手元に、知人に借りた、イ・チャンドン監督作のDVDセットがあります。
「グリーンフィッシュ」「ペパーミント・キャンディー」「オアシス」の3作品と、インタビューもついてるので、(何回も見てますが)改めて、じっくり楽しみます
「ペパーミント・キャンディー」(1999)は、衝撃でした。
2002年の最初の留学中、ビデオで見ました。
韓国映画にどんどんのめりこんでいった、決定打ともいえる作品。
作品の話の前に、少し、イ・チャンドン監督について。
もともと小説家のイ・チャンドンは、「その島に行きたい」(1993)で脚本、助監督を務め、映画の世界に踏み出します。
その頃の話。
「80年代は社会的価値や理想について追求する、公的な情熱が執筆の重要な原動力となっていたが、90年代に入って、作家としての情熱を失ってしまった」
「(助監督になって)技術的用語もよく知らないのに、現場ではなぜかいつも楽しかった。気楽に、特別な目標もなく、何も考えずに熱中できた」
「映画を通して、情熱に再び火がついた」
そして、監督へ。
デビュー作に撮ろうとしたのが、「ペパーミント・キャンディー」でした。
「時間が反対に進む映画が撮りたかった」
が、周囲の反応は否定的。
それでまず撮ったのが、「グリーンフィッシュ」(1996)でした。
この話は次回。
「ペパーミント・キャンディー」ですが、主演はソル・ギョング、ムン・ソリ。
いずれも、この映画で脚光を浴びた俳優です。
次作の「オアシス」(2002)も2人が主演。
キャンディーのようなあまったるい話ではなく、原題を直訳すると「ハッカ飴」。
十数年前は、食堂のレジあたりに、むき出しの白いハッカ飴がよく置いてありました。ちょっと表面のガタガタした食感。
1979年から1998年まで、20年かけて変質してしまった「初恋の味(=ハッカ飴)」。
失った純粋さ、情熱・・・それは、韓国社会でもあります。
作品を支配する最も大きな軸は、時間の重さ。
20歳の頃の時間は、今より長く感じられた。
物語は、ユンホ(ソル・ギョング)が鉄道自殺するシーンから始まり、時間をさかのぼっていきます。逆回転する列車とともに。
今から、見まーす
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