続いて、同じ7月29日(土)掲載の京郷新聞のコラム。
http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201707282114005&code=990100&s_code=ao122
こちらで、映画「軍艦島」にまつわる話を書きました。試写会後に、本物の軍艦島に行った話も含めて。
「軍艦島」は昨日が公開6日目で観客数450万人を超えてます。スクリーン独占など批判の声もありますが、どのみち話題なので、1000万はいきそうですね。
日本にどれだけちゃんと伝わってるか分からないですが、わたしが記者会見で受けたリュ・スンワン監督の印象はスマートで誠実。以下、記者会見の内容、一部ご紹介します。
韓国の記者:軍艦島について知ってほしいという思いで作られたと聞きましたが、映画では、朝鮮人たちがいいように描かれているわけではありません。悪い朝鮮人もいて、朝鮮人同士の葛藤も深刻に描かれていますが、その理由はなんですか。
監督:まず、質問の中で、軍艦島について知ってほしくてというのは、少し違います。もちろん軍艦島の歴史を知ってほしいというのは目的のうちの一つではありますが、映画を作る最初の理由ではありません。純粋に、軍艦島の写真を見て、この中で起き得たことが、わたしを刺激したということです。実際、歴史的なことを知らせなければというのは、作る過程で出てきた気持ち、というのがより正確です。
朝鮮人の描き方については、それが自然だと思ったからです。実際、軍艦島に関する資料を調べても、そこには悪い日本人だけがいたわけでも、いい朝鮮人だけがいたわけでもありません。結局国籍の問題ではなく、個人にフォーカスを当てることが、より重要だと思いました。特に植民地時代を描く時、単純な二分法でアプローチして観客を刺激する方法は、むしろ歪曲しやすいと思います。歴史的な観点でも、日本だけが非難されることではなく、我が国の当時の外交部(外務省)にも責任があると見ています。
結局、わたしが描きたかったのは、植民地時代の帝国主義にすべての悪を押し付けるのでなく、戦争の過程でどれだけ人が弱くなるのか、あるいは弱いと思っていた人が強くなるのか。そして我々が過去を通して現在をどう見るのか、未来をどう準備すればいいのか。個人的にはそういう考えで作りました。だから朝鮮人をいいようにだけ描くことは、わたしにとって魅力的ではありませんでした。
こんな感じで。たぶん、日本で思われてるよりも、バランスを欠いた映画ではない。むしろ最初の試写会の後の反応としては「もっと日本を悪く描いた方がいい」という方が多かった気がします。興行的に成功するには、という意味で。なので、日本がものすごく悪く描かれてると思って見ると、あれ、そうでもない、となるかもしれないです。
まだこれから「軍艦島」でメディアに2本は書く予定。「タクシー運転士」も始まっちゃうんやけどな。
長崎の夜、生ビール、日本酒、焼酎を飲んだ結果、韓国の記者は焼酎が一番おいしかったとのこと。韓国で最近日本酒はけっこう売ってるけど、日本の焼酎はあんまり売ってないんですよね。というわけで、買ってきました。一瞬でなくなりました(笑)
