野球のことなど
一度も話した事がなかったのだが、
世の中WBC一色だったのだろう余程。
帰宅するとカミさんとWBCの話題を話された。
「これ歴史的出来事だよ!」
「若い子がメキシコ戦みて、侍ジャパン見習って
涙ぐみながら、
自分もあきらめないようにしますって言ってたし!」
この話をされて、
ふと、高杉晋作を思い出したので、
その高杉晋作の名言を思い返そうと思う。
これよりは長州男児の腕前お目に懸け申すべく
たった一人で幕府大軍に立ち向かい、
なぜか勝利してしまったのだが、
その時の一言。これは震える。
人間、窮地におちいるのはよい。
意外な方角に活路が見出せるからだ。
しかし、死地におちいれば、それでおしまいだ。
だから、おれは困ったの一言は吐かない。
生死かかるんが当たり前だった時代なので
真に理解はできないと思うが、
困ったとは言わないとは趣がある。
晋作は維新の志士の中では珍しく良家の出で、
父親の教育が「困ったとは絶対言うな!」て、
儒教が身に染みついてたんだろう。
それを自然と守ったに過ぎないのだろうが、
何かしら学ぶべき事があるような気がする。
苦労する身は厭わねど、苦労し甲斐のあるように。
確かにな。と。
目標を維持する精神は、狂気でなければならない。
諸君。狂いたまえ。
これは晋作が死ぬまで愛して、慕ってやまなかった
吉田松陰の言葉らしいが、
今回の大谷翔平はこの言葉とダブる。
侍ジャパンは晋作みがあり、
大谷翔平は松陰みがあるなあと。