シュタイナーのスピリチュアル世界の話だよ。

霊感がほしい、超能力が使えるようになりたい、っていってるけど、こういう初歩を知らないと認識する力がつかないぞ!

 


ルドルフ・シュタイナー『秘儀参入の道』西川隆範訳より

 

 天使は、肉体を持ったことがなく、人間とは別の成長を遂げた霊のことだ。
宇宙を創生、自然界に働きかけ、人間を守護することを仕事にしてるんだ。


キリスト教                            霊の種類      仏教
熾天使          セラフィーム      愛の霊         浄居天
智天使           ケルビム         調和霊         光音天
座天使           トローネ          意志霊         梵衆天

主天使          キュリオテテス   叡智霊        他化(たけ)自在天
力天使          デュナメイス     運動霊         化楽(けらく)天
能天使          エクスシアイ     形態霊         兜率(とそつ)天

権天使         アルカイ           人格霊*1      夜摩(やま)天
大天使        アルカンゲルス  火の霊*2       忉利(とうり)天
天使           アンゲルス        薄明の霊*3    四王(しのう)天

人                                                        自由天



ギリシャ・ラテン文化期より前は感覚魂の関与が大きい時代だった。


ゾロアスター教の秘儀    エジプト・カルデア文化期
その時代、地上的なものと太陽との関連を参入者に露わにした。

そして夜にも太陽がみえるようになったんだ。

 

今参入しても孤独と空虚しか感じないよ。


ヘルメスの秘儀        エジプト・カルデア文化期
ヘルメス学
参入した人は自分は肉体とエーテル体の外にいると感じ、霊的存在の中にいる事を知ったんだ。
魂は全宇宙をぐるりと眺めることができた。
アストラル体に働きかける諸存在と一体になれた。そこでは判断力が使えなくなった。
参入者は、オシリスがイシスの子であることを理解した。(オシリスの秘儀

 

この体験は、エジプトのある時代までしか生じない。今は宇宙音楽(= オシリスが奏でる音楽)が響いてこない。イシスは沈黙したままだ。イシスは未亡人だ。
モーセがオシリスの秘儀を持ち去ったからだ。
その出来事で、エジプトのカルマは果たされた。

 

 

今はヘブライ文字を書いても内面は活気づかず、象徴を体験せずに霊的に脱臼してしまう。

古代文字をマジで読むと霊的に骨折することになっちまうぞ。

 

 

 中世になると
まるで2つの魂が住んで、離れようとしている状態だ。
このようになると、エーテル体と物質体の中で死んだ部分が増えていく。
高次元に生きると魂が崩壊する人が出てきた。『ファウスト』の博士のように。
中世から、生まれる時、魂に邪悪な諸力が影響するようになった。

 『アーサー王物語』で、聖杯に敵対する城がシャステル・マルヴィレだ。
敵対者たちは実在の人物クリングゾル公爵の城に集まった。彼は去勢されたために、人
々の歓びを奪っていく魔術師だ。
聖杯の敵たちはシチリアでカロット・ボボットの祭に参加する。シチリアはエブリス(=
 イスラム教。ルシファー)の娘イブリスの居住地だったところ。クリングゾルはここ
で邪悪な術をおこなって聖杯の騎士たちに敵対した。
これは中世から、悟性魂が攻撃されやすくなったことを意味している。
全体が巨人、怪物として現れたアストラル体の一部を浄化する旅だ。
聖杯は、死んだ部分の主になることで魂の生き生きした部分にたずさわる。モンサルヴ
ェージュ城はそれを学ぶ場所だ。


 『アーサー王物語』はこういうふうにスピリチュアルに読むもんなんだ。


現代は意識魂の関与が大きい時代だ。

霊視(イマジン)できる人は星界の人間への影響を知覚できる。

高次元に参入した人は、自分のメンタル体太陽で、自分のアストラル体、自分のエーテル体物質体植物だということを認識することになる。

 昔の人は月が28日くらいで満ち欠けしながら渦を巻いて移動するのをみて、脊髄に28個の神経の渦巻があり、胎児のときに形成されるのを体得した。

 


 現代、クリングゾルとイブリスの攻撃がさらに激しくなっている。
 現代人はルシファーとアーリマン(= サタン)の影響で自分の魂を統治できないでい
る。
分別、物質的な生き方が高く評価されるけど、一方で魂は荒廃して、生き生きした力を
失っていく。
 「鈍さ」と「疑い深さ」を克服しないと、脳の力が弱ってしまう。
教養の澱が溜まった霊は、転生するときに人体を正しく構築できなくなってしまう。
科学に従って生きた人が転生すると、ますます暗くなって思考力がなくなる。
そうなったら手遅れだ。
 そうならないためには、霊的・内的な智、霊的認識を受け入れなければならない。
受け入れた者が「聖杯の城」にたどりつけるんだ。

 

 「快適さ」を求め続けた人々の魂は、死後伝染病、不幸をもたらすために悪魔にコキ使われる。

 想像するだけで恐ろしい姿だ。

 


 いまでも1人1人に守護天使はついているよ。天使たちだ。大天使のこともある。仏教
で守護神(天部)といった方がしっくりくるかもしれない。仏教世界では
四天王(してんのう)ということばを聞いたことがあるよね。
北(毘沙門天)、東(持国天)、南(増長天)、西(広目天)を守護する神々のことだ。
天使の名前だぞ。


自由天ってのは、霊界のことだ。
 眠っているとき(アストラル体が太陽系に広がる)と死後はメンタル体(= 霊)が霊界に行くんだ。




別名
*1
時代霊


*2
民族霊


*3
生命の子