ほくろ⓪ | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の葛藤雑記帳〜

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皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

ほくろ

 

正式名称は「母斑細胞母斑(ぼはんさいぼう‐ぼはん)」

 

小型の「母斑細胞母斑」

の俗称を「ほくろ」

 

私たちになじみの深い

呼び名になります

 

ほくろのない人は

おそらく

いないでしょう

 

母斑

とは

生まれる以前の異常(うっかり)に由来する

 

皮膚の表面に生じる

〝奇形”

もともと存在する

正常な細胞が

迷子になり

困った末 エイヤッ

と取りあえず形を

作っちゃったもの

です

 

校則から外れた制服の着こなし(の生徒)

 

を想像していただくと

良いかもしれません

 

 

もとになる細胞の性質によって

分類されます

(制服の着こなし方が学校ごとに異なる感じ)

 

母斑をつくる(構成する)

母斑細胞

 

色素を作る細胞の仲間が

増えてできるのですが

色があったりなかったり

ふくらみがあったりなかったり

 

おできの仲間に入れる場合

 

色や形の異常=皮膚の”奇形”

としてとらえる考え方

 

などがあったりします

 

ある程度の大きさにならないと

気づきにくいですし

ひじょうにゆっくり成長するので

 

一生を通して

増えていきますが

ほくろはほくろのまま

でありつづけると言われています