なりあやの韓国シネマ留学記 -65ページ目

なりあやの韓国シネマ留学記

2017年、3度目の韓国留学。
ソウルの大学院で映画を勉強します!


昨夜、金時鐘(キム・シジョン)さんと食事をご一緒させていただきました。

ミナミの韓国料理店で、金時鐘さんの回想記「朝鮮と日本に生きる」の出版のお祝いも兼ねて。


2月20日発売ですが、重版が決まったそうです。

おめでとうございます(・∀・)






最初にお会いしたのは昨春。

韓国映画「チスル」の取材でした。

済州島四・三事件を描いた映画です。


金時鐘さんは、1947年に始まったこの大虐殺事件の真っただ中から、日本の猪飼野へ逃れてきた一人です。


回想記を書いてほしいという出版社のたびたびの依頼を断り続けてきたそうです。


なぜ書くことにしたのですか、と問うと、


「関係者の多くが亡くなって、迷惑をかける心配がなくなってきたから」


とおっしゃってました。

驚くほど事細かに覚えていらして、事件の記録としても貴重な書物なのだろうと思います。


事件の当事者として追われる身となって、種芋の穴に潜んでいた、というのはまさにチスルとつながる話。チスルは済州島の方言で、ジャガイモを意味します。


いよいよ済州島を脱出するときのお父さんの言葉、


「たとえ死んでも、ワシの目の届くところでだけは死んでくれるな」


これが最後に交わした言葉となります。

この後、金時鐘さんが済州島に足を踏み入れるのは、半世紀後の1998年です。


壮絶な人生を歩まれた金時鐘さんですが、お会いすると、とっても穏やかで、優しい方です。


そして、けっこうお茶目です。


特に奥さんの話をされる時。


本の中では


「今でも二人だけでいるのが照れくさくてならない、私です」


とあります(´∀`)





サインをいただきました。

未熟な記者に、いつも温かい言葉をくださいます。


カムサハムニダWハート

結局、5月は毎週末、映画館で韓国映画ヘ(゚∀゚*)ノ


しめは、「私の少女」でした。


いやー、いい映画見た。





すぐには言葉で説明できそうにない、深い余韻。


イ・チャンドン監督プロデュース。

しっかり、イ・チャンドンのにおいがします。


善悪の境界のあいまいさ。


そもそも現実が、そうですよね。

仕事柄、あいまいなことを書きにくく、いつもジレンマを感じています。


ソウルから赴任してきた警察官のヨンナム(ペ・ドゥナ)が「正しい」と思ってやることは、かえって田舎では迷惑なこともある。


例えば不法滞在の外国人を本国に送り返したら、人手のない田舎はどうしたらいいのか。

いずれソウルに戻る「よそ者」が、いらんことするな、という空気。

田舎には田舎の、複雑な現実がある。

向き合い続けるのは、地元の人たちだ。


どっちがどうとも、言えない。


それはまさに、この映画の本筋の、ヨンナムとドヒ(キム・セロン)の関係にも当てはまる。

父親の虐待から守ろうと、一時的にかくまってあげても、じゃあ、その後は。

なんの解決にもなっていない。


そういう意味で、この映画の結末、好きです。


虐待、セクシュアルマイノリティー、アル中、外国人労働者……

韓国も日本も、抱える問題、共通項多いな。

わたし自身、公私ともにかかわってきた部分があるので、フィクションですが、それでは終われない、迫るものがありました。


映画館を出て、久しぶりにパンフレット買いました。





ペ・ドゥナの力の抜けた感じ、いいなぁ(・∀・)

この人にしかない魅力がある。


そして、キム・セロンちゃん。

「冬の小鳥」のあの子が、もう中学生。

泣いても、笑っても、いい。

いい役者です。


ドヒのつかみきれないキャラクターが、この映画の「気持ち悪さ」の肝だと思います。演じきったキム・セロン、すごいキラキラ


ひとつ、映画と関係のない愚痴。

シネリーブル梅田、あいかわらず、遠いな。

昔からあの地下道通って行くの、あんまりワクワクしないんやけど、ずっと工事してるし、いつかすっきりするんやろうな。


スカイビル、見上げると、思い出すことたくさんあるな~






ここ3週間、韓国映画の大作を毎週末見てしまった。


「群盗」

「国際市場で逢いましょう」


そして今日、「パイレーツ」


群盗もそうやけど、アクション、激しいなぁ((>д<))


海賊の船長役は、ななんと、ソン・イェジンキラキラ





ワイヤーアクションいっぱいで、大変やったやろうな・・・

年齢見たら、33歳。わたしのいっこ上。

ですよね、長く出てるもんね。


原題は「海賊 ~海に行った山賊」


山賊頭は、キム・ナムギルWハート


これは、はまり役!


コミカルな役が、しっくり、自然体。

これまでシリアスな役しか見てなかったので、こんな役ができるとは知らんかった。

生き生きしてて、これが等身大な気がします。





にしても、キム・ナムギルも出てるのに、お客さん少なかったな~

公開直後の週末やのに、ガラガラ(´・ω・`)


韓国では相当入ったらしいけど。


ちなみに国際市場のほうは、けっこう入ってるみたいですね。


低予算の映画も好きですが、

こういう大作をどかどか作れる韓国、恵まれてるなと思います。


基本、劇場で見る前提ですからね。

映画は劇場で見るっていう文化が根付いてるので、劇場向けに作ってる。

日本は最近、DVDとかパソコンで見る前提で作るのか、劇場で見なくてもっていう作品が多くて、悪循環な気がします。


最近の韓国映画を見る楽しみは、名脇役。

群盗にも出てた、イ・ギョンヨン、海賊長のソマ役でしたが、しぶいわ~

声がいい。

群盗もパイレーツも個性派の脇役がうようよ出てますが、イ・ギョンヨンが特に光ってた。

アクションのドタバタの中で、この人がしっかり重しになってると思いました。


次は何見よっかな~

ペ・ドゥナ主演の「私の少女」かなおんぷ