類を外していっても

まだその奥にいるんです。

ちょっと摘出するのも厄介です。

 

てかインプレッサってパイプとかホースが

多くない?

 

 

なんとか摘出に成功しました。

最初はインテークのくの字のパイプも外さないと

ダメかなぁ?って思ってましたが

(このパイプを外すのがエライ大変)

外さずなんとか摘出できました(*'▽')ヨカタヨ

 

外したホース

 

 

もうホースバンドもダメですね。

 

 

漏れてたところ辺り

 

 

これだと何処からなのかサッパリです。

てかホースにオイルが付着して塊になってます。

 

この付着しているオイルの塊を清掃してみましょうかね。

 

 

清掃後

 

 

わかる?

すんごい小さいけど穴(傷みたいなの)があるんです。

 

 

 

 

こうするとわかるでそ?

僅かな穴ですがこんなんでもクーラント漏れ、

最悪オーバーヒートになるんですよ。

 

 

でもなんでこんなところが?

ってなりますよね??

 

 

オイラの推測になりますが

これ、パワステのポンプからのオイル漏れで

ホースにオイルが付着してホースのゴムが

ダメになり亀裂が入ったんだと思われます。

 

触ると穴周辺のホースの弾力が

かなり柔らかくなってました。

極端に言うとブニャブニャになってる感じです。

 

 

アッパーホース

 

 

参考までに品番載せておきやす。

値段は2,150円税別です。

 

※この作業は去年やったんで値段は

今違うかも知れません。

 

 

お☆ま☆け

 

 

ちょうどこの作業やってる時に

100系の1JZのアッパー交換もやってたんですよ。

 

周知の如く1JZのアッパーホースって長いですよね。

 

でも1JZのアッパーホースの値段は1,690円。

こっちの方が長いけど安いのね…(´;ω;`)

 

決してスバルをディスってる訳じゃないよ!

たまたま同じ時期に1JZのアッパーとったから

気になっただけよw

インプのホースはなんか作りとか素材が

いいの使ってるから高いんでそw!

 

 

 

外したホースと新品ホースを比較してみると

古い方がかなり膨張している。

さわり心地も全然違う。

古いのはラジエター側はカチカチになって

エンジン側はブニャブニャになってる感じでした。

 

 

装着完了('◇')ゞ

 

 

ホースバンドも純正の2本タイプではなく

こういったタイプのバンドに変更しました。

 

 

 

あとはクーラント入れてエア抜きって流れですが

その前に真水で漏れチェック。

同時にクーラント抜いた時にけっこう汚れていたんで

洗浄の意味も込めて真水を入れて回します。

 

漏れは大丈夫でした。

 

画像にはありませんがまた圧をかけて

チェックしましたが圧も落ちずバッチリでした(*'▽')

 

 

案の定、けっこう汚れが出てきます。

画像は3回目の洗浄の時です。

黒いツブツブみたいなのがけっこうありますね。

汚れが出なくなるまで洗浄をしました。

 

 

キレイになtったのでクーラントを入れエア抜き。

 

 

最後にクーラントとオイルの漏った跡を

全て洗浄。

これでもしオイル漏れとかあったら

わかりやすいし

最後に下回り、特にエキマニを洗浄しておかないと

なかなか煙も消えないし

臭いも全然とれません。

スバルの水平対向エンジンは必ず

エンジン、エキマニの洗浄はやらないとダメです。

 

 

これにてインプレッサの水漏れ修理は

完了となります。

 

今回は見送りましたが

近いうちにパワステポンプをやらないと

いけないかもですね。

 

 

 

 

 

 

今回の漏れ原因はおそらくパワステオイルの

ホースの付着による穴あきでしたが

GC8ももう古い車種。

消耗品やゴム類に不具合が出る時期でもあります。

 

 

 

 

 

早目早目の交換や予備的な交換を

おススメしますよ。

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