診察室あるある① 「歳のせいですね」 | ひふみのへや ~narimasu-hifuka~皮膚科専門医の葛藤雑記帳〜

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皮膚科専門医(皮膚診=ひふみ)です。日々の診療で患者さんたちから学んだこと、主に「肌」・「皮膚」(ときどき「推し」)をテーマに綴ります。溢れる情報に溺れそうな時代ゆえ、信頼性の高いサイトも紹介します。
必要に応じ加筆/訂正することがあります。

 

「歳のせい ですね」

ある日の診察にて…

 

医療従事者「う~~ん…、歳のせいですね」

患者さん 「うわ~~~ん、傷つく( ;∀;)」

 

…おそらく。

『患者さんが医療機関で言われて衝撃を受ける言葉ランキング』

…あるいは。

『医療従事者が患者さんから頂戴するリアクションランキング』

…なんてのがあれば、この会話は上位入賞間違いない!?でしょう。

 

だが、しかし。

私たち医療従事者側からすると

「歳のせいですね」は

「ハレルヤ!」とほぼ同じ意味ですし、

 じつは「省略形」だったのであります!

 

「この症状はあなたぐらいの歳の人の多くにみられる症状です。

 誰のせいでもありませんし、ごく普通の生理現象のひとつです。

 若いころの状態に戻すことはできませんが、病気ではないので、

 くわしい検査や積極的な治療は必要ありませんよかったですね

お分かりいただけましたでしょうか?

約100文字の文をたった7文字に省略する強引さ! 

ハレルヤ!ヘンデルもお祝いしてくれることでしょう♪