なりあやの韓国シネマ留学記 -9ページ目

なりあやの韓国シネマ留学記

2017年、3度目の韓国留学。
ソウルの大学院で映画を勉強します!

チェチョンなう。

8月10日に開幕したチェチョン国際音楽映画祭に来てます。と言っても、日本語の授業でソウル戻ったりで、映画はろくに見られてません。でも、それより、映画人といっぱいしゃべれた。この規模の映画祭ならでは&同行の日本からのゲストが、この映画祭の執行委員長、ホ・ジノ(허진호)監督と親しくされてるおかげさまで、映画人と直接話す機会に恵まれました。ざっくばらんに。監督、プロデューサー、俳優、かなり有名な人も含めて、みんなかなりリラックスした感じで。これは、このチェチョンの自然たっぷりの環境がそうさせてるんでしょうね。

 

 

写真は、宿泊したホテルの部屋から。

目の前に湖が広がってます。

それだけで、騒がしい&暑苦しい日常を離れた感いっぱい。

 

チェチョンは、漢字で書くと、堤川。

忠清北道の市です。

 

ソウルから車で2時間ちょっと。

最初はシャトルバスで来て、いったん列車で戻って、2度目はマイカーで来ました。もうすっかり現地化しとります。

 

映画祭は今年で13回目。

この湖のほとりで開かれる開幕式やコンサートが名物です。

 

が、今年の開幕式は雨、雨、雨。

ドレス姿の女優さんたちが、レッドカーペットを歩くのに苦戦してました。けっこう豪華なんですね。ゲストが。一番歓声が大きかったのは、コン・ヒョジン(공효진)、そしてハン・ジミン(한지민)かな。ハン・ジミンが映画祭の広報大使。審査員には、「暗殺」のチェ・ドンフン(최동훈)監督も。あ、そして忘れてならない大スター、アン・ソンギ(안성기)先生もお越しでした。なぜか今回たびたび遭遇して、そのたびに握手したり、写真撮ったり。図々しくてスミマセン。

 

開幕式後のレセプションはもちろん、その後の公式なのか非公式なのか分からない2次会も、映画人がうじゃうじゃ。上に名前を挙げた方々も普通にいて、なんか不思議な感じでした。

 

2次会メニューは、チェチョン名物、マス。です。韓国語で송어。

 

 

お刺身を、いろんな野菜とピビンパみたいにまぜて食べます。

けっこうあっさり味。

 

いろいろ書きたい気もするけど、オフレコな気もして。

 

執行委員長のホ・ジノ監督、わたしが一番好きな作品は、「春の日は過ぎゆく(봄날은 간다)」。主演のユ・ジテ(유지태)もイ・ヨンエ(이영애)も、いいんやな~照れ

今回初めて知ったけど、監督自身の話だそう(笑)。監督がユ・ジテってことですよね。イ・ヨンエにあたる人にも会いました。韓国映画界では有名な話だそうで。やけにリアルやと思った。

名ぜりふは、"라면 먹고 갈래?"  "어떻게 사랑이 변하니..."

韓国人なら映画を見てない人まで知ってるという。

 

これから、チェチョン在住の大学院の友達とお茶して、ソウル戻りまーす。今日明日は原稿書かねば。

続きがだいぶ遅れてしまいました。スミマセン。

授業からちょっと時間がたって、記憶があやしいですが…

 

そもそもなぜ、ソウル市城東区で、こんな授業をやってるのか。

城東区内にソンス洞というところがあるんですが、近年、文化・芸術系の人や会社がどんどん流入している地区だそうです。

 

ということで、区として就労支援をする分野を文化・芸術系として、その中でも国際競争力のある映画産業に携わる人材を育成しようという事業。

 

国の助成を受けて昨年度始まったのが好評で、今年度もやってます。昨年は半数以上が映画業界に正規採用されたそう。今年は22人の定員に100人近くが応募。けっこうな倍率ですよね。

 

運営は、国内唯一の映画ビジネス専門アカデミー「ロカ」がやってます。どおりで、講師陣が区で集められるレベルじゃないと思った。

 

ロカのHP↓

http://www.theloca.kr/

 

さてさて、授業内容に戻ると、

 

最近10年の大きな変化というと、デジタル化です。

 

劇場側はデジタル映写機が必要になったのですが、1億ウォン近くする。それが2006、7年ごろの状況。

 

ところで、韓国の映画産業は2000年代急速に発展するので、劇場が増えてきたのも2003、4年ごろ。劇場を始めたと思ったらデジタル化が始まったわけです。

 

