インフルエンザワクチンの つくりかた
今朝、冷蔵庫を勢いよく開けたら
卵が1つ落下
勢い良く落下してしまたので
救出不可能な卵。
シクシクと片付けているとき、
ふとインフルエンザワクチンが
どのように作られるのかについて
きちんと調べたことがなかったぞ…
と気づき、調べてみましたら。。。
…無茶苦茶手間のかかることだった!
ので
皆様と共有したいと思います。
インフルワクチンづくりには
鶏の有精卵
が必要です。
ワクチン専用の卵生産場でつくられます。
孵化10~12日の卵の尿膜腔
(卵白・卵黄と直接接触しない空洞)に
培養したい(流行が予想される)
インフルエンザウイルス株を接種し
2~3日培養した後、尿膜腔液中に溜まっている
ウイルス培養液を採取(10ml/個)したものを
1つの有精卵からとれるワクチンは成人0.5~1人分!
集めて精製・不活化し
「ワクチン原液」とします。
このような原液を3株(流行が予想される3型)を
1つの瓶にまとめられるように処理し
国家認定を受けたものが私たちの元に届きます。
有精卵の確保に6ヶ月以上、
有精卵にウイルス株を接種してから「ワクチン原液」
ができるまで6ヶ月
原液→手元に届くまで 1ヶ月以上
・・・・・
たくさんの有精卵と
製造に関わる人たちのおかげで
インフルエンザワクチンを接種できる
ことを改めて知り、
感謝の気持ちが湧いてきました
参考にしたサイト・資料
困ったときの厚労省~試験前のまとめのようなイラストわかりやすい~
国立感染症研究所感染症情報センター 岡部信彦先生 ~とても理解しやすい~
JAグループ福岡のサイト~「入手しやすい」と仰っていますが…感謝しかないです!~
以下
閲覧注意
ワクチン製造に使われた有精卵は必要な分を採取したあと
どうなるのかを明確に記載した文献は見つけられなかったのですが
資料中の写真から類推するに
廃棄されてしまう運命のようです。
鶏卵は21日で雛として生まれるそうですが
他の生命を守るために2週間ほどの一生を終えてしまう
ヒナたちへの恩を忘れないために
日齢別鶏卵内の生育段階がわかるサイトがこちら。
苦手な人も多数おられると思います。
そうでない方で勇気ある方向けですのであしからず。。。