肌着の選び方① 冬編~肌着は第二の皮膚~ | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の葛藤雑記帳〜

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皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

 

肌着の役割

 

 

これから本格的な冬を迎えるにあたり

「肌着探し」

余念がない方も

ずいぶんいらっしゃるのではないでしょうか。

 

肌着は 「第二の皮膚」

と言っても

過言ではありません。

服と肌との間で

地味ながらも確実に 

乾燥から肌を守り、

あらゆるダメージを和らげる

「緩衝材」

として活躍しています。

近頃、若い人(ほぼ男性)で

肌着を着用せず直接シャツを

着る方をしばしば見かけます。心配…

 

鉛筆擦り傷を負った場合、肌着を着用している人は

  着用していない人に比べて傷が浅くすみます。

 

冬場の肌着を選ぶポイントとして

「保温機能」

はかなり重視される

ことでしょう。

 

大手メーカーをはじめ

発汗および肌の水分を熱に変えるタイプ

化繊でできた肌着

は 

確かに温かいですよね。

 

しかし、その機能の高さゆえ

肌から水分が過剰に奪われ

た結果

乾燥がすすんだり 

静電気

静電気が発生しやすいコーディネートって?|衣類の静電気スプレー「エレガード」|ライオン株式会社 (lion.co.jp)

が生じやすくなり

肌が傷つき

赤くなったり

かゆみぶつぶつが現れることも。

 

だから

静電気の起こりにくい天然素材

とくに

綿

がおすすめ

 

鉛筆とくに内側(肌に当たる面)も化繊でつくられているタイプは

  その傾向が強いため、肌着を選ぶときには

  ぜひ内側の素材にも注目してみてください。

 

 

肌の乾燥やかゆみが

お手持ちの保湿剤を塗っても改善しない

ときは早めに皮膚科へ。。

 

よい肌着は あなたの肌を 確実に守ってくれますクローバー