JZX100 マークⅡ クラッチ交換No.4 強化クレビス交換・ペダルトラブル | ナルズ工場長の出来事

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皆様(。・ω・)ノ゙ コンチャ♪

 

 

今日は天気予報だと雪だそうで。

いまのところ当店の天気は雨ですが

めっさ寒い!

同じ千葉県でも雪積もっているところも

あるみたいなんで

ちっとこれから雪になって積もる様でしたら

早めに閉店するかも。

 

一応雪降っても帰れるようにと

四駆のスタッドレス装備車に乗ってきましたが

いかんせん雪になれてない地域、

ビビッてるオイラです(´・ω・`)

 

雪の日は出だすと

良い事なんもないしね。

 

おとなしくしてろって事ですわ。

 

 

 

 

 

 

 

今回もJZX100マークⅡの

クラッチ交換作業の続きです。

 

前回までクラッチ交換をし

シフトレバー関係の修理をしました。

前回の内容はコチラ

 

当初、クラッチをバラす前から

思ってた違和感。

 

それはペダルフィーリングの悪さ

 

なーんか違和感というか

他のJZX100のクラッチの踏みごたえと

違うというか。

遊びがおかしいというか。

 

たまたまこの作業をやっている最中に

純正5速車のJZX100が来て

オイル交換で動かしたんですが

比べてみると

フィーリング、踏みごたえが

全然違うんです。

 

 

 

 

 

そこら辺をちょっとチェックしていきます。

 

 

クラッチペダルの踏みごたえと

遊びっていうとJZX100乗りの貴兄には

ピーンと来ちゃいますかねw

 

これもミッション載せ替え車両あるある

なんですけども。

 

 

 

大体検討つきます。

 

 

 

よくダメになっちゃうクレビスじゃないかな?

 

ダメになってなくても純正はよろしくないんで

ここは社外の強化クレビス

にしちゃった方が賢明。

 

強化クレビス

 

 

以前はいろんなメーカーから出ていた

JZX100強化クレビスですが

この時に探したらみんな欠品か製造中止で

ウェルドさんのところしかなかった。

 

他メーカーより

ちょいとお高いのですが造りもしっかりとして

精度もあるって事でこれに交換します。

 

まぁこれしか手に入らないから、しゃーないって

事なんだけどw

 

 

クラッチペダル

 

 

 

わかりづらいかと思いますが

室内のクラッチペダルの根元付近です。

奥にみえるロッドがクラッチマスターと

繋がっているロッドになります。

 

そのロッドとクラッチペダル本体との

間にある金色した部品があります。

 

この部品が純正のクラッチクレビスっていうんですが

よくダメになります。

 

一応ダンバー的な役割だと思うのですが

中の部分が割れたりします。

強化クラッチなどペダルが重くなったり

するクラッチを組んだりすると

ペダルについているコの字のステーが

曲がったりもします。

 

純正クラッチでフルノーマル車でも

ダメになる部品ですね。

 

 

室内の足元に潜って点検も

できるっちゃーできますが狭いので

一度取り外して点検します。

 

取り外しはどっちみち

足元に潜る事になりますが

ペダルの根元のピンを抜いちゃいえば

簡単だと思います。

 

こんな感じの部品構成になります。

 

構成図

 

 

色々書き込みしてありますが

まずは気にしないで下さい。

 

青色で〇印してあるのがピンです。

 

その先のクリップを外せばピンが抜ける訳です。

 

 

が!

ピンを抜いたところ、

衝撃な事実がががが!!!

 

 

エェッ!?(* □ )~~~~~~~~ ゚ ゚

 

 

上がついていたピンです。

 

比較のために写してありますが下が

新品のピンです。

 

こーんなにピンが減っていました!

 

これは酷い!!!

 

 

 

なぜこんなにピンが減っていたかというと

あるはずのレバーブッシュが

入っていませんでした!( ゚Д゚)

 

 

 

レバーB/Cってやつです。

 

 

画像を参照してください。

このブッシュが無いとペダル自体に直に

ピンが触れる事になります。

しかも本来ブッシュが入るのでピンの直径より

ペダルの穴の方が大きいのです。

 

このブッシュを入れ忘れたのであれば

組んでる最中にガタが大きすぎるので

すぐに気づくと思います。

 

よって

組んだ方の確信犯かと思います。

 

しかもブッシュがないまま

けっこうな距離を乗っていたっぽいので

ピンがすり減り痩せてしまっています。

 

