S15 シルビア ステアリングラック交換 | ナルズ工場長の出来事

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皆様(^コ^)(^ン^)(^ニ^)(^チ^)(^ワ^)

 

 

今だ台風被害の爪痕は深く

まだまだ完全復旧とはなりません。

 

こちら鴨川では電話線とネットのケーブルが

断線してしまったらしく一部の地域では

まだ電話とネットが繋がらない状況です。

 

当店は電話、ネット共に復旧したので

問題なく営業できていますが

電話、ネットが使えず仕事している所は

多々あります。

 

当店もそうですが

被害甚大なので頑張って仕事して

稼がないとなりません。

 

いつも以上にフル全開かまして

仕事しているオイラです(´・ω・`)

 

頑張って復旧していこうぜい!

 

 

 

 

 

 

今回はS15シルビアの

ステアリング修理作業です。

 

 

このシルビアは以前ブログにも紹介した

S15シルビアです。

 

クラッチ交換とミッション載せ替えした

やつですね。

 

 

 

 

 

 

ミッションの調子を見るのと同時に

ステアリングもおかしいとの事でした。

 

 

 

症状はステアリングを切ると

ギコギコ、ガリガリの異音。

けっこうでかめの音がします。

 

このシルビアは車高調が装着されていましたので

シルビアあるある(ストラット車あるある)の

車高調のスプリングとシート間の擦れで

なっているのかと思いました。

 

が、

確認すると異音は車高調からではなく

ステアリングラックからめっちゃする。

 

ハンドル切ってタイヤハウスを覗き込むと

ラックの本体から異音しまくりです。

特にタイロッドの根元あたり(ラックブーツのあたり)から

めちゃくちゃ異音がしますね。

 

試しにフロントをジャッキアップし

タイヤを浮かして負荷がかかってない状態で

ハンドル操作をすると変なひっかかりもあります。

 

原因は

ステアリングラックの故障ですね(´;ω;`)

 

 

ラック交換になりますね。

 

みなさんご存知の通り

ステアリングラック自体、新品って恐ろしい金額がします。

あまり新品見積りをとらない部品なんで

記憶が曖昧ですが10万円とかしちゃいます。

メーカーにもよりますが20万~30万円するラックもあります。

 

なのでほとんどの方が

再生部品、所謂リビルトにすると思います。

 

今回もリビルトに交換修理する方向と

なりました。

 

ですが

これもまたシルビア乗りの方は知ってると

思いますが

シルビア系のステアリングラックのリビルトが

ここ数年ありません('Д')

 

 

3年前くらいになるかな?

そのくらいからリビルトラックがありません。

正確にはコアがないのでリビルトが作れないって事らしいです。

もうシルビアも旧車ですからねw

 

一時期リビルトラックが復活したって噂もありましたが

当店では現在までリビルトがあるって聞きません。

 

今回も一応問い合わせましたが

やはりリビルトはない模様。

 

じゃあどうすんの?

って事ですが

ご安心ください。

現物修理という方法があります(*‘∀‘)

 

名の通り

今ついているラックを取り外しリビルトしてもらうのです。

要は修理&オーバーホールするのね。

 

リビルトの場合、リビルト品を注文して届いたら交換。

そして外したコアを返却となるので

リビルト品が届いたら作業になるのでリフトに上げている

(バラし途中状態)時間が短くすみます。

 

現物修理の場合は

まず車体から外して送るって事をしないといけないし

修理期間はバラしたまま動かせません。

 

車によって修理期間は違いますが

当店が修理を出した時は大体3~5日くらいですね。

その間リフト埋まっちゃうのでかいっすよ。

 

まぁ今回はクラッチなんかをやるのと一緒にやったんで

まず先にラックを外して送っちゃったんで

大丈夫でした。他の作業をしているうちに届いた感じです。

 

 

 

って事で早々に外して送らなアカンちゅー事で

作業を進めていきます。

 

 

シルビアっていうかラック交換の時のパワステオイル抜きは

タンクからちまちま抜いても完全に抜けないので

ラックの根元のオイルラインから抜いちゃいます。

 

ある程度抜けたらハンドルを左右末切りすれば

(もちろんエンジン停止状態でですよ?)

