君も社長になろう。 | なるほど!書評ブログ

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満足度 ★★★ ドッグイヤーページ数6


人生が楽しくなる「スキメシの法則」
そのスキメシの最上級は社長になること。


人生の三分の一以上は仕事。その仕事を我慢
して頑張っていても、幸せにはなれない。
しかし、働かなければ生きてはいけない。


その解決策として、本書では好きな事をして
メシを食う「スキメシ」を推奨しながら、
その行き着く先として最終的に社長という
生き方を提案してくれています。


「こうだったほうがより良いですよね?」
というスタンスで、社長という生き方の
魅力を語ってくれており、みんなが考えて
いるほど社長という生き方はハードルの高い
ものではないですよ、という説明がされています。


また、現在の社会情勢等を考慮しながら
優秀なサラリーマンとしての生き方の
限界についての考察などもあり、雇われる形と
自身で仕事をすることを比較しながら起業の
素晴らしさを語ってくれています。


様々な成功例を織り交ぜながら説明がされて
いるので、イメージが湧きやすいのも特徴です。
そのため起業を考えている人や、サラリーマン生活に
疑問を感じている人にとっては、モチベーションが
高めてくれる内容になっていると思います。


また、後半では具体的に社長として生きていくには
どのような心構えが必要で、どんな準備・手続きが
必要になるのかという部分にも言及しています。

ただし、その内容は割とあっさりとしており、
大部分が「なんとかなる」というマインドを
基にしているため、これだけを鵜呑みにして
行動を起こすのは人によっては危険だと感じます。


著者は非常にポジティブで、やればできるという
マインドを本書で貫いており、それこそが経営者に
必要不可欠な要素でもあると個人的には
感じますが、あまりにもそれが強調されている
せいか、本書を読み終わるとモチベーションは
高まるものの、失敗のリスクを軽視した状態で
スタートしてしまう危険性を感じました。

もう少し、失敗例などを挙げながらリスクを
具体的に考察してくれている部分があれば
より、現実的ではないかと思ったりもします。


そういった部分を差し引いても、社長という
生き方に興味がある人には一度読んでみると
メンタルブロックが外れて、モチベーションが
高まるのではないかと思いますので、興味が
ある方は一度読んでみて欲しい本です。


著者はドリームゲート 吉田雅紀さん。


第1章 たった一度の人生に挑戦する
第2章 将来のビジョンを描く
第3章 自分の会社で働く
第4章 失敗するのを恐れない
第5章 人生の自由度を高めよう



 今回のなるほど!     
 人生で大きなウェイトを占める仕事を充実させる
  ためには「スキメシ」そして社長という生き方を。 

■ 社長になることは思っているよりも簡単なこと。
  それは多くの先人達の例からも確認できる。