さらに

ペダルを離してる時に常に触れている

ストッパーブッシュも砕けてなくなっています。

 

ストッパーブッシュはここね

 

 

これはプラスチック製なんで

JZX100以外でも割れる事もあります。

AT車でもブレーキペダルのストッパーが割れたり

取れちゃったりするとブレーキランプがつきっぱに

なるアレです。

 

しかし今回のケースは

ピンブッシュが無くてピンのガタが出て

遊びが増えストッパーにあたる衝撃も増えて

割れたんじゃないかな?って思います。

 

そもそも

ずさんな載せ替え作業が原因だと思います。

 

当店でも入庫するJZX100の半分以上は

ミッション載せ替え車両です。

今回の件もふくめ、けっこうな載せ替え車両が

テキトーに組まれています。

 

載せ替え車両の中古車を買ってきて

違和感を感じたら信頼ある整備工場やショップに

点検してもらいましょう。

 

今回もピンがなんとか繋がっていたから

よかったけどもピンが曲がっちゃったり

減り過ぎて折れちゃったりしたらクラッチ操作

ができなくなりますからね。

レッカー移動ですわ。

 

 

さてさて

作業に戻りましょう。

 

その欠品していたピンブッシュ、

減って痩せてしまったピン、

割れてしまったストッパーブッシュを発注。

 

 

値段忘れたけど

こんなんいくらでもないよ。

なんでケチるのかね。

 

でも

ケチってるんじゃないよね、付け忘れて気づいたけど

そのままか、組む時無くしたかなんかでそのままでも

大丈夫っしょ!って感じだと思う。

 

 

 

 

 

んで当初の目的のクレビスを摘出。

 

 

純正クレビス

 

先程も言いましたが

このステーのコの字の部分が曲がったり

中の部品(白い樹脂)が割れちゃったりします。

 

バラしてる最中に遊びとガタの原因は

クレビスではなくピンだと判明しましたが

前記の通り、純正だとトラブルが多いので

交換しちゃいます。

 

ここでも画像をよーく見てもらえば

気づきますけど、

クレビスではなくロックナットの方、

 

ナメてます!

 

 

けっこう豪快にナメてまんがな。

 

もちろんオイラがやったんじゃねーですよ。

 

最初っからこんなんですよ。

 

普通組んでてこんなナメちゃったら

交換しますよね。

それがそのままって事はやっぱりテキトー

なんでしょうね。

 

 

まじ勘弁してくれよ( ゚Д゚)

 

 

ここなんて後から調整した時に

ロックするナットなんで交換します!

 

 

 

ついでに

クレビス交換する時に足元のパネルを

取ったら配線がグチャっと…

 

こんなんも

一緒に処理しておきました。

ここの配線なんかとテキトーにしている方、

多いですけど垂れさがってきたりすると

ペダルに絡みます。

そうすると危険がヤマ盛りです。

 

配線をペダルで引っ張っちゃって切れる

場合もあります。

 

オイラの嫌いな配線取り(なんていうんだっけ?赤いやつ)

も全てハンダつけで処理しました。

 

ハンダ処理

 

 

 

余分な作業が終わったんで

ついてなかった部品を組み付け

クレビスを交換。

 

 

完成(*‘∀‘)

 

 

今までと全く違うフィーリングになりました。

しっかり感というか剛性感が全然違います。

 

実際に車を動かしてみて

クラッチの遊びも調整します。

 

このクラッチ交換やペダル関係を

触った時は必ず遊び調整をしましょう。

 

 

物事には何にでも

遊びやガタ(クリアランス)って大事なんですよ(*^▽^*)

 

 

 

 

 

 

やっとこれで完成だー!と

思ってましたがクラッチの調整をしている時に

またまた発見(´;ω;`)ウゥゥ

 

 

 

クラッチペダルを踏むと

ミッション側からなんか異音が…

 

ぎぃ~~って音がします( ゚Д゚)

 

小さな音ですが

今までペダルやクラッチからも異音が

出ていたので

それらが改善され目立ったんでしょうね。

 

ペダルを細かく踏むと音はしないんですが

普通に踏むとギーとかキーって音しますね。

 

 

 

 

 

 

今回は長くなっちゃったんで

この辺りで('◇')ゞ

 

次回からこの音の原因を探求して

まいります。

 

 

 

 

お楽しみに♪

 

 

 

 

 

 

 

それでは

(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