私がまだ2〜3歳くらいの頃かな
初夏だったと思う
「どっか散歩してお弁当でも食べよか〜！」
そう言って麦わら帽子を深く被ったおばあちゃんは、握ったおにぎりと私を自転車に乗せて走り出したのだ
右も左もみかん畑の有田市初島町
近くにある星越池という場所へ
池の横の小道を登っていくと、森になっていて、
気持ちの良い日陰が待っていた。
「ここにしよか！」
みかんを運ぶ為の農業用モノレールの横に自転車を停めて、今日は暑いな〜！と一息つきながら、
梅干しおにぎりを頬張った
まさにここで！！
幼い私には、これがジェットコースターのような、何か別の世界へ連れて行ってくれるような、ワクワクする乗り物に見えて…
これに乗りたい！上にいきたい！と駄々をこね
「これはみかん運ぶものなんやで！人間は乗れやんの！
」
とたしなめられたのでした。笑
まだ物心ついて間もない頃だけど、めちゃくちゃ印象に残ってる思い出
どうしてもおばあちゃんとの思い出に会いたくて
ここまできたのは当時以来かも…！
モノレールもそのまま残っててビックリ！！
お金を出せば民間人でも宇宙にいける時代。
いくら積めばいいのが想像がつかないけど…
いつかタイムマシーンで過去にいける日はくるのでしょうか？
そしたら迷わず私はあの夏の日に戻りたい
