武術には基本稽古や相対稽古以前に、すべての根幹となる基礎鍛錬があります。
基礎鍛錬は退屈で辛くて時間の長い訓練なので、身体操作教室で毎回開始直ぐに1時間、2時間これをやっていたら瞬く間に生徒がいなくなってしまいます。
【なるほどう】は原則「教室」のつもりなので、基礎鍛錬は行いません。
しかし生徒の中には本気で「武術」習得を志している人もいるので、自宅稽古としての「基礎鍛錬」を案内しました。
マノスベの姿勢から気の巡りメソッドをやり、次に気を通しながらの立禅(站椿功)を1時間、そのあと10mを30分かける動禅(練『ネ』り、這『ハイ』)を行います。
これらを毎日何年も続けると、心身に劇的な変化が生じます。
すなわち、気を操り地に根が生えたような盤石の足腰となります。
基礎鍛錬の説明の後は、脱力稽古として「合気上げ」、座り稽古のついでに座技における受身を説明します。
受身稽古の話から立ち受身の稽古に進みます。
初めて受身を学ぶ生徒が多いので、取り敢えず「前転」から始めますが先輩の「立ち受身」を見て、高さはありませんが直ぐに「立ち受身」が出来てしまう生徒が現れます。
女性では殆どお目にかかったことがないので、再び「若さ?才能?」問答が始まります。
この後、気の実感相対稽古に移行します。
気合、指差し、目打ち、祈りなどなど様々な種類を行います。
疑心暗鬼、身勝手の状態でやるとさっぱり相手を動かすことが出来ませんが、気功玉を作ることが出来たという気に対する自信・確信を持ち、相手と繋がり、ミを入れて施術すると簡単に相手が動いてしまいます。
成功体験の数が増えると、どんどんスムーズになっていきます。
家族、友人知人を巻き込んで道場外稽古を熟(こな)し、出来て当たり前のところまで高めていってください。