なりあやの韓国シネマ留学記 -80ページ目

なりあやの韓国シネマ留学記

2017年、3度目の韓国留学。
ソウルの大学院で映画を勉強します!






イ・チャンドン監督のデビュー作「グリーンフィッシュ」(1996)、久しぶりに見ました。

日本ではあまり知られてない作品。

「シュリ」以前ですからね。


正直、古い、という感じはしますが、それはそれで味わいがあります。


この映画、最大の見どころは、脇役にすごいのが出てるところ、と、勝手に思ってます。

主演は、当時すでに人気俳優だったハン・ソッキュ(写真左)。


この後「八月のクリスマス」「シュリ」で、日本でも知られるようになります。

全盛期ですよね。

一時あまり聞かなかったんですが、最近また、人気が再燃しているようです。

「パパロッティ」(2013)は良かったWハート


この作品のハン・ソッキュ、いいです。

純朴で不器用な役柄。

人を殺めたあとの、動揺っぷりがリアル。


そしてそして、脇役にあの、国民的俳優、ソン・ガンホが出ています。

当時まだ無名だったようです。

チンピラ役が、はまってる。


映画全体が重いのが、ソン・ガンホ独特のコミカルな演技で救われてる気がします。

無名にして、やっぱり存在感あるわ。


ほかにも、チョン・ジニョン(「王の男」の王役)とか、チョン・ジェヨン(「トンマッコルへようこそ」など)とか、のちの主役級が、ちょい役で出てて、間違い探しみたいでおもしろいおんぷ


イ・チャンドン監督の映画は「観客にやさしくない」という評を見たことがあります。

簡単に答えはくれない。

見た後、なんとも言えない、後味の悪さがあります。


この作品も、ストーリーを説明してしまうと陳腐な感じがしますが、見た後は説明しがたい余韻が残ります。


監督自身が、そういう人なのかも。

小説家から、監督としてデビューするにあたって、こんな風に話しています。


「なんで小説でなく映画なのか? とよく聞かれるが、わたしとしては、適当な答えが見つからない。ただ、映画が好きだからとしか。実際、自分でも自分に同じ質問をすることがあるが、答えは簡単には見つからない。」


「なぜわたしが映画を撮らずにいられないのか。わたしは、これからわたしの撮る映画を通して、皆さんに、いや、わたし自身に、答えるしかない。」


その答えを知りたくて、何度も、見てしまいます。

そして見るたびに新たな発見がある。

イ・チャンドン監督の作品が好きな理由です好


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手元に、知人に借りた、イ・チャンドン監督作のDVDセットがあります。

「グリーンフィッシュ」「ペパーミント・キャンディー」「オアシス」の3作品と、インタビューもついてるので、(何回も見てますが)改めて、じっくり楽しみますキラキラ


「ペパーミント・キャンディー」(1999)は、衝撃でした。

2002年の最初の留学中、ビデオで見ました。

韓国映画にどんどんのめりこんでいった、決定打ともいえる作品。


作品の話の前に、少し、イ・チャンドン監督について。


もともと小説家のイ・チャンドンは、「その島に行きたい」(1993)で脚本、助監督を務め、映画の世界に踏み出します。


その頃の話。


「80年代は社会的価値や理想について追求する、公的な情熱が執筆の重要な原動力となっていたが、90年代に入って、作家としての情熱を失ってしまった」


「(助監督になって)技術的用語もよく知らないのに、現場ではなぜかいつも楽しかった。気楽に、特別な目標もなく、何も考えずに熱中できた」


「映画を通して、情熱に再び火がついた」


そして、監督へ。


デビュー作に撮ろうとしたのが、「ペパーミント・キャンディー」でした。


「時間が反対に進む映画が撮りたかった」


が、周囲の反応は否定的。

それでまず撮ったのが、「グリーンフィッシュ」(1996)でした。

この話は次回。


「ペパーミント・キャンディー」ですが、主演はソル・ギョング、ムン・ソリ。

いずれも、この映画で脚光を浴びた俳優です。

次作の「オアシス」(2002)も2人が主演。


キャンディーのようなあまったるい話ではなく、原題を直訳すると「ハッカ飴」。

十数年前は、食堂のレジあたりに、むき出しの白いハッカ飴がよく置いてありました。ちょっと表面のガタガタした食感。


1979年から1998年まで、20年かけて変質してしまった「初恋の味(=ハッカ飴)」。

失った純粋さ、情熱・・・それは、韓国社会でもあります。


作品を支配する最も大きな軸は、時間の重さ。

20歳の頃の時間は、今より長く感じられた。


物語は、ユンホ(ソル・ギョング)が鉄道自殺するシーンから始まり、時間をさかのぼっていきます。逆回転する列車とともに。


今から、見まーすLOVE


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期待以上におもしろかった心


韓国映画「マイPSパートナー」(2012)。


キム・アジュンが好きで、かるーく見ようと思って見てみたら。

むしろチソンが良かったきらきら!!


PSが何の略かは、、書かないことにします(笑)

別れて間もない元カノに、かっこいい彼氏ができたと知り、荒れるヒョンスン(チソン)。

ユンジョン(キム・アジュン)からの間違い電話がきっかけで・・・


キム・アジュンといえば、「カンナさん大成功です!」(2006)


名演でした。

マリーアー アッベ マリーアーおんぷ

歌が圧巻。

何回も繰り返し見ちゃいました。


と、思ってたら、今回は、チソンの歌にやられた~キャッ☆



※ここからネタバレです。





結婚式に乱入する古典的なシーンで、ヒョンスンがユンジョンにささげる歌。

歌詞はひどいですが、うま~いハート


なんなんですかね、韓国の俳優さん、歌うまい人多いですよね。

そして演技のうまい歌手もゴロゴロ。

みんな多彩すぎる・・・


ちなみにわたしの中で、チソンはドラマ「オールイン」(2003)で止まってました。

10年たっても全然ふけないのはなぜ!?

ますますかっこよくなって、演技の幅も広がってる感じ。


それはさておき、ぐっときたシーン。

結婚を迷って、ヒョンスンに会いに来たユンジョン。

ヒョンスンがよりを戻した元カノといるのを見て、ぎこちなく結婚式の招待状をわたしてしまうところ。

三者、それぞれがそれぞれの気持ちに気づきながら口にできない表情が、切なくて、いい。


おすすめです。


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