心の境界線に無断で入るからパワハラになる
最近、境界線(バウンダリー)という言葉をよく聞きます。私がそういう情報を集めているだけかもしれませんが。人と人との間には、明確な境界線を引いたほうがいいですよというお話です。目に見える世界では、自分と人との境目は明確です。体が違いますから。でも、目には見えない心の世界では、その境界線はあやふやになりがちです。自分と相手2つの心の領域というものがあるとして、ストレスのたまる2つの心の領域の関係には2つのケースが考えられます。1つ目は、相手が自分の心に入ってくるケースです。例えば嫌なことを言われた場合その言葉ずっと残っていて、目の前にその人がいなくても、ずっとつらい感じが残っている。とか、価値観を押し付けられる場合としては、例えば、いい大学にいってちゃんとした企業につとめなさいと親に言うのも、親が子供の心の領域に入ってきている例だと思います。あなたのために言っているというのは、要注意な言葉です。あなたのためといいながら、自分の課題の解決を相手に押し付けているケースたくさんあります。子供のころに当たり前のように境界線を越えられていると、どこが境界線かがわからなくなってくるのは当然のことのように思います。2つのケースの2つ目は、自分が相手の心に入っていくケースです。相手の顔色をうかがったり、相手の気分を察したり、相手の問題を解決しようとがんばってみたり。私が仕事場で見かけた例としては、仕事のできない後輩を先輩が、さんざんダメだしをして、あれやれ、これやれと、どうしてできなんだ、ダメなやつめ、と攻撃しているケースです。攻撃される側もいろんな人に攻撃されていましたので、その関係が当たり前になってしまっていたのかもしれません。これはパワハラに発展していくケースかもしれません。このケースは先輩が後輩の心の領域に入り込んでいる事例といえます。先輩の中には、仕事ができないこと=悪という世界観があるように感じました。その世界観が強すぎると、その人なりの正義感で、相手をなんとかして変えようとしてしまいます。その相手を仕事ができない世界から助けだしたいという愛情もあるのでしょうが、相手の無意識がそれを望んでいないのであれば、(言葉の上では、変わりたいと答えたとしても)無理にその世界から引きずり出そうとすると、まずます状況は悪化してしまいます。ひどい話ですが、仕事がうまくできないというだけで、相手の人格や個性までも否定してしまい、相手が何を言っても、すべて否定的に返してしまい、否定された方はますます自信をなくし、もっと仕事ができなくなり、結果、もっと責められる悪循環そういうケースも目の当たりにしてきました。相手の領域に入る方も入られる方も、早く、この間違いに気づけるといいのですが。相手の心の領域に無断で入ってはいけないし自分の心の領域に自分の許可なく入れてもいけないというのがよい人間関係を築く上で大切です。このケースは相手の領域に入ってしまっている側ダメ出しをして、なんとか相手を変えてやろうとやっきになっている方、が、気づけると対応はしやすいと思います。仕事ができないこと=悪の世界観にいるということは、仕事できない自分が許せない自分が仕事できない状態が嫌だから、責められたくないから、相手を変えようとしていることに。そう至った背景はかなり深いので、気づくのには時間がかかると思いますが。仕事ができない自分を許せると相手を責めなくなると思います。でも感情の問題があるので、それは簡単にはできないことだと思います。相手を責めてしまうパターンを変えるには、相手を知る前に、自分のことをもっと知れるといいと思います。が、なんであいつじゃなくて俺が変わらなあかんねん!悪いのは俺かい!みたいな、反応は当然あることと思います。相手が心の領域に入ってくるケースにせよ入っていくケースにせよ早めに気づけるといいかと思います。この心の境界線という考え方には、人間関係をよりよくするヒントがあると思いますので、心の片隅にでも覚えていただければと思います。ここまでお読みくださりありがとうございました。お知らせカウンセリングのご予約お待ちしています。詳細はこちらから。