というわけで、デジタル映写機の費用を配給会社と劇場が半々で負担するという仕組みができました。

 

そして劇場側で起こったこと。

人件費が減った。人件費を気にせず、深夜、早朝も上映できるようになった。

 

日本ではあんまり見ない気がするけど、韓国の劇場では、けっこう上映開始時間が26:40とか27:20とかいうのがあります。

 

これは、講師がこっそり教えてくれたことですが(笑)、

悪用されてるそうです。

劇場としてはあんまり上映したくない作品をこの時間帯に上映する。上映したという形だけ。

 

ちなみに、収益の配分は、配給会社:劇場が、

CGVとロッテのソウル直営館が55:45

MEGABOX含むその他が50:50

だそうです。二大シネコンが良心的なんですね。

 

と、ここまで書いて、記事を書いてるTV REPORTから連絡。

軍艦島の記事が、Daumの芸能カテゴリーで二番手に出てる、と。すごい勢いでコメントついてるけど、めっちゃたたかれてる(笑)

まあ、いいや。読まれないよりは。

 

http://v.entertain.media.daum.net/v/20170807173946426?rcmd=re

 

心が折れそうなので、週末の写真。

 

 

暑すぎて、渓谷に避暑に行ってきました。

浅瀬にイスをおいて足をつけるという、涼み方。

なかなか気持ちいいです照れ

続いて、同じ7月29日(土)掲載の京郷新聞のコラム。

 

http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201707282114005&code=990100&s_code=ao122

 

こちらで、映画「軍艦島」にまつわる話を書きました。試写会後に、本物の軍艦島に行った話も含めて。

 

「軍艦島」は昨日が公開6日目で観客数450万人を超えてます。スクリーン独占など批判の声もありますが、どのみち話題なので、1000万はいきそうですね。

 

日本にどれだけちゃんと伝わってるか分からないですが、わたしが記者会見で受けたリュ・スンワン監督の印象はスマートで誠実。以下、記者会見の内容、一部ご紹介します。

 

韓国の記者:軍艦島について知ってほしいという思いで作られたと聞きましたが、映画では、朝鮮人たちがいいように描かれているわけではありません。悪い朝鮮人もいて、朝鮮人同士の葛藤も深刻に描かれていますが、その理由はなんですか。

監督:まず、質問の中で、軍艦島について知ってほしくてというのは、少し違います。もちろん軍艦島の歴史を知ってほしいというのは目的のうちの一つではありますが、映画を作る最初の理由ではありません。純粋に、軍艦島の写真を見て、この中で起き得たことが、わたしを刺激したということです。実際、歴史的なことを知らせなければというのは、作る過程で出てきた気持ち、というのがより正確です。

 朝鮮人の描き方については、それが自然だと思ったからです。実際、軍艦島に関する資料を調べても、そこには悪い日本人だけがいたわけでも、いい朝鮮人だけがいたわけでもありません。結局国籍の問題ではなく、個人にフォーカスを当てることが、より重要だと思いました。特に植民地時代を描く時、単純な二分法でアプローチして観客を刺激する方法は、むしろ歪曲しやすいと思います。歴史的な観点でも、日本だけが非難されることではなく、我が国の当時の外交部(外務省)にも責任があると見ています。

結局、わたしが描きたかったのは、植民地時代の帝国主義にすべての悪を押し付けるのでなく、戦争の過程でどれだけ人が弱くなるのか、あるいは弱いと思っていた人が強くなるのか。そして我々が過去を通して現在をどう見るのか、未来をどう準備すればいいのか。個人的にはそういう考えで作りました。だから朝鮮人をいいようにだけ描くことは、わたしにとって魅力的ではありませんでした。

 

こんな感じで。たぶん、日本で思われてるよりも、バランスを欠いた映画ではない。むしろ最初の試写会の後の反応としては「もっと日本を悪く描いた方がいい」という方が多かった気がします。興行的に成功するには、という意味で。なので、日本がものすごく悪く描かれてると思って見ると、あれ、そうでもない、となるかもしれないです。

 

まだこれから「軍艦島」でメディアに2本は書く予定。「タクシー運転士」も始まっちゃうんやけどな。

 

 

長崎の夜、生ビール、日本酒、焼酎を飲んだ結果、韓国の記者は焼酎が一番おいしかったとのこと。韓国で最近日本酒はけっこう売ってるけど、日本の焼酎はあんまり売ってないんですよね。というわけで、買ってきました。一瞬でなくなりました(笑)