S15 シルビア クーラント漏れ修理 | ナルズ工場長の出来事

ナルズ工場長の出来事

ナルズ・メカニックマイスターの営業・出来事のブログ

皆様コンニチハ(^^)/

 

 

 

すっかり最近は寒くなってきましたね。

夕方になるとなかなかの冷気になって

ちょいと肌寒く感じます。

 

考えてみれば今年も残り2ヶ月も

ないんですね。

 

年末はイベント目白押しなので

あっという間に年越しになっちゃうんだろうな。

 

今年もあれもやりたい、あっちもやりたいって

色々構想してるうちに終わってしまう

オイラです(´・ω・`)

 

考えてるだけじゃダメなのよ。

実行に移さないとね。

重い腰が全然上がんねーぜ。

 

 

 

 

 

今回はS15シルビアの

水漏れ修理の作業です。

 

実はこのS15シルビア、

以前にクラッチやミッションをやった車両で

ございます。

 

以前の内容はコチラ

 

水漏れも元々依頼された訳じゃなく

作業中に発見したものになります。

 

エンジンリア側

 

 

ミッションを降ろしたところです。

エンジンのリア側なんですが

ミッションのベルハウジングがつくところの

下側になんか汚れに混じって

緑色したところがあるのわかりますか?

 

最初これなんだろ?って思って

掃除してて、手で触ったらボロって

感じにとれました。

一部張り付いていましたがカリカリ

削ると粉っぽくとれてきます。

 

これはまぎれもなく

クーラントです。

 

何処からかクーラントが漏れて

いると思われます。

 

でもこの場所にはクーラントは

通っておりません。ただのエンジンの

アルミのハウジングです。

 

じゃあ何処から漏ってるんだ?って

事ですよ。

 

この場所から上方にはセルモーターが

います。

 

もちろんセルモーターには

水は通っておりません。

 

そのセルモーターのさらに上方には…

 

 

 

こんな感じになっているんですね。

画像はエンジンのリア側の右(運転席側)から

撮っています。

 

よーく見るとセルモーターにも若干

クーラントが漏れた跡がありますね。

 

セルモーターの上の方に

ヒーターホースがあります。

そのホースのついている金属のパイプ、

ここから漏ってる感じですね。

 

 

ここね

 

 

ちょいとサビてるのも気になるし。

 

最初のエンジンリア側の画像の

漏れ跡を見ると結構前々から漏ってた感が

ある。

最近漏れ出した感じではないと思います。

 

もしかしたら前回のクラッチ交換の時に

既に漏れていたのかも?

もしかしてスルーされたかも??

前回は当店での作業ではないので

謎ですね。

 

見ての通り車体に対してセルモーターが

やたらキレイかと気づいた方もいると

思います。

そうなんです。これ以前にセルモーターが

壊れてリビルト品に交換しているらしいです。

これも当店の作業ではないので

不明ですがそのセルモーターが壊れた

時に既に漏っていたのかも??(・・?

 

推測になりますがクーラントが漏れて

セルモーターに垂れ続けセルが逝ったのかも

知れません。

いずれにせよ漏れが発生してから

セルモーターが壊れた感じが濃厚ですね。

 

もしかしたら他のホースからかも知れないし

って事でウォーターラインに圧力かけて

みたら、やっぱりここの場所でビンゴ('Д')

 

ここのホースとの継ぎ目から

漏ってました。

 

※漏ってるところの画像は作業中に

漏れたクーラントで顔射くらってもうて

それどころではなかったんでありませぬ。

 

 

お客様との相談の結果、修理する

方向となりましたので

取り外していきます。

 

この場所のレイアウト的に

エンジンのサージタンク下、

セルモーター上の場所になります。

 

アクセスはサージタンク外してしまえば

ラクショーな場所なんですが

サージ取り外しに伴い色々部品が発生してしまうので

サージは取り外さず下からアクセスしてみます。

※すでにミッション交換やクラッチ交換で

予算オーバーなんでなるべく安価でやります。

 

 

漏っているホース繋いでいる金属のパイプ

(以下ジョイントパイプ)から後ろはエンジンの後ろの

ヒーターホースに繋がります。

その先っていうとサージの下を通ってるホースと

繋がり、さらにそのホースはスロットル下あたりの

パイプと繋がります。

 

アクセス方法や手の入る隙間を考えると

前側はホースごと外さないといけません。

てか前側のホースもなんかヤバそうなんで

一回取り外して確認しないとね。

 

前側はオルタを外し隙間を作りアクセスします。

 

って書くと簡単だけどけっこうしんどい…

 

 

この隙間から取り外します。

 

