妄想カフェ−3 誰と一緒に作業したら楽しいか?「実山椒を枝からバラす」編 | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の葛藤雑記帳〜

ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の葛藤雑記帳〜

皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

みなさま こんにちは

 

約半年ぶりの

妄想カフェ

 

ちりめん山椒

大好物で

運よく実山椒が

手に入った年は

作ります

 

今年は

小さなプラ容器二つ分

 

枝からさらに小枝にわかれ

その先に2〜3個ずつ

なったいる実を

手作業で外していきます

 

かなり

か な り

地味な作業

なのですが

美味しいちりめん山椒

を作るためなら

どっこい重い腰を上げて

覚悟を決めて

黙々と取り組むわけです

 

終わりが見えない作業なので

気合も重要

 

本日のBGMは

ブラームス

交響曲第1番

 

聴きながら作業していると

何やら

ブラームスさんが

「去年の実山椒より少し粒が小さめだけど

質はよさそうだね…」

なんて言いながら

一緒に実を外してくれるような

気がして(←重症!

ほんの少し捗るような

気(のせい)がしてきます

 

偉大な作曲家

このとてつもなく地味な作業を

一緒にやったら

(やるはずないけれど!)

何が起こるか

妄想の扉が今開く

 

バッハ

一家総出で鼻歌交じり

ものの5分ぐらいで

終わらせてしまいそうです。

やった~!

…と思ったのもつかの間

 

「じゃ、こんどは魚の燻製を作ろう!」

持参したクーラーボックスから

大漁(大量)の魚が…

ギョギョっ!

…さかなくんまでやってきました…

 

 

 

 

モーツァルト

一緒に座っていてくれるのは

5分ぐらいかな

なんとなく

 

部屋をきょろきょろ興味深く眺め

「あ、この猫の置物どこで手に入れたの?」

なんて言って

即興で

『ネコちゃん遊びましょ♪変奏曲』

を弾いてくれそうな気もしますから

まあ いいか

 

 

 

 

 

ベートーヴェン

まずは山椒の実の産地

色、つやを吟味しはじめ

香りを嗅いだら鼻の中に

山椒の実が入ってしまい

大騒ぎ

…またか…

 

気を取り直して姿勢をただし

端正に作業に集中してくれそうですが

数を数えながら作業しているので

話しかけたら怒られそうです

 

ちなみに今回の山椒

ベートーヴェン先生に叱られないように

100粒あたりの重さをはかりました

100粒/5g=20粒/g

総重量は91グラムでしたので

20×91=1820粒≒1800粒

 

「先生、およそ1800粒の実山椒ですね!」

「だから君は詰めが甘いのだよ、しっかり数えたまへ!」

 

プロコイエフ

おそらく嗅いだことのない香りに

驚きつつも

「これが日本のスパイス…ハラショ!」

と感動し(たぶん)

『1800粒の実山椒へのオマージュ』

を作曲してくれることでしょう!

 

瀧廉太郎

実を枝から外すたびに

留学先のドイツで食べた

ソーセージの中にもよくにた胡椒が

入ってたっけ

 

 

 

 

と懐かしみ

「先生、実山椒は熊本県産ですよ」

(大分県産でなくてすみません)

と上申すると

 

日本にもこんなに素敵な

山椒という”ピリリ”が

あったのだ…

と静かに感動し

作業の手は止めずに

創作意欲の炎をしずかに

燃やし続ける廉太郎先生に

胸キュン

ラブ

 

・・・

なんて妄想をしながら

サイモン・ラトル&ベルリン・フィルの

すてきな演奏を聴きながらの作業

でなんとか無事終了

 

 

 

 

全楽章通して聴いても終わらず

4楽章は2回繰り返して聴きました

 

たのしかったです

ニコニコ

 

さ、あとは

ちりめん と 薄口しょうゆ

手に入れるだけ

ガーンびっくり

Amebaグルメ部