ほとんどのパワステオイルが抜けます。

 

オイルが抜ける間、周りの物を外しちゃいます。

 

シャフトのユニバーサルはステアリングを室内で

センターにしておきラックのところでマーキングしておけば

完璧です( ^ω^ )

 

そんでも多少ズレる時は多々ありますけどw

 

 

 

ちょいと脇道にそれますが

ラック交換する時にハケーンしました。

 

タイロッドエンドのブーツ切れ

 

 

これは結構切れてる事が多いところです。

切れて間もない感じですね。

早期発見できてヨカタです( ^ω^ )

もちろんブーツ交換します。

 

 

おやおや?

 

 

S15にしかついてないミッションのところの

ボディ補強ステーです。

明らかにボルトが緩んでますね。

これは緩んじゃったんじゃなくて手締めして

工具で締めるの忘れたんでしょう。

前のブログでも書いてますが約1年前に

クラッチ交換を他店でしてますからね。

人為的ミスでしょう。

 

ここも当店でミッションクラッチやる時に外しますので

きちんと取り付けします。

 

 

あれま( ゚Д゚)

 

 

わかりづらいですが

よーく見ると社外の調整式テンションロッドの

ターンバックルのロックナットが緩んでおります。

これは危ないですぜ(゚Д゚;)

 

これもきちんと締めておきました。

 

ラックを交換するついで?目に入っただけでこれだけの

不具合個所があるってのは

ちょいとメンテ不足感が否めないですね。

 

 

 

 

なんやかんやしているうちにラックを摘出しました。

 

シルビア系のラックは割と簡単な部類です。

オーソドックスなラック交換って言ったらいいのかな。

 

さてこれで送るぜ('◇')ゞ

 

 

 

到着♪

 

 

修理されキレイになって帰ってきました。

今回は出した日を入れて6日ほどで帰ってきました。

 

あとはサクっと装着しちゃいます。

 

 

完成( ^ω^ )

 

 

パワステオイルを入れエア抜きして完成。

 

その後アライメントを調整し試乗して完了となりました。

 

当初出ていた異音と引っ掛かりは

全て解消し完治しました( ^ω^ )

 

 

簡単にエア抜きとありますが

ご自分でラック交換される方にご注意。

 

パワステオイルのエア抜きする時って

エンジンかけてハンドル左右に回しますよね?

 

パワステオイルのエア抜きですが

エンジンルーム内のパワステタンク内のオイルを

吸って取り除いて交換くらいならオイル入れてすぐエンジンかけて

エア抜きしても大丈夫かと思いますが

今回の様にパワステのなかのオイルをほとんど

抜いてしまった後のエア抜きはいきなりエンジンを

かけてはダメです。

 

ポンプ逝きます( ゚Д゚)

 

まずパワステオイルを入れたらエンジンかけずに

ハンドルを左右に回してエア抜きます。

エンジンかけてないと重ステなんで大変ですが

オイラはけっこう長めにやります。

 

それからエンジンかけてエア抜きします。

 

トドメにタイヤを地面に設置させてハンドル左右に切って

エア抜きします。

 

これだけやれば完璧です( *´艸`)

 

 

以前お客様で自分でラック交換した際に

いきなりエンジンかけてエア抜きしちゃって

ポンプから異音が出ちゃいました。

エア噛みまくってる音だったんで

ミューミュー言ってますがそのうちエア抜けて

音消えるだろ~

なんて思ってたらポンプ逝ってガリガリ音に

なってしまったそうです。

余計な出費でその後ポンプ交換してましたよ。

 

気をつけましょうね。

 

 

 

貴重なシルビアラック、壊さない様に

マメにメンテしましょうね('◇')ゞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは

(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