2023秋冬 肌の乾燥  乾燥肌  スキンケア  | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の葛藤雑記帳〜

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皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

遺伝的・環境的・年齢的に

肌が乾燥傾向である人は

「私の肌は もともと こんな感じ…」と思い込み

乾燥していることに気づかず

過ごしている人も少なくありません。

 

 

カサカサ

ている肌であれば

保湿するだけで 

改善するかも。

 

しかし!

乾燥がすすみ

ザラザラ・ガサガサ

している肌を

保湿剤だけで改善させるのは

至難の業です。

 

 

カサカサ 

水気(うるおい)が不足

 

ザラザラ・ガサガサ

水気+あぶら気(皮脂)も不足

 

こうなってくると

保湿剤だけでなんとかするのは”無理ゲー”です!

 

水分・あぶら気が減る

ということは

皮ふの細胞と細胞の間を満たす

バリアが弱る

ことに繋がります。

 

肌に浅い傷(隙間)ができ

外側からの刺激(花粉、ダニ(の死骸やフン)、

ハウスダスト)を受けやすくなり

痒みや赤みも出やすくなるのです。

 

痒みを伴う皮膚の乾燥は

保湿剤だけで

頑張りすぎないこと!

 

特に

2歳未満の小児や高齢者は

”皮膚の基礎体力”

(皮膚の厚さや丈夫さ)

が不十分であるため

乾燥しやすいです。

ガサガサして痒みがでてきたら

早めの受診をおすすめします。

 

生活習慣や暖房冷房環境などにより

皮膚の乾燥の度合いは千差万別ですので、

それぞれの人に合った対策をぜひ!