1月17日 「防災とボランディアの日」「おむすびの日」 | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の葛藤雑記帳〜

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皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

1995年1月17日 午前5時46分

阪神・淡路地域を襲った大地震

 

インターネットの普及もまだ十分とは言えない時代

パソコンを立ち上げ、インターネットにつなぐと

独特の電子音が聞こえたり

詳細な画像(静止画)を送るのにも

えらく時間がかかったり…

当然スマートフォンなどは無く、

まだ ポケベルや PHSが普通

だった時代でした。

 

甚大な被害についての情報収集に混乱を極め

政府や行政の対応の遅れが批判される一方で

学生を中心としたボランティアが各地から駆け付け

様々な支援活動が行われ

災害時におけるボランティア活動の重要性が

広く認識され 翌年から

同日は「防災とボランティアの日」に制定されたそうです。

 

 

震災の最中、炊き出しでたくさんのおむすびが作られ

被災者の方々は励まされ、人と人との絆も深まったことから

同日は「おむすびの日」にも なったそうです。

 

「おむすびの日」と 「おにぎりの日」は異なります。

 

被災された方々が

救助、支援をうけながら

ご苦労の絶えない生活が続いていることを

画面を通して目にすることしかできませんが

 

極限の生活を強いられている中

インタビュアーやカメラに向かって

感謝の言葉を紡ぎ出す姿には

いつも驚かされます。

 

一方、

マスメディアを通して目にしている

この映像は本当のことなのだろうか?

ボツになった映像(人)もあるのだろうな…

とも思います。

 

能登半島地震から1週間あまり経ったころ

TVをみていたときの

避難場所で過ごす高齢男性の言葉は

印象に残りました。

 

何度と無く繰り返されたであろう質問

「一番困っていることはどんなことですか?」

(じつに馬鹿げた質問だと思うのですが、

 レポーターさんも仕方なく尋ねているのでしょう!)

 

質問に対しての「大正解」

「正直に言えば、(困っていることは)全部ですよね…」

ごもっとも!そのとおりですよね。

全部、困っているはずです。当たり前だ!

 

今朝は

 

被災地から集団でバス移動する中学生の

ニュースを目にしました。

学習を滞り無くすすめるために検討された策で

2ヶ月ほどの予定で先生と共に

県内の研修施設での寝泊まりになるそうです。

 

一方で 地元に残ることに決めた

中学生もいるそうで…

 

家族みんなで悩んで決めたことだろうと思います。

これはもう どちらが正解かは わかりません。

が、 どちらも正解だったと

あとで言えるような未来が 訪れますように。

 

負けるな!中学生(とそのご家族たち)!

1日も早い復興を祈っております。