けっこう大変でよ。

オイルエレメント外した方が多少楽なのかも

知れませんが交換したばっかなのよ。

結果エレメント外さずに取り外しましたが

エレメントはあまり邪魔にならず周りのステーやら

ハーネスが邪魔だった。

もっというと入る工具も限られちゃうし

手が何回もつりそうになる作業です。

 

 

ホースはずれました

 

この前側のホース2本外すのが

一番ハードかな。

手前のホースは何とか見えるんですが

奥のホースに関しては見えません。

 

しかもホースバンドのつまみが裏向いてて(エンジン側)

バンドをつまむにも一苦労です。

 

完全手探りで外してます。モーパイかまして

気合でとりますw

 

この作業してる時のオイラの気持ち

 

いや実際すけねーんだけどねw

 

 

外れました

 

 

後ろ側のヒーターホース側は簡単に

外れますので割愛します。

 

外すと一目瞭然ですが前側の2本のホースは

手前が太く奥が細いホースです。

どちからというとメインが太く分岐されてるのが

細い感じですね。

 

 

太い方

 

 

ホースを外す時から気づいていましたが

ここのホースバンド、純正ではありません。

純正はいわゆる2本の針金みたいなバンドです。

(これがよくないんだけど)

 

もちろんここのホースバンドも純正がついていた

はずです。

よーくホースのバンドがついていたところを見ると

純正のホースバンドがついていた跡がありますね。

一度純正のホースバンドを外して

この社外のホースバンドにしている作業を

していた過去がありますね。

 

なぜこんなことをしているのかは不明ですが

恐らく以前にここのところから漏れがあって

バンド増し締めしたけどダメでホースバンド交換したのかも?

もしくは一度外してホース再利用する際に

純正だと漏れそうだからバンド交換したのかも?

 

いずれにせよ当店での作業ではないので謎のままです。

 

問題のジョイントパイプ

 

 

ここの取り付けのバンドは純正でした。

って事は以前はバンド交換だけなのかもね。

 

細い方のホースバンドもこれで純正であってます。

 

 

 

漏れてたところ

 

 

ちょうど緑の塊みたいなのがありますね。

ここら辺のつなぎ目から漏ってました。

パイプ側に問題あるのかホース側に問題あるのか

この時点ではわかりません。

どっちみち両方交換しちゃうけど。

 

交換部品

 

 

日産の部品だとゴム製品には製造年月日が記載されて

います。

それ見るとこの作業が去年やったのがバレますね。

実際の作業は去年の夏ごろです。

 

その時点でこのジョイントホース、残り僅かでした。

でもここの部品ってSRエンジン共通だと思うから

(多分だよ、確認はしてません。S14とS15なら確実だと思います)

無くなるって事はないと思うのだが。

ちなみにオイラは自分用に新品ストックしてあります。

 

まぁ無くなったら無くなったで考えるし。

ジョイントパイプ無しでシリコンホース1本で

繋げちまえばいいしね。

 

 

比較

 

 

ホースレイアウト的にはこんな感じになります。

 

部品一個一個つけていくスペースがないので

この時点でジョイントにホースを組み

車体に取り付けます。

 

 

後ろ側です

 

 

ちょうどミッション降ろしている時なんで

セルモーターありません。

実際セルモーターを外しての作業が楽かと思います。

 

ホースバンドは純正を使わず(絶対漏るもん)社外のバンドに

交換しました。

本来はその後ろにつくヒーターホースも交換したかったのですが

予算の都合上、再利用しました。

まぁ後からでも交換できるしね。前側の2本は後からってのは

かなりキツイ。

 

 

前側

 

 

もう手がギタギタになりながらの作業です。

こっちのバンドも純正を使わず社外にしています。

細い方は純正でもよかったんですが一緒に社外に

しました。

 

 

完成('ω')ノ

 

 

エア抜きをして漏れチェック。

 

バッチリなおりました( *´艸`)

 

 

思わぬ修理となりましたが

これは流石に見過ごせないクーラント漏れでしたので

修理となりました。

 

余談ですが僅かな水漏れだったら

添加剤や漏れ止め剤を入れる方もいらっしゃいます。

それやっちゃうと他の部品にも影響でるし

ラジエターやウォーターラインの細い通路などに

漏れ止め剤が詰まります。

オイル漏れもそうですが添加剤や漏れ止め剤でなおるのは

一時しのぎです。

あくまでもちゃんと修理しないと完全になおりません。

当店ではそういった修理はおすすめしていません。

絶対に部品交換やちゃんとした修理を行いましょう。

 

ごまかして乗ってても面白くないでしょ。

それでもっと大損害になって結果大銭かかるって

パターン多いですよ。

 

 

 

シルビア乗りの方、ここのジョイントパイプ、ヒーターホースからの

漏れ、けっこう多いです。

エンジンルームからのクーラントスメルがするなら

一度ここをチェックしてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー(@^^)/~~~