「さぁ、ポチ行こうかね」 おばあちゃんが、ぼくに声をかける。
お昼ご飯のあとの散歩は、ぼくたちの日課。 おばあちゃんと一緒に住むようになってから、1日も休んだことがない。 雨の日も雪の日も、暑い日も寒い日も。
「気をつけて行ってくるんだよ」 おじいちゃんは、ぼくの頭をなでて送り出してくれた。
おじいちゃんとおばあちゃんは、タバコと雑貨のお店をやっている。
若い頃から、ずっと2人でやっている。
おばあちゃんとぼくの散歩は、ちょっと変わってる。
普通、犬は主人の後ろを歩くものと教えられるけれど、ぼくは反対におばあちゃんの前を歩く。
道ゆく人がみんな笑う。 「犬がおばあちゃんを散歩させてるみたいだね」
おばあちゃんは、それを聞いて嬉しそうに笑いながら、ぼくが引っ張る方について来る。
おばあちゃんの一歩一歩は、とってもゆっくりだ。
だから、ぼくもいろんなことに注意しながら、ゆっくり歩くことにしている。
車は来てないか? 自転車は?
おばあちゃんは疲れてないか?
ときどき振り返って様子を見ると、決まって「大丈夫よ」という声が返ってくる。
おばあちゃんは、いつだって威勢がいい。
途中、ぼくは電信柱におしっこをひっかけたりする。
でも、これはマーキングじゃないんだ。 おしっこしてる間、おばあちゃんは立ち止まって休憩できるからね。
おしっこが終わると、その電信柱とじゃれて遊ぶ振りをする。
いつもこの時間は面白い。
おばあちゃんはニコニコしながら、ぼくが遊びに飽きるのを待っている。
でも本当は、ぼくがおばあちゃんの様子を眺めているんだよ。
もう歩き始めて大丈夫かな? ってね。
今日はいつもより遠くまで来ちゃった。 そろそろ帰ろうかな。
リードを引いて合図をしたら、「そうね」とおばあちゃんが応えた。
やがて店先に座るおじいちゃんが見えてきた。
三毛猫のタマは、塀の上でまどろんでいる。
ぼくも帰ったら昼寝しよっと。
先日、ブラブラとしていたら、こんな光景に出くわしました。
犬を連れて散歩というより、おばあちゃんを連れて散歩といった方がぴったりな。
とっても ほのぼの感が漂ってました。 いいですね、こういうの。
そのままスルーっていうのはあまりに惜しいので、ブログネタに頂戴しましたw
あばあちゃん、ありがとね♪
お昼ご飯のあとの散歩は、ぼくたちの日課。 おばあちゃんと一緒に住むようになってから、1日も休んだことがない。 雨の日も雪の日も、暑い日も寒い日も。
「気をつけて行ってくるんだよ」 おじいちゃんは、ぼくの頭をなでて送り出してくれた。
おじいちゃんとおばあちゃんは、タバコと雑貨のお店をやっている。
若い頃から、ずっと2人でやっている。
おばあちゃんとぼくの散歩は、ちょっと変わってる。
普通、犬は主人の後ろを歩くものと教えられるけれど、ぼくは反対におばあちゃんの前を歩く。
道ゆく人がみんな笑う。 「犬がおばあちゃんを散歩させてるみたいだね」
おばあちゃんは、それを聞いて嬉しそうに笑いながら、ぼくが引っ張る方について来る。
おばあちゃんの一歩一歩は、とってもゆっくりだ。
だから、ぼくもいろんなことに注意しながら、ゆっくり歩くことにしている。
車は来てないか? 自転車は?
おばあちゃんは疲れてないか?
ときどき振り返って様子を見ると、決まって「大丈夫よ」という声が返ってくる。
おばあちゃんは、いつだって威勢がいい。
途中、ぼくは電信柱におしっこをひっかけたりする。
でも、これはマーキングじゃないんだ。 おしっこしてる間、おばあちゃんは立ち止まって休憩できるからね。
おしっこが終わると、その電信柱とじゃれて遊ぶ振りをする。
いつもこの時間は面白い。
おばあちゃんはニコニコしながら、ぼくが遊びに飽きるのを待っている。
でも本当は、ぼくがおばあちゃんの様子を眺めているんだよ。
もう歩き始めて大丈夫かな? ってね。
今日はいつもより遠くまで来ちゃった。 そろそろ帰ろうかな。
リードを引いて合図をしたら、「そうね」とおばあちゃんが応えた。
やがて店先に座るおじいちゃんが見えてきた。
三毛猫のタマは、塀の上でまどろんでいる。
ぼくも帰ったら昼寝しよっと。
絵:なるぞー
文:なべぞう
* * *文:なべぞう
先日、ブラブラとしていたら、こんな光景に出くわしました。
犬を連れて散歩というより、おばあちゃんを連れて散歩といった方がぴったりな。
とっても ほのぼの感が漂ってました。 いいですね、こういうの。
そのままスルーっていうのはあまりに惜しいので、ブログネタに頂戴しましたw
あばあちゃん、ありがとね♪