1990年
左腕西村がオープン戦初完封一番乗り。緩急をつけて両サイドをいっぱいに使った投球で的を絞らせず3安打、3四球を喫したが、7三振を奪った。中でも内角への直球、追い込んでからのフォークにさえをみせ、一度も三塁を踏ませなかった。

六年目の左腕西村(新日鉄広畑)が阪神打線を散発の3安打で今季完封の一番乗り。直球と落ちる変化球主体の組み立てで安打を除くと外野へ飛んだのは4本だけ。フルカウントからでもフォークボールで三振を取るなど勝負どころで変化球がさえた。

「ファームに帰らなくてすみました」とほっとした表情の西村。今年の成長株としてオープン戦に先発したが、計9イニングで9失点「今日悪かったら下(二軍)ですから、絶対に抑えるつもりでした。力まず八分の力で投げたのがよかった。久しぶりに腕がよく振れたのでフォークが落ちましたと、プロ初の完封に喜びいっぱい。

1991年

左のサイドスローからカーブ、シュートを投げ分ける技巧派。関川捕手とのバッテリー復活に注目。

1987年
大リーグでゲイル投手を上回る通算58勝を記録して、アストロズから入団した現役の大リーガー、マット・キーオ投手。コンスタントに140キロをマークする速球と、自由に操る変化球を織り交ぜてのピッチングは、さすが現役大リーガーとうなずけます。先発投手陣にキーオ投手が加わればスムーズなローテーションが組め、他の投手への負担もグッと楽になることでしょう。最低15勝は期待してます。

「ランディとは仲がいいからね。きっとオレのことを立ててくれたのさ」対決後は穏やかな表情で振り返ったが、その場面での4球はまさに真剣勝負。「全部ストレートさ。きょうのテーマは直球のキレ具合のテストだったから」願ってもないテスト台を得て、キーオは燃えた。初球は「ランニングファストボール(シンカー気味に落ちる球)」でファウル。あとはすべてストレートで押して2-1から空振りの三振。「いいファストボールを投げてきた。お世辞なんかじゃないぜ」いささか調整遅れとはいえ、バースも完全に脱帽する出来だった。29球中、変化球はわずかに5球(SFF2、カーブ3)。

阪神の開幕投手はキーオに決まり。新外人、M・キーオ投手(31)が22日の初紅白戦に先発、2回を1安打、無失点に抑えた。2か月ぶりのマウンドながら、スプリット・フィンガーなど変化球がさえわたり、吉田監督は大喜び。池田は依然右ひじに不安があるため、40年のバッキー以来、22年ぶりに助っ人の開幕投手となりそうだ。速いテンポでショーは進んだ。ストレート、カーブでポンポンと追い込んで、切り札のスプリット・フィンガーを落として仕留める。ある時は速く、またある時はドロンとチェンジアップ気味に。まさに変幻自在にあやつった。23球のワンマンショー。

オープン戦初先発のキーオを、ヤクルトを除くセ・リーグ4球団のスコアラー陣が注目していた。5回を6安打3失点。「変化球はカーブとスプリット・フィンガーファストボールの2種類だけさ。まあ、オレは3種類のストレートがあるからな」と煙に巻くが、ブーマーとの対決には血が騒いだのかもしれない。「ちょっとムキになってましたな」吉田監督も苦笑い。

1988年

「ちょっと待っとキーオ」などと、ジョークを口にしてナインの笑いを誘う陽気なアメリカン。すっかり、タイガースの一員となりました。重くてスピードのある速球と、多彩な変化球で来日一年目の昨年は11勝をマーク。チームの最多勝投手となりました。当然、今年も先発陣の中心的存在として、ガッツあふれる投球でリーグ5球団の前に立ちはだかってくれることでしょう。目標は少なくとも15勝。打線の援護さえあれば20勝も夢ではありません。青い眼の猛虎に期待しましょう。

1989年

ひょっとして4という数字はラッキー・ナンバーなのかも知れない。2年連続してチーム最多勝利。昨年の防御率2.76はリーグ6位の成績だった。しかも、宿敵・巨人から5勝というのが、ファンにはタマラナイ!欲をいえば、もう少し勝ち星と完投数のアップをめざして欲しい。その期待を背に、頼みの助っ人は今年もマウンドで仁王立ちする。

1990年

11勝、12勝、15勝。大リーガーの実力で、来日以来、コンスタントに勝ち星を挙げてきた。3年連続してチームの最多勝利投手。重い速球と多彩な変化球、そして抜群の制球力が相手打者を苦しめる。昨シーズンの無四球試合4はセ・リーグ最多の記録だ。「勝つことで、ファンが喜んでくれることが何よりうれしい」というグッド・ハートの持ち主は、今年も先発の柱としてタイガースを支えてくれるはずだ。