グノーシス主義のシンボル 太陽十字
グノーシス(ノーシス)の開祖はヘルメス・トリスメギストスといわれています。
またの名をアトランティス人トートといい、トリスメギストスとは「3倍偉大な」という意味です。
エジプトではヘルメス学と呼ばれていました。
ヘルメス文書、「エメラルド・タブレット」が有名な書物です。
グノーシス主義はエジプト発祥で、ヴァチカンによる迫害後はアラブ世界で広がりました。3世紀にペルシャでマニ教(極端な禁欲主義を貫いた)を産みましたがペルシャ王に迫害されて消滅しました。
アダムのイブの物語で出てくる蛇の話は、シュメール文明の神話にまで遡れる可能性があり、聖書オリジナルの話ではありません。
人間世界の創造主を自称するヤハウェは、実は闇の領域の支配者(アルコーン)です。この宇宙は、広大な牢獄のようなものであり、その最も奥にある土牢が、人間の世界であるといいます。
グノーシス主義では、ヤハウェは、真の神がいることを人間に気付かせないように邪魔をしていると考えます。
1989年 ウィリアム・ブラムリー 『エデンの神々』
古代メソポタミアのスネーク教団は、霊的存在の隷属化に反対した。エジプトの古文書によると、カストディアン(シュメール神話のアヌンナキ。聖書のガドリール「監視者」)の束縛から人類を解放しようとしたのだ。エア王子(= エンリル)が、教団のリーダーだったと思われる。
教団は、科学知識を伝え、古代社会に多くに存在した高い美意識が、更に伸びるように仕向けた。
善意は十二分にあったが、教団は明らかに人類の解放に失敗した。古文書によると、蛇(エア王子=反抗の神)はカストディアンに敗北し、極悪非道呼ばわりされた。
エア王子の称号は「大地の主」から「魔王」に変えられた。
教団は、カストディアンの支配下におかれ、霊的抑圧の道具と化した。
スネーク教団は、マルドゥク達に乗っ取られることにより、「悪魔主義」に変わってしまったのだ。
正統な王子エンリルはキリスト教に近い「万物の創造主」を信仰する。
「万物の創造主」と、マルドゥク達の「万物を見通す目」の信仰を持つ両者が、大洪水や古代核戦争を引き起こした。最終的にエンリルは撤退し、地球はマルドゥクが支配する王国となった。
万物を見通す目=プロビデンス(= 「摂理」)の目
マルドゥク達は、カストディアンのことであろう。
ブラムリーは、カストディアンをヤハウェと定義している。マルドゥクはヤハウェ(2代め、3代め)とも考えられる。
ルシファーは神の座を奪おうとしたとされるが、エア王子は正統な後継者である点だ。蛇=光の使者=ルシファー(反逆)=エア王子(反抗)である。
イルミナティは「光明を伝授された者」「啓発された者」のことを意味する。「イルミナティ」を、悪魔主義者(サタニスト)が美称として使っています。
悪魔主義者(サタニスト)というと、なんだか小説にしか出てこない実在しない存在のような気がしていますが、西洋の歴史では、当たり前に存在します。ここが理解できないと、悪魔主義者のイルミナティなんてありえない、陰謀論だ!となってしまうのです。
悪魔主義ではサタンを神としている。ここが問題です。
更にいえば、悪魔主義者は、生贄によってサタンを使役する。ヒューマニズム(人間至上主義)は、サタニズムの美称のことです。
アイオーン(両性具有 。マニ教では ズルワーン )が創造主を造った。
創造主デミウルゴス*1は狂った神、自分以外に神はいない、全知全能だと思っている。悪が支配する世界を造った。
男のアルコーン*2が産んだものが植物、 女のアルコーンが産んだものが動物だといわれます。
マニ教では光の戦士たちに葬られた悪魔たちの死体から物質の世界が作られた、とされています。
ミスラ( フルヤズド (マニ教)=アフラ・マツダオ(ゾロアスター教) )はマニ教では「生きた霊」と定義されます。
マニ教での聖書解釈
イブ(エヴァ。ヘブライ語ではハワHVA)は、光の要素を持ちながらも智恵を与えられなかったので、アルコーン(マルドゥクのことか?)と交接してカインとアベルを産む。嫉妬に駆られたアダムはイブと交わり、セツが生まれて人の営みが始まる。
アダムに 智恵を授けたのがイエス
人類に智恵を授けたのはエンキ(オカルト世界ではルシファー)といわれています。ギリシャ神話でいうとプロメテウス(聖書外典ではシェミハザ、アザゼル)です。
キリストも「明けの明星」(金星)で表され、ルシファー(「明けの明星」)と親和性が高いです。ミスラ(光の戦士)がルシファー、キリスト(太陽神)がミスラ(太陽神)、ホルス(太陽神)が金星、つなげるとキリスト=ホルス=ルシファーとなります。
ヘブライ文字とアルファベット対応表
チベットのマニ車、摩尼宝珠(マニほうじゅ。水晶。如意宝珠ともいう)、日本の欄干にみられる擬宝珠(ぎぼし)にその名残があります。
マニ車
摩尼宝珠
擬宝珠
精神が善で物質は悪といった、西洋世界によくある二元論です。
魔術、錬金術は、グノーシス主義から生まれました。アトランティス時代からある秘教なのですから一般のやり方より進んでいるのは当然です。 キリスト教側からみて異教的な秘教思想全般はすべてグノーシス主義に入ります。
グノーシス的宇宙観
諸仏の配置。 占星術的世界観。
マニ教と同じ。元の時代に中国に伝来した宇宙図。
天 10層
上部中央 光の王
左下 月
右下 太陽
七仏薬師 七曜
十二神将 黄道十二星座 十二宮
地 8層
グノーシス主義が生み出したものがカバラです。
日本のヤタガラス*3は、あきらかにカバラをやっています。漢波羅衆(かんばらしゅう。迦波羅衆)とも呼ばれます。
あきらかに魔導師。
悪魔どもは自分たちが神になろうとし、人々に崇拝されて悦に入っています。
「自分こそが神だ」とうそぶいている存在です。
*1
最低次アイオーンであるソピアー(ギリシャでは智恵の女神ソピア。英語ではソフィア)から生まれたとされるアルコーン( ウァレンティノス派の説 ) 。 両性具有 。マニ教では アーリマン( =アフリマン=アンリ・マンユ(ゾロアスター教)=サタン(ユダヤ-キリスト教)=シャイターン(イスラム教) )(悪魔)
*2
「偽の神」、ようするに悪魔。 古代ローマの統領のような存在。古代ギリシャでは執政官
ジン(イスラム教)みたいなもの。
ユダヤ-キリスト-イスラム教世界では天使とされる。ガドリール(「監視者」)ともいう。
*3
日本を影で支配しているといわれる組織。メンバーは戸籍を持ちません。いくつもの姓名、国籍を合法的に使えます。
孝明天皇と睦仁親王(むつひとしんのう)**1が裏に回ったのが始まり。
睦仁親王、堀川辰吉郎、前田五郎(天皇家とロスチャイルド家のハーフ)と続いています。
**1
孝明天皇と睦仁親王
暗殺されたという説があり、定説ではありません。