自分は演劇には関心がなかった。
芝居を見にいったこともなかった。
でも平成元年に映像プロダクションを仲間3人と立ち上げ芝居も撮影することになった。
一番はじめに撮影したのは劇団青芸の「拝啓霧の一座様」だった。
また同じ時期に神ひろし企画事務所の「エジプトの王子」
を撮影した。
その後は劇団東少の全作品の記録をするようになり、児童演劇の仕事が多くなった。
やがて児演協や公文協の仕事や文化庁事業の仕事が増えていきそちらからの紹介なりつてで
児童演劇ではなく新劇の仕事が増えていった。
東京芸術座や劇団朋友とおつきあいがはじまり新劇の仕事が中心となっていった。
そんな中、築地小劇場創立100周年を迎え100周年記念公演の仕事が最近は増えている。
前にも書いたのだけれども俳優座劇場プロデュース公演「母さん」で僕は21年ぶりに福沢良一さんを撮影した。
21年前に撮影したのはアセアンプロジェクト「プリズム~海峡~」での福沢さんだった。
日本・ASEAN国際共同制作「プリズム」は劇団影法師の故山崎さんからいただいた仕事で
演出家とともに舞台で使用する映像についても弊社から素材を提供した。
今日は上井草の東京芸術座の北原さん演出の芝居を撮影した。
本題とは関係ないことだけれども僕がFBにアップしているドイツのMühlenhof Musikanten - Kleiner Vogelなんかも
北原さんはちゃんと聞いてくれているとのこと。
Mühlenhof Musikanten - Kleiner Vogel, flieg 1996 (youtube.com)
まあ、ともかくも築地小劇場から新劇はスタートしたと言ってもよいのではないだろうか??
ほんとうにお世話になった演劇人、先輩、役者さん、あまりにも多くルーツである築地小劇場につながっていて
ひとつひとつ書くには紙面が足りないのだ。
東京芸術座での撮影が終り帰宅すると僕は新劇の歴史が記されている本を探した。
(編集室の本棚。ごちゃごちゃといろいろなものを置いているので本棚なのかなんなのだかわからない感じ。すみません、おみぐるしく。編集室の本棚だけではなく寝室にも本棚があって部屋を占領してしまっています)
新劇の世界で働いていて基本的な知識は必要だと思い買った本だ。
20年以上前に買った本なので探すのに時間がかかった。
たぶんこれがその本だ。
東京芸術座は戦前にルーツをもつ最古参の劇団だ。
もちろんこの本の中にたくさんの記述がある。
帰宅してイタリア産のこんな白ワインを飲みつつ書いた。
新聞社からすぐに写真が必要ということで明日の早朝に今日撮影した写真から何枚かを現像する。
「医者の玉子」はほぼ完売なのだけれどもまだ席がある日がある。