ケミカルピーリングの話② どんなイメージ? | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の葛藤雑記帳〜

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皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

ケミカルピーリングについては

色々な記載があります。


日本皮膚科学会のホームページに

詳しく書かれております。

ぜひご覧ください。

https://www.dermatol.or.jp/qa/qa25/index.html



グリコール酸

サリチル酸(マクロゴール基剤、エタノール基剤)

トリクロロ酢酸(TCA)

(他、乳酸、ベーカーゴードン液、フェノールなど)


酸で皮膚を溶かします。


代表的なピーリング

グリコール酸、サリチル酸を使用した

ケミカルピーリングは

皮膚の一番外側にある薄い層(角層)を

取り除くことによって、

皮膚の細胞たちに

「再生しなきゃ!」と

やる気を出してもらう治療です。

お母さんが風邪で寝込んじゃったから

他の家族が「お母さんの風邪が治るまで

みんなで頑張ろうね!お部屋もキレイにして

ごはんも作って驚かせちゃおう♪」

…的なイメージ…かな?


ピーリングによって得られる(期待できる)

効果、症状は


にきび (にきび痕に対しては個人差あり)

 毛穴の塞がりが改善されるので

 化膿しにくくなったり

 新しいニキビができにくくなります。


小さいしみ (紫外線に関連したシミ)

 表皮(角層より若い層)

  表皮の生まれ変わり(ターンオーバー)が促進

 →表皮内に貯留していたメラニン色素が上に移動

 →角層とともに脱落

 →くすみも改善されます。


小じわ (深いしわには効果なし)

  ターンオーバーが促進されるので

  全体的に生きの良い細胞が表に出てきやすく

  なるため、肌のハリやツヤがでやすくなります。


このようにさまざまな理由

(皮脂分泌の不安定さ•加齢など)

に伴い乱れがちな肌のターンオーバーを

整えることができますので

肌のキメが整い、化粧ノリが快適に。 

 

ただし。

保湿UV対策

必須です!

  例えは良くないですが…

  大きな会社で 年齢が上の(ベテラン)層の方々に

  依願退職を促し、若い層が活躍しやすい組織に

  生まれ変わってみんな幸せ(?)

  みたいなイメージ。

  角層だって、いつまでもしがみついていたい

  わけではないはず…。(言い過ぎ?)

  ただ、強固な角層(ベテラン)たちが

  一気に去ってしまうので

  外側からの刺激には弱くなります。

  飲みニケーションとか何かよくわからないけれど

  他社とバチバチ駆け引きしてくれていた(想像)

  人たちがいなくなったので、会社内部はクリーン

  だけど組織的には脆弱になるので

  団結力を高め 取引先を厳選する必要があるよね

  というイメージに近い…かもしれません。