アメリカンスナイパー / リアルタイムな現実を直視せざるをえない衝撃をどう受け止めるか。 | 食う、寝る、あるく

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先月判決の出た裁判のニュースを見たこともあってか、今だかつてないほどのリアル感を持っての観賞でした。

9.11をはじめ、イラク戦争に関するシーンも他の戦争映画より段違いに身近に感じられました。

現在84歳のクリント・イーストウッド監督ですが凄い作品を作ったものだと畏れ入ってしまいました。


予告でも登場したシーンですがいきなりスタートからグイグイ、ドキドキでした。

戦場の緊迫感と命のあっけなさが丁寧に描かれている中で淡々と役割をこなす主人公クリス・カイルの姿が印象的でした。

何度も何人も、色々な死を経験する主人公をじっくり追うように描く事によってその心情にどんどん近付いていけたような気がしました。


最高の狙撃手として「レジェンド」と呼ばれるようになる反面、蝕まれていった心と体や家族との事など、観ていて辛くなってきました。

クリス・カイル自身も含めて、PTSDに悩む退役軍人や帰還兵は非常に多いそうです。

そういった人達への支援が実際のところどのようなものなのかは分かりませんが、アメリカの抱える問題の一つであることに違いはないと思います。

最終的に支援をしていた退役軍人に射殺されてしまうというのもやるせないですが、アメリカはイラク戦争で何を得たのかについて考えると同じようにやるせなくなってしまいます。

結局内訳としてはこういった人達を増やしたり、憎しみの連鎖をつなぐ事に成功しただけなのではないかと言いたくなってしまいます。



単に反戦を叫ぶのではなく、一見英雄とされる主人公の心にスポットを当ててじわじわと迫ってくる内容にあらためて戦争の無意味さを考えさせられました。

家族で仲良く暮らせばいいじゃない、皆がそう考えれば平和になりそうな気がするんですが。

とはいえ、家族同士でも平和とは限らないので人間ってどうしたら平和に生きることが出来るんでしょうか。。

アメリカンスナイパー
